【109シネマズプレミアム新宿】CLUB MIZUNO会員限定トークイベント イチローに聞く『決断する時の思考』イベントレポート
令和の球児に伝えたい、決断力の養い方とは50歳を機に変化した日常の決断/現役の時より身体を酷使!?その理由とは
株式会社東急レクリエーション(本社:東京都渋谷区、社長:木村 知郎)は、「東急歌舞伎町タワー」内に位置する「109シネマズプレミアム新宿」で、元プロ野球選手・イチローさんをお招きしたCLUB MIZUNO会員限定トークイベント「イチローに聞く『決断する時の思考』」を2025年6月28日(土)に開催しました。

イチローに聞く『決断する時の思考』 開催レポート
109シネマズプレミアム新宿で2025年6月28日(土)、米国野球殿堂入り授賞式を約1カ月前に控えたイチローさんをお迎えしたプレミアムイベント「イチローに聞く『決断する時の思考』」が開催されました。
※イチローさんは7月27日(日)に予定通り殿堂入りを果たされました。
会場には、CLUB MIZUNO会員の中から抽選で選ばれた120名が参加しました。本イベントは、イチローさんが愛用してきたミズノのグラブやバットへの想いを、イチローさんの活躍の軌跡とともに振り返るスペシャル動画の先行上映と、トークセッションの二部構成で実施されました。
本イベントを企画されたミズノ株式会社ダイアモンドスポーツ事業部の牧野雅彦氏は、当館を会場に選定いただいた理由として、「イチローさんの特別な動画を、優れた音響・映像設備で視聴してもらえる環境であること」「日本で一番ハイステータスでラグジュアリーな雰囲気が、アジア人初の偉業を達成したイチローさんをお迎えするにふさわしかったこと」を理由として述べました。
◆登場して一言「マニアがいそうですね」
約45分間のスペシャル動画の上映が終わると、フリーアナウンサー・住吉美紀さんの呼びかけでイチローさんが登場。「みなさんこんにちは!イチローです。」と客席に向かって笑顔で挨拶をすると、ユニフォームやグッズを持ったファンの皆様を見て「これは…マニアがいそうですね。」と頷きながら一言。
◆人生で最も大きな決断は「アメリカへの挑戦と引退」
イベントタイトルにもある通り、今回のトークテーマは“決断”。住吉アナウンサーから「最初はズバリ、人生で最も大きな決断といえば?」という質問に対しイチローさんは「アメリカへの挑戦ですね。当時は逆風しかなかったんですけど。その程度で揺らぐものであればその程度の想いだと思うんですけど、揺らがなかった自分がいた。あの決断が最も大きいものだと思います。」と回答。続けて「もう一つは2019年の引退の決断ですね。どこかのチームでマイナーでやる選択肢もあったんですが、直後にコロナがあって。おそらく46歳と契約するチームはないんですよね。つまり“コロナ引退”と言われたと思うんですよ。それはあまりにも違うじゃないですか。でも未来のことなんてわからないから。あの決断があったから、今皆さんの前でこういうお話ができるってことも言えると思うんですよね。」と答え、最後に「前向きな決断や行動というのが未来の自分にとって、光とまでは言わないけれど、そういうものが黙ってて舞い込んでくるものではないなというのはすごく感じています。」と語りました。
◆アメリカへの挑戦のターニングポイントは「仰木監督を口説けた時」
「それぞれの決断に対して腹が決まった瞬間のことは覚えてますか?」という住吉アナウンサーの問いに対してイチローさんは「仰木監督にお酒を飲ませて口説けた時なんですよ。ダメって言われたら行けなかったから。2000年の夏くらいかな。神戸で監督にお酒がんがん飲ませて“行ってこい”って言わせたんですけど。現場の長である監督のGOサインがなければ行けないから。それはわかりやすい瞬間でしたね。」と微笑みながら回答しました。続けて「数年前からそんな気持ちになるかもなという想定はしていたので、早い段階で仕掛けようと1996年くらいから球団に想いは伝えていましたね。」と話しました。
◆感情を理性でコントロールすることを常に意識
住吉アナウンサーの「結果的に見て、“もってる”というか。すごく色んな意味でタイミングを捉えていらっしゃいますよね。」という発言に対し「後でしかわからないことなんですけどね。勘に頼るとそれは難しいと思うんですけど、絶対的な根拠があるわけでもないんですよね。」と返答。「勘に頼ってるわけじゃないんですね。勘というか、そういうアンテナの張り方がすごいイメージがあるので、決断するときは動物的な勘が大きく影響してるのかなと思っていたのですが。」と住吉アナウンサーが少し驚きを見せながら話すとイチローさんは「経験に基づいた勘であればね。気分や感情に流された勘では後に正しいと思える決断はなかなかできないので、感情を理性でコントロールすることは常に意識していますね。」と語りました。
◆「後悔は気持ち悪い」
「決断をする上で大切にしていることはありますか?」という問いに対し「当たり前ですけど、後悔って気持ち悪いですよね。だから最後は必ず自分で決断する。もちろん人に相談したり、背中を押されたり止められたりすることはあるんですけど、最後は自分で一歩踏み出すことは小さいころから身についていました。」と回答しました。
◆50歳を機に変化した日常の決断
「日常における決断も冷静にできていると思いますか?」と聞かれると、イチローさんは少し考え「感情に委ねないことは共通しています。今は大事なものをどうやって切り捨てていくかが難しいですね。50歳を超えて、普通に生きればあとは30年くらいだろうなと。そう考えたときに、物は増やしちゃだめだな、減らしていかないとなと思うようになりました。

40歳ではそれはありませんでした。」と回答。「どうやってその難しい決断をしていますか?」という問いに対して「今のところできてない(笑)。もともと物は多くない方なんですけど、大切な物をずっと大切にしてきたので、その決断が難しいんですよ。思い入れがあるので難しいですね。」と頷きながら語りました。
◆周囲に流されずに決断することの大切さ
「人生で失敗したなと思う決断はありますか?」という質問に対して「僕が18歳でジュニアオールスターでMVP獲った時に100万円もらったんですけど、父親が『寄付しなさい。』と言ったんですよ。当時の僕は430万円の選手だったんですけど、その選手が100万円寄付しますかと。なぜかと聞くと『18歳の選手が100万円寄付したら株が上がるだろ。』と。いやいや、1億円の選手が寄付するならわかるけど、430万円の選手がやるのは生意気だし、売名行為に見えるじゃないですか。だから大反対だったんですけど、最終的には寄付してしまったんですよね。これは失敗でした。」と回答すると、客席から笑いが起こりました。その後イチローさんが「でも当時のオリックスの宮内オーナーが『430万円の選手が寄付とは、それは感心だ。』と言って、オーナー賞として100万円もらったんですよ(笑)」と笑って語りました。周囲に流されず、最後は自分で決断をすることの大事さが伝わるエピソードでした。
◆現役の時より身体を酷使するようになった
「年を重ねるにつれて決断の思考が変わったなと感じることはありますか?」と聞かれると、「50歳を超えたときに残り30年かと思ったら、できることをやっておかないと後悔するなと思い、以前よりも身体を酷使するようになりました。あと一歩踏み込んだら怪我するよっていうところまで今はやれてしまうので。

自分が実験対象のような感覚で、それが現役の時はできなかったから。そういう面白さが今はあって、1日終わったらもうへとへとになるまで追い込むようになりましたね。」と答えました。
◆厳しくすることも大人の責任
「毎年高校野球の現場を訪ねていらっしゃいますが、“決断”という視点で何か伝えていることはありますか?」という質問に対してイチローさんは「教育する側が委縮してしまって、厳しくされることがなかなかないと思うんですよ。そうすると決断力が養われないんじゃないかと思うんですよね。自分自身の能力や可能性を拡げるのは自分でしかないから、目標がある人たちは飛び込んでいってほしいなと思いますね。それだけやる気があるなら先生や監督もそれに応えようとすると思うんですよ。だから自分を追い込める人は積極的に追い込んでほしい。そうすれば肉体も精神も鍛えられるし、最終的に決断力に繋がっていくと思うので、そんな想いで接していますね。」と話しました。さらに、「それでは最後の質問に…」と言いかけた住吉アナウンサーを「僕が一個言いたかったのは」と遮り、客席を見渡しながら「皆さんの世代的に、お子様がいる方もたくさんいらっしゃると思いますけど、学校ではなかなか厳しくできないから、家庭でしてもらうしかないと思うんですよね。子供たちが大人になった時に、何を支えに生きていけばいいか迷う時期が来ると思うんですよ。それが社会人になってからだとあまりにも酷だから。それは大人の責任だと思うんですよね。ここはお父さんお母さんに意識してもらいたいなと思います。」と真剣な表情で語りました。
◆慎重に、だけど前向きに
最後の質問で「会場にお越しの皆さんがより良い人生を送るための決断をする上で、アドバイスはありますか?」と聞かれるとイチローさんは「若いときみたいに、興味があったらどんどん飛び込んでいくというのは違うと思うんですよね。慎重だけど前向きに決断をすると、時間が経った時に『あの時良かったな』と思えるんじゃないかと感じています。」と締めくくりました。

イベント概要
タイトル :イチローに聞く『決断する時の思考』
開催日 :2025年6月28日(土)
会場 :109シネマズプレミアム新宿(東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1号
東急歌舞伎町タワー9F、10F)
109シネマズプレミアム新宿でのイベント開催について
イチローさんをお迎えし、会員様向けのイベントにふさわしいステータスと設備を備えた施設を探されていたミズノ株式会社様にお選びいただいて当館での実施となった本イベント。参加されたCLUB MIZUNO会員の皆様からの反応では、特別感のある空間で憧れのイチローさんを間近に観てお話を聴けたことに、感激のお声がたくさんあったようです。ご担当の牧野氏からは、今後も109シネマズプレミアム新宿および東急歌舞伎町タワーでのイベントを検討してみたいとのコメントを頂戴しております。
高品質な映写・音響設備と全席プレミアムシートの座席配置を含めたラグジュアリーでハイステータスな雰囲気を備えた109シネマズプレミアム新宿は、VIPなゲストや、大事な会員様、お得意先様をお呼びしての特別なイベントを開催いただくのに最適な環境です。さらにイベント終了後の懇親会会場としてパーティルームやレストラン、告知媒体としてシネシティ広場に隣接した屋外ビジョン「KABUKICHO TOWER VISION」や「KABUKICHO TOWER STAGE」など、東急歌舞伎町タワーの各施設を併せてご活用いただくことで、より多様なイベントを開催いただいたり、効果的な訴求が可能となります。
109シネマズプレミアム新宿とは
東京都新宿区に2023年4月14日(金)に開業した「東急歌舞伎町タワー」9F・10Fに位置する“109シネマズ”の新ブランドです。全席が一般的なシネコンの最大約2.3倍の大きさのプレミアムシートで、全シアターに坂本龍一氏が監修した極限までリアルな音を追求した音響システム「SAION-SR EDITION-」が搭載されています。また、上映1時間前からチケットを購入した方のみが入れるラウンジが利用できるほか、ポップコーンとドリンクが鑑賞前おかわり自由の「WELCOME CONCESSION」、ジャパニーズウイスキーやこだわりのフードを揃えた「THE BAR」もお楽しみいただけます。
ここにしかない上質な鑑賞環境とおもてなしを提供し、これまでの常識を覆す“感性を開く映画館”として、非日常世界への没入体験をお届けします。


リンク一覧
・109シネマズプレミアム新宿HP:https://109cinemas.net/premiumshinjuku/
・109シネマズプレミアム新宿X:https://x.com/109_PREMIUM_SJ
・109シネマズプレミアム新宿Instagram:https://www.instagram.com/109cinemas_premium/
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