BEENOSが「越境EC×アニメ ヒットランキング2023」を発表
海外ユーザーによる越境ECでのアニメグッズの消費動向を紹介
【BEENOS 越境EC×アニメ ヒットランキング2023 概要】
対象作品:2023年1月1日~12月31日の期間内に、放送を開始した新作、新シリーズ、新期作などのアニメ作品。
※2022年12月31日以前に放送を開始し、2023年中も放送を継続している作品は除外。
対象データ:2023年1月1日~12月31日のBuyee購買データ
背景
「動画配信サービス」の普及が進み、世界中の消費者が場所や時間にとらわれることなく、過去から現在までの日本のアニメ作品を視聴できるようになりました。また、コロナ禍や円安を追い風に越境EC市場が拡大し、海外のアニメファンが愛着を持つ作品の商品やグッズが国境を超えて購入される機会が増加しています。日本動画協会発表の「アニメ産業レポート2023」によると2022年のアニメ関連市場は過去最高の2兆9,277億円を記録し、約半数の1.4兆円は海外市場となりました。
海外向け購入サポートサービス「Buyee(https://buyee.jp/)」においてもアニメ関連商品は人気のカテゴリです。多種多様な商材が流通する越境ECにおいて「アニメ関連の消費動向」に焦点をあてて調査し、さらに海外ユーザーのインサイトを公開することで、日本が誇る文化であるアニメを海外ファンがどのように受容しているのか、さらに市場の可能性を探ります。
◆Buyeeにおけるアニメカテゴリのシェアは25%、最も伸長したエリアは中南米
2023年のBuyeeにおける、アニメ関連グッズのシェアは25%と、全体の1/4を占める結果となりました。
また、アニメ関連グッズの購入において最も成長したエリアは中南米となり、購入金額120%・購入UU数130%・購入件数125%に伸長しています。
◆BEENOS 2023年放送アニメ×越境ECヒットランキング
2023年1月から12月に日本でTV放送が開始された約300のアニメ作品の関連商品で、最も海外ユーザーから購入されたタイトルは「ポケットモンスター」となりました。
2位「呪術廻戦」、3位「あんさんぶるスターズ!!」、4位「鬼滅の刃」も全エリアでトップ5にランクインし、上位作品は世界中で支持を受けていることがわかりました。
◆2023年放送アニメ×越境EC エリア別ヒットランキング
エリア別ランキングでも、ヒットランキング「ポケットモンスター」が全エリアで1位を獲得しました。
ヒットランキング5位の「五等分の花嫁」は東アジア・東南アジア・中南米エリアで人気です。「あんさんぶるスターズ!!」は北米とヨーロッパエリアでは2位にランクイン。中東エリアでは、もともと現地人気の高い「キャプテン翼」が2位にランクインするなど、エリアによる傾向差の見える結果となりました。
◆エリア別 越境EC人気商品カテゴリランキング
グッズジャンルランキングでは、全エリアでフィギュアが2位以内に入り高い人気を見せました。北米、欧州、中東など、経済力のある地域ではコレクション性だけではなく、資産性もあるトレーディングカードが1位を獲得しています。
◆動画配信サービスの一般化による「世界同時消費」実態
コロナ禍以降、動画配信サービスの拡大により、日本と世界でタイムラグなく作品がヒットするようになりました。作品のヒットのタイミングの変化は越境ECの流通動向にも影響を与えています。
世界的なパンデミック前の2019年に放送が開始された「鬼滅の刃」と2023年に放送が開始された「推しの子」を比較すると、「鬼滅の刃」は放送開始から流通上昇までに約3か月かかっていますが、「推しの子」は放送開始直後から流通が上昇しており、「世界同時消費」が起きていることが分かります。
海外アニメファンのアニメグッズ購入環境を探るアンケート
本ランキング発表にあたり、海外アニメファンにオンラインアンケートを実施。アニメグッズの購入環境について調査を行いました。
◆視聴以外のアニメの楽しみ方は「グッズ購入」が1位。
アニメを見る以外の楽しみ方では、グッズの購入が1位となりました。ファンアートの鑑賞やSNSでの交流といった、オンライン上の活動に対し20ポイント以上の差をつけており、海外アニメファンにとってグッズ購入が大きな楽しみであることがわかります。
◆海外において、アニメグッズの購入環境はまだ限定的
好きなアニメ作品のキャラクターグッズが自身の住んでいる国・地域で販売されているか、という質問に対しては、販売されているが購入が難しいという回答が最も多くなりました。また、グッズ購入にあたっての課題では、自国で購入できるサイトや店舗が限定的であるとうい回答が多数を占め、アニメグッズの購入環境はまだまだ限定的であることが分かります。
◆越境ECを通じて海外ファンにも「日本と同じ」アニメの楽しみを届ける
アニメ産業における海外市場は拡大を続けていますが、現在の市場拡大はアニメ作品の視聴に牽引されており、アニメの視聴環境は世界的にも差のない環境が整備されています。一方でアニメのグッズの流通は国・地域による差も大きい状況です。
BEENOSグループは、日本のコンテンツや商品を愛する海外のお客様が、欲しい商品を諦めずに簡単に購入できるよう、複数サイトから購入した商品をまとめてお届けする同梱サービスや、対応言語の拡大、決済手段の拡充、安価かつ短期間で商品をお届けする配送プランの開発など、サービス改善につとめるとともに、連携企業を拡大してまいりました。
今後も越境ECを通じてアニメをはじめとする日本の優れたコンテンツ文化と海外ファンを繋ぎ、作品の視聴だけではなくグッズ等の購入においても日本と同じように楽しめる環境の構築を推進してまいります。
BEENOSグループの提供するグローバルコマース事業について
BEENOSグループは越境EC黎明期である2008年より海外転送サービスである「転送コム」事業を開始し、海外発送オペレーションやグローバルなカスタマーサポートなど独自のノウハウを培ってまいりました。海外への販売環境の構築に留まらずユーザー獲得や集客支援も提供しており、手厚い海外販売支援が評価され、BEENOSグループ全体での国内企業の越境EC支援実績は累計5,000件以上(※2)に上ります。また、海外購入サポートサービス「Buyee(https://buyee.jp/)」は、多様な配送手段や決済手段、北米やヨーロッパ、アジアへ向けた独自の物流サービスによる国際配送料の安さ、複数のサイトで購入した商品でも同梱できることなど高いサービスレベルが好評で、リピート率も高く、現在会員数は478万人以上となりました(※3)。
(※1)国内越境EC 年間流通総額 No.1該当サイトにおける海外個人を対象とした日本から海外への年間流通総金額。東京商工リサーチ調べ(2021年5月時点) https://beenos.com/news-center/detail/20210607_bns_pr/
(※2)BEENOSグループが提供する「Buyee」「Buyee Connect」およびダッシュボードの提供、越境EC関連サービス「転送コム(https://www.tenso.com/)」、海外マーケットプレイスへの出店および出品サポート、マーケティングおよびプロモーション支援の件数を合わせた数字、BEENOSグループとしての国内企業の越境EC支援実績の累計、2023年10月時点
(※3)「Buyee」と越境EC関連サービス「転送コム」を合わせた数字、2023年6月末時点
【BEENOS 株式会社の概要】
(1)社 名 : BEENOS 株式会社
(2)代 表 者 : 代表取締役社長 兼 グループCEO 直井 聖太
(3)本 店 所 在 地 : 東京都品川区北品川四丁目7番 35 号
(4)設 立 年 月 : 1999年11月
(5)資 本 金 : 27億75百万円
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