歴史ファン必読! 日本史上最大の野戦「関ヶ原の戦い」をめぐる通説・新説・俗説・珍説を徹底検証した『論争 関ヶ原合戦』(新潮選書)が刊行されます。
来年の大河ドラマ「どうする家康」の最大の山場!? 「一足先に予習をしたい」という人に最適の一冊です。
「淀殿や三奉行は三成派」「直江状は偽書」「小山評定は後世の創作」「戦はあっという間に終わった」「関ヶ原は戦場ではない」「問い鉄砲はなかった」など、これまで語られてきた通説や、最近注目されている新説は本当なのでしょうか?
あたかも百花繚乱の観を呈している「関ヶ原合戦」についての議論を、この分野における第一人者である笠谷和比古さんがひとつひとつ吟味しながら、戦いの総合的な歴史像を構築する『論争 関ヶ原合戦』が、7月27日に新潮社から発売されます。
あたかも百花繚乱の観を呈している「関ヶ原合戦」についての議論を、この分野における第一人者である笠谷和比古さんがひとつひとつ吟味しながら、戦いの総合的な歴史像を構築する『論争 関ヶ原合戦』が、7月27日に新潮社から発売されます。
■内容紹介関ヶ原合戦研究の第一者が、通説・新説・俗説・珍説を徹底検証し、合戦の実相を描く。
【新説①】豊臣系武将が家康に一挙になびいたとされる「小山評定」はなかった。
→【判定×】複数の当時の書状から事実だとわかる。
【新説②】増田・長束・前田ら三奉行や淀殿は当初から三成派だった。
→【判定×】安国寺恵瓊の素早い根回しで家康側から転向。
【新説③】合戦は「関ヶ原」では行われなかった。
→【判定×】一次史料偏重から導かれた誤り。地形などから、やはり戦場は関ヶ原。
【新説④】関ヶ原合戦はあっという間に終わった。
→【判定×】一次史料を文面通り解釈する誤り。合戦時間のセオリーを考えると通説が正しい。
【新説⑤】合戦開始と同時に小早川秀秋は裏切った。「問い鉄砲」はなかった。
→【判定×】小早川の裏切りは開戦からおよそ3時間後。「問い鉄砲」もあった。
■著者紹介:笠谷和比古(かさや・かずひこ)
1949年神戸生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。博士(文学)。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は歴史学、武家社会論。著書に『主君「押込」の構造』(サントリー学芸賞受賞)、『関ヶ原合戦』、『徳川吉宗』、『江戸御留守居役』、『武士道と日本型能力主義』、『関ヶ原合戦と大坂の陣』、『武士道 侍社会の文化と倫理』、『豊臣大坂城』(黒田慶一氏との共著)、『徳川家康』、『信長の自己神格化と本能寺の変』など多数。
■書籍データ
【タイトル】『論争 関ヶ原合戦』
【著者名】笠谷和比古
【発売日】2022年7月27日
【造本】選書版(272ページ)
【本体定価】1,650円(税込)
【ISBN】978-4-10-603887-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603887/
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