中学英文法の知識で、英語の大学入試問題の79%が解答可能- 『アルク英語教育実態レポート』 2月20日発表
実証データが明らかにした「中学英文法」の重要性
株式会社アルク(東京都杉並区永福 代表取締役社長:野田 亨、以下アルク)は本日、『アルク英語教育実態レポート(Vol.2) -英語の大学入試問題における中学英文法の重要性調査-』を発表しました。
英語学習者に成果をもたらす有益な方法を追求し、その研究結果をお伝えする『アルク英語教育実態レポート』。この度発表する『アルク英語教育実態レポート(Vol.2) -英語の大学入試問題における中学英文法の重要性調査-』では、最近の日本における英語の大学入試問題において、中学校で学習する基礎的英文法がきちんと身に付いていると解答できるものがどのくらいあるかを分析しました。調査方法は、「中学英文法」のみに特化した分析をするため、過去3年間の入試問題(約4000問)を対象に、「出現する単語の意味・用法はすべて分かっている」と仮定して問題を解く、というものです。
本調査によって、分析対象の大学入試問題において、79%の問題が高校レベルの文法知識を含まないものであり、高校の内容を含むが中学の文法知識の応用で解けるものを含めると89%の問題が解答可能という結果を得ました。このことは、中学校で学習する文法がしっかり定着しその応用能力があれば、大学入試問題を解くのに大いに役立つということ示します。今回の調査結果を踏まえ、中学校、高等学校における文法の学習・指導の在り方を探り、書籍などの形でその成果を公表する企画を進める予定です。
<<調査概要>>
本調査では、原則的に、日本の入試問題を概観するのにふさわしいと判断した国立・私立22大学の学部共通問題または特定2学部の問題、及び、(独)大学入試センターが提供する「センター試験」の「英語」を加えた過去2年度分(一部は2年度分)を調査対象としました。
【調査対象】
■センター試験
■国立(50音順):大阪大学(文系4学部共通+外国語学部)/九州大学/京都大学/東京工業大学/東京大学/東北大学/名古屋大学/一橋大学/北海道大学
■私立(同):青山学院大学(経営学部+文学部)/学習院大学(経済学部+文学部)/近畿大学/慶應義塾大学(理工学部+文学部)/駒澤大学(全学部統一+文学部)/上智大学(経済学部+文学部)/中央大学(法学部+文学部)/東洋大学(経営学部+文学部)/福岡大学/法政大学/明治大学(全学部統一+文学部)/立教大学(全学部日程+文学部)/早稲田大学(理工学部+文学部)
【調査対象小問数】
3,852問(全4,047問中、調査目的に合致した95.2%)
1.分析対象の大学入試全体において、79%の問題が高校レベルの文法知識を含まないものである(①)。
2.高校レベルの内容を含むが中学の知識で解ける問題(②)については、センター試験5%、国立大学16%、私立大学9%である。
3.分析対象の大学入試全体において、89%の問題が中学レベルの文法知識で解答可能である(①+②)。
4.センター試験、国立大学、私立大学のグループ別にみると、①の割合はセンター試験74%、国立大学63%、私立大学82%であり、私立大学の割合がやや高い。
5.①+②の割合については、センター試験79%、国立大学79%、私立大学91%であり、①と同様、私立大学の割合がやや高い。
6.大学別に見ると、①については東京大学(35%)、京都大学(43%)、東京工業大学(46%)、東北大学(55%)、一橋大学(64%)などの割合が低い。
7.一方、6で述べた大学における②の割合については、東京大学(22%)、京都大学(36%)、東京工業大学(14%)、東北大学(19%)、一橋大学(20%)であり、他大学と比べて高くなっている。
8.私立大学においては、①、①+②ともにどの大学も高く、大学間においても特筆すべき差は見られない。
【アルク英語教育実態レポート】
URL:http://www.alc.co.jp/company/report/pdf/alc_report_20150220.pdf
URL:http://www.alc.co.jp/company/report/(アルク調査レポート)
URL:http://www.alc.co.jp/company/pressrelease/ (プレスリリース)
<本件に関する報道関係者向けお問合せ先>
アルク マーケティング部 河合(かわい)
e-mail:mark@alc.co.jp
TEL:03-3323-1253 (平日 9:00~18:00)
[アルクとは]
アルクは、1969年4月の創業以来、企業理念として「地球人ネットワークを創る」を掲げ、実践的な語学力を身につける教材の開発をすすめてきた出版社です。語学情報ポータルサイトをはじめ、『ENGLISH JOURNAL』などの学習情報誌、受講者数延べ120万人の通信講座「ヒアリングマラソン」シリーズ、eラーニング教材、書籍、各種デジタルコンテンツの提供など、語学分野における学習者向けの様々な支援を行っております。
URL:http://www.alc.co.jp/
本調査によって、分析対象の大学入試問題において、79%の問題が高校レベルの文法知識を含まないものであり、高校の内容を含むが中学の文法知識の応用で解けるものを含めると89%の問題が解答可能という結果を得ました。このことは、中学校で学習する文法がしっかり定着しその応用能力があれば、大学入試問題を解くのに大いに役立つということ示します。今回の調査結果を踏まえ、中学校、高等学校における文法の学習・指導の在り方を探り、書籍などの形でその成果を公表する企画を進める予定です。
<<調査概要>>
本調査では、原則的に、日本の入試問題を概観するのにふさわしいと判断した国立・私立22大学の学部共通問題または特定2学部の問題、及び、(独)大学入試センターが提供する「センター試験」の「英語」を加えた過去2年度分(一部は2年度分)を調査対象としました。
【調査対象】
■センター試験
■国立(50音順):大阪大学(文系4学部共通+外国語学部)/九州大学/京都大学/東京工業大学/東京大学/東北大学/名古屋大学/一橋大学/北海道大学
■私立(同):青山学院大学(経営学部+文学部)/学習院大学(経済学部+文学部)/近畿大学/慶應義塾大学(理工学部+文学部)/駒澤大学(全学部統一+文学部)/上智大学(経済学部+文学部)/中央大学(法学部+文学部)/東洋大学(経営学部+文学部)/福岡大学/法政大学/明治大学(全学部統一+文学部)/立教大学(全学部日程+文学部)/早稲田大学(理工学部+文学部)
【調査対象小問数】
3,852問(全4,047問中、調査目的に合致した95.2%)
【調査結果、考察】
金谷憲・東京学芸大学名誉教授、片山七三雄・東京理科大学教授、吉田翔真・浅野中学・高等学校教諭を中心に調査・分析を進め、以下の考察を導きました。1.分析対象の大学入試全体において、79%の問題が高校レベルの文法知識を含まないものである(①)。
2.高校レベルの内容を含むが中学の知識で解ける問題(②)については、センター試験5%、国立大学16%、私立大学9%である。
3.分析対象の大学入試全体において、89%の問題が中学レベルの文法知識で解答可能である(①+②)。
4.センター試験、国立大学、私立大学のグループ別にみると、①の割合はセンター試験74%、国立大学63%、私立大学82%であり、私立大学の割合がやや高い。
5.①+②の割合については、センター試験79%、国立大学79%、私立大学91%であり、①と同様、私立大学の割合がやや高い。
6.大学別に見ると、①については東京大学(35%)、京都大学(43%)、東京工業大学(46%)、東北大学(55%)、一橋大学(64%)などの割合が低い。
7.一方、6で述べた大学における②の割合については、東京大学(22%)、京都大学(36%)、東京工業大学(14%)、東北大学(19%)、一橋大学(20%)であり、他大学と比べて高くなっている。
8.私立大学においては、①、①+②ともにどの大学も高く、大学間においても特筆すべき差は見られない。
【アルク英語教育実態レポート】
URL:http://www.alc.co.jp/company/report/pdf/alc_report_20150220.pdf
URL:http://www.alc.co.jp/company/report/(アルク調査レポート)
URL:http://www.alc.co.jp/company/pressrelease/ (プレスリリース)
<本件に関する報道関係者向けお問合せ先>
アルク マーケティング部 河合(かわい)
e-mail:mark@alc.co.jp
TEL:03-3323-1253 (平日 9:00~18:00)
[アルクとは]
アルクは、1969年4月の創業以来、企業理念として「地球人ネットワークを創る」を掲げ、実践的な語学力を身につける教材の開発をすすめてきた出版社です。語学情報ポータルサイトをはじめ、『ENGLISH JOURNAL』などの学習情報誌、受講者数延べ120万人の通信講座「ヒアリングマラソン」シリーズ、eラーニング教材、書籍、各種デジタルコンテンツの提供など、語学分野における学習者向けの様々な支援を行っております。
URL:http://www.alc.co.jp/
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