小野薬品とロゼッタ、マニュアル統合AIを共同開発開始。複数マニュアルの類似文検出・文章統合にロゼッタの生成AIを活用
文書整理業務を効率化・標準化し、業務全体の品質とスピードの底上げを図る
株式会社メタリアル(本社:東京都千代田区、代表取締役:五石 順一)グループで、国内市場No.1※1のAI翻訳サービスを開発・提供する株式会社ロゼッタ(代表取締役:五石 順一)は、製薬業界における文書業務の効率化を目的とし、小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:滝野 十一、以下「小野薬品」)と共同で、複数のマニュアル間に存在する類似・重複文章の検出および統合を支援するAIツールの共同開発を、2025年6月より開始しました。第一フェーズでは、ロゼッタの生成AI技術を活用し、複数マニュアルにまたがる文章の類似性判定と再構成を行い、文書の整理・統合による業務効率化を目指します。
※1 ITR「ITR Market View:対話型AI・機械学習プラットフォーム市場2024」翻訳市場:ベンダー別売上金額シェア(2024年度予測)
■ 実施と開発の目的
製薬企業においては関連法規などの改正に応じて、マニュアルや手順書が時期ごとや部署ごとで個別に作成・管理されるケースがあり、同じような内容の文書が複数存在する「重複・類似文書」の問題が発生しています。これにより、業務遂行における混乱や情報の更新漏れ、内容の矛盾、属人化など、業務品質やコンプライアンスに関わるリスクが発生する可能性があります。
本プロジェクトでは、製薬業界における文書管理上の課題を抜本的に解決すべく、「複数のマニュアルに散在する類似・重複記述を、AIが自動で抽出・統合」し、構造的に整理・再構成するという、これまでにない革新的なアプローチを採用しています。
具体的には、ロゼッタがこれまで培ってきた生成AI技術と高精度な文書解析力を活用し、単なる全文比較ではなく、文意レベルでの類似性判断と人間の業務思考に即した再構成を自動で行います。これにより、マニュアルの標準化と統一が実現され、ドキュメントの品質向上と同時に、管理・運用コストの大幅な削減を可能にします。
また、この技術は特定の企業に閉じたものではなく、将来的には「SOP統合AI」としてラクヤクAIのSaaSラインアップに組み込み、製薬業界全体の“文書最適化インフラ”として横展開していく構想です。個社ごとの課題解決にとどまらず、業界全体の生産性向上に貢献する基盤技術となることを目指しています。
■ 開発概要
本プロジェクトでは、複数のマニュアルに含まれる類似・重複表現を自動的に抽出し、内容を統合・再構成するAIアルゴリズムとUI(ユーザーインターフェース)を開発します。これにより、属人化しがちな文書整理業務を効率化・標準化し、業務全体の品質とスピードの底上げを図ります。開発にあたっては、小野薬品の実際のマニュアルデータを用いてAIモデルの性能を検証。得られたフィードバックをもとに、製薬企業に即した実用レベルのプロトタイプへと仕上げていきます。現場の課題に根ざした検証型開発を通じて、将来的なSaaSプロダクト化を見据えた堅牢な仕様策定を行います。
● 期間:2025年5月~9月末
● 開発スケジュール(予定):
5月下旬:要件定義・デザイン確定
6月~8月:開発・社内検証
8月~9月:小野薬品およびロゼッタ双方によるフィードバック反映と改修
■ ラクヤクAI SaaSへの組み込み
本プロジェクトを通じて構築される類似文章の抽出・統合技術およびユーザーインターフェースは、単発の共同開発にとどまらず、今後「ラクヤクAI」シリーズの中核機能の一つとして正式なSaaSプロダクトに組み込む計画です。当社は、本プロジェクトで培ったノウハウをもとに、業務マニュアル・SOPの統合を支援するAIツールを標準化・汎用化し、あらゆる製薬企業で即座に導入可能な形で提供することを目指しています。今後も、ラクヤクAIは単機能のツールに留まらず、製薬業界の変化とニーズに応じて進化し続ける柔軟かつ実用的なAIソリューション群として、現場の課題解決をリードしてまいります。
株式会社ロゼッタ 取締役 古谷 祐一 コメント
文書の作成支援だけでなく、“整理・統合”というプロセスにAIを活用することで、製薬業界におけるドキュメント管理のあり方に新たな基準を提示したいと考えています。
マニュアルやSOPは情報資産であると同時に、運用の効率・品質にも直結する重要な基盤です。今回の共同開発を通じて、現場の実態に即したAIプロダクトを生み出し、今後はSaaSとして業界全体に展開してまいります。
■ 製薬企業向け生成 AI SaaS ソリューション「ラクヤクAI」について
ラクヤクAI プロダクトサイト:https://www.rozetta.jp/rakuyakuai/
ラクヤクAI 資料ダウンロードURL:https://www.rozetta.jp/rakuyakuai/document/
ラクヤクAI に関するお問い合せURL:https://www.rozetta.jp/rakuyakuai/inquiry/
■ メタリアル・グループについて
「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」を企業ミッションとし、翻訳市場において国内市場シェアNo.1に位置している。(出典:ITR「ITR Market View:対話型AI・機械学習プラットフォーム市場2024」翻訳市場:ベンダー別売上金額シェア(2024年度予測))
法務・医薬・金融・化学・IT・機械・電気電子など、2,000分野に対応。顧客ごとの課題解決・未来創造を目的とした完全カスタマイズAI開発サービスを提供している。
AI開発実績:翻訳AI、四季報AI、広報AI、製薬会社向けAI、ゲームローカライズAI等
社名:株式会社メタリアル
所在地:東京都千代田区神田神保町3-7-1ニュー九段ビル
代表者:代表取締役 五石 順一
設立:2004年2月
事業内容:業種特化の専門文書AIの企画・開発・運営
お問合せ先:pr@metareal.jp
■ 株式会社ロゼッタについて
国内最大のAI翻訳リーディングカンパニーとして培った6,000社以上の顧客基盤と技術力を基に、製薬・製造・法務・特許・金融等の各業界に特化した専門文書作成に貢献するAIサービスを提供している。
主力サービス:専門用語に強い高精度AI翻訳「T-4OO」
(特徴)
1. 生成AI×専門翻訳を実現。常に進化する翻訳プラットフォーム
2. 精度95%を誇る超高精度の自動翻訳
3. 専門2,000分野・100言語をカバー
4. 国内サーバーによる最高水準のセキュリティ
5. スキャン画像PDFも丸ごと翻訳
6. 個社の社内用語を自動で翻訳結果に反映
その他に、製薬業向け生成AIソリューション「ラクヤクAI」、議事録&翻訳AIツール「オンヤク」などのサービスを提供。
社名:株式会社ロゼッタ
代表者:代表取締役 五石 順一
事業内容:AI翻訳および専門文書AIの開発・運営
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