英語を仕事で使う日本人、TOEIC®テストスコア低くても英語で話す・書くを実行 『アルク英語教育実態レポート』3月17日発表
過去1年で仕事で英語を使った825人に聞いた、英語の使用実態をTOEICⓇスコア別に詳細に分析。低スコア層も英語を使って仕事をしているが、TOEIC®テストスコアと担当業務内容に一定の相関が見える
株式会社アルク(東京都杉並区永福 代表取締役社長:野田 亨、以下アルク)は本日、『アルク英語教育実態レポート(Vol.3) -日本人の仕事現場における英語使用実態調査-』を発表しました。
英語学習者に成果をもたらす有益な方法を追求し、その調査・研究結果をお伝えする『アルク英語教育実態レポート』。この度発表する『アルク英語教育実態レポート(Vol.3) -日本人の仕事現場における英語使用実態調査-』では、仕事で英語を使っている日本人825人にインターネットを使ってアンケート調査し、TOEICスコアで5つのグループに分け、レベルごとに「英語使用」の実態を明らかにしました。一般の人が「英語を使って仕事をしている人」について抱いているイメージも調査し、実態の調査結果と対比させることで、仕事現場での英語使用実態を浮き彫りにしています。
英語使用者に対する一般のイメージはその英語学習経験や使用状況、仕事内容など様々な点で実態との乖離が見られました。イメージされる以上に、TOEICスコアが高くなくても仕事で英語を使っている方が多く、職種については「海外営業・事業などが多い」というイメージとは異なり、内勤系の人が多く英語を使っていることが分かりました。また、学習の頻度・時間はさまざまであるものの、仕事で英語を使っている人の87.2%は仕事外の時間で英語学習をしていたこと、TOEICのスコアが高い人ほど学習時間が多く、学習頻度も高い傾向にあることが分かりました。これは、多くの学習者にとって刺激となる数値と言えます。
英語を使う力を向上させるためには実際に英語を使用する経験を積み重ねることが重要であり、英語を使ってできることを増やすためには英語の使用経験と様々なタイプの学習を組み合わせることが必要です。アルク教育総合研究所は、仕事で英語を使ってできる項目を能力レベルごとにまとめた「仕事のCAN-DO List」を開発、公開することをはじめ、今後も「英語を使って仕事ができる日本人」育成の支援となる情報・教材を提供し続けてまいります。
【調査対象】
① 20~59歳の男女で過去1年の間に仕事で英語を使い、2年以内に取得したTOEICスコアを申告できる日本人825人。
② 仕事を持っており、国勢調査の分布を反映して抽出した20~59歳の男女416人。
【調査結果】
■仕事で英語を使っている人の特徴・英語能力レベルについて
○仕事で英語を使っている人の「職種」は「技術」「企画」「総務」など内勤系の人が多い。
○仕事で英語を使う相手は、「ネイティブスピーカー」と「ノンネイティブスピーカー」の割合に大きな差がない。
○TOEICスコアの高低に関わりなく、英語で「メールを書く」「電話で話す」を高い割合で実行している。
○英語で「交渉する」「企画書・報告書を書く」などは、スコアレンジが高くなるにつれて担当する割合が増える。
○TOEICスコアが上がるにつれ、英語を使って担当する業務内容が多様化する傾向がみえる。
○英語で「ほとんど誤りなく効果的コミュニケーションできる」と自己評価しているのは、6.9%。
■仕事で英語を使っている人の英語能力の獲得・維持について
○海外勤務・駐在経験があるのは1割強。
○約6割は主に日本国内で英語学習した。
○約9割は仕事外の時間で英語学習を継続していた。
■実態と世間のイメージのギャップ
一般の人は、仕事で英語を使っている人に対し、「海外経験豊富で、交渉・プレゼンなど人前で自信を持って英語を話せる人」というイメージを持っている。実態と比較すると「過大評価」する傾向が見える。仕事で英語を使っている人の職種として一般の人は「海外営業」などをイメージすることが多く、「技術」「総務・人事」「経理・財務」を想起する割合はかなり低くなっている。
【アルク英語教育実態レポート】
URL:http://www.alc.co.jp/press/report/pdf/alc_report_20150317.pdf
URL:http://www.alc.co.jp/press/report/(アルク調査レポート)
URL:http://www.alc.co.jp/press/pressrelease/ (プレスリリース)
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アルク マーケティング部 河合(かわい)
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[アルクとは]
アルクは、1969年4月の創業以来、企業理念として「地球人ネットワークを創る」を掲げ、実践的な語学力を身につける教材の開発をすすめてきた出版社です。語学情報ポータルサイトをはじめ、『ENGLISH JOURNAL』などの学習情報誌、受講者数延べ120万人の通信講座「ヒアリングマラソン」シリーズ、eラーニング教材、書籍、各種デジタルコンテンツの提供など、語学分野における学習者向けの様々な支援を行っております。
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