信頼性の高い電源制御を可能にする、業界初の車載対応1200V耐圧サイリスタを発表

 

STマイクロエレクトロニクス（NYSE:STM、以下ST）は、1200Vの阻止電圧と車載機器の高い品質要求への対応を可能にした世界初の高出力サイリスタ TN5050H-12WYを発表しました。今回の新製品の特徴である最大80A(1)の優れた電流容量と最高150℃の動作温度範囲は、パワー・ディスクリート半導体に関するSTの長年の経験と、車載機器用半導体市場の厳しい要求への対応力によって実現されています。

TN5050H-12WYは、電気自動車、バッテリ充電器、太陽光・風力発電システム用インバータ、ソリッドステート・リレー、無停電電源装置および産業用溶接システムなどで使用されるAC-DCスイッチング電源に最適です。また、同製品は、サージ電流耐性、放熱特性および過電圧耐性に優れているため、従来必要である周辺部品の点数を削減できます。また、AEC-Q101規格に準拠すると共に、車載向け生産部品承認プロセス (PPAP) の認証を取得している同製品は、信頼性、品質および供給体制が車載機器に向けて特に強化されています。

同製品は、従来のダイオード・ブリッジと同等の電力効率と冷却効率を、より低いコストと小さい基板実装面積で実現することができます。

TN5050H-12WYの特徴
・優れたサージ電流耐性 : 最大580A (tp=10ms時)
・高いサージ電圧耐性 : 最大1300Vのサージ・ピーク順電圧・逆阻止電圧耐性
・優れた放熱特性 : 0.3℃/Wの接合部・ケース間熱抵抗
・低いオン時電圧降下: 最大1.55 V (100A、Tj=25℃時）
・低いオフ時消費電流: 最大5μA (1200V、Tj=25℃時）
・広い基板沿面距離: 4 mm以上（基板引き回しの簡略化が可能）

TN5050H-12WYは現在量産中で、単価は5個購入時に約4.73ドルです。

STの車載対応サイリスタは、PCIM展示会（2015年5月19日～21日、ドイツ・ニュルンベルク、ホール9 / ブース551）に出展されました。

詳細については、 http://www.st.com/nb-tn5050h-12wy をご覧ください。

注記
IHS社のCLT Q3 2014によると、STは第1位のダイオードのサプライヤです。

(1)ケース温度（Tc）に依存します。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング　ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（ http://www.st-japan.co.jp ）をご覧ください。

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