【銀座 蔦屋書店】新正春による個展「絵画と金」を11月17日(金)より開催。現代美術の作品をサンプリングした新シリーズを公開。
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/36867-1710051027.html
概要
新正春は2021年に京都芸術大学大学院を修了し、卒業後も、特定の技法、メディウムにこだわることなく精⼒的に活動を続けてきました。近年では、新たな試みとして、現代美術の作品をサンプリングした「Sampling Ecosystem」シリーズを制作しています。本展では、過去に裁判にもなった前衛美術家・⾚瀬川原平が制作した「零円札」をサンプリングし、金色に塗装した新作を公開します。
新作では、光の反射やテクスチャ、ゴールドの塗装などが与える華やかさ、「絵画」特有の美しさを表現しています。その反面、貨幣が黄金でもあったこと、人々を誘惑し続けていることを強調するような煌びやかな様は、あからさまで露悪的な印象も与えます。過去様々な論争を生み出した赤瀬川の作品をサンプリングすることで、過去の赤瀬川と当時の社会の関係性、そして現代の鑑賞者を取り巻く環境と作品の関係性を対比しています。「絵画」と「金」を切り口に、アートと社会の関係性を探る試みを、是非会場にてご覧ください。
アーティストステートメント
本展⽰では、美術と経済という切り離すことのできない問題を主題にすべく、「絵画と⾦」と題して、「Sampling Ecosystem」シリーズを中⼼とした展⽰を⾏います。
「Sampling Ecosystem」シリーズとは、現代美術の作品をサンプリングすることで、どのような変容を遂げるのかを探る実験的な試みです。今回は⾚瀬川原平の「零円札」の“ニセモノ”の写真の⼀部をシルクスクリーンで転写し、ゴールドのスプレーで制作した作品をメインに据えることとしました。
⾚瀬川は1960年代初頭、旧千円札紙幣を写真製版によって複製し、これを⽤いてさまざまな作品制作を⾏いました。この取り組みは「通貨及証券模造取締法」に触れ、⾚瀬川は起訴されることとなり裁判となりました。
⼤きな反響を呼んだ本裁判は、結果的に現代美術を取り巻く環境というものを可視化させることになり、美術と社会がそう遠くはないものだと示したと言えるでしょう。
一見、美術と社会は遠い存在のように思えるかもしれませんが、実際には複雑に絡み合いながら成立しています。美術の中に散りばめられた社会の痕跡。様々な背景や視点を持つ鑑賞者の存在。多様な世界、見方により構成されるアートワールドの興味深さを本展覧会にて⽣み出すことが出来ればと考えています。
新正春
作品販売について
展示作品は、会場にて、11月17日(金)11時より販売いたします。
※⼀部作品はアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」でも販売予定です。詳細は決まり次第特集ページにてご案内します。
※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがあります。
プロフィール
新正春(しんまさはる)
1996 大阪府生まれ
2019 京都造形芸術大学 美術工芸学科 卒業
2021 京都芸術大学大学院 芸術研究科美術工芸領域油画専攻 修了
〈展覧会歴〉
2018 京都造形芸術大学 卒業制作展
2019 「HOP」京都造形芸術大学 Galerie Aube
2020 ANTEROOM NAHA_Phase 2020 アンテルーム那覇
2020 Galerie Aube 公募展 「うちなる時間の結晶なき混沌」 Galerie Aube
2020 シェル美術賞展2020 国立新美術館
2021 京都芸術大学大学院 修了展
2021 「DAWN-EXPOSITION 2021.4-」 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
2021「UP_02」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
2022 「TRACES」 A. Iynedjian Fine Art(Verbier, Switzerland)
Group Show, AIFA opening, Japanese Contemporary Art"(A. Iynedjian Fine Art, Verbier, Switzerland)
2022 「MUSE」GroupExhibition Organized by PAGIC Gallery(KITAHAMA N Gallery , Osaka)
2022 「Lounge Art project #1」(LE METTÉ ADELINE, Okayama)
2022 「SPECTRUM」(LGALLERY, Hiroshima)
2023 「RECOMPOSITION」beak585gallery(Osaka)
2023 「SUILO」Organized by PAGIC Gallery(KITAHAMA N Gallery , Osaka)
〈個展〉
2021 「肌が触れ合う際に発生する斥力について」PAGIC Gallery(Tokyo, Japan)
2022 「LET THERE BE LIGHT」京都岡崎 蔦屋書店(Kyoto, Japan)
2022 「肌が触れ合う際に発生する斥力について」PAGIC Gallery(Tokyo, Japan)
2022 「MtK+ Vol.9」MtK Contemporary Art .S(Kyoto, Japan)
2022 「Distorted」GENE GALLERY(Shanghai, China)
2023 「人間と関係のプラクティス」PAGIC Gallery(Tokyo, Japan)
2023 「絵画と金」 FOAM CONTEMPORARY(Tokyo, Japan)
〈フェア〉
2021 ART021 SHANHAI CONTEMPORARY ART FAIR 2021(Gene Gallery)
2022 3331 ART FAIR(PAGIC Gallery)
2023 ARTISTS' FAIR KYOTO 2023
〈受賞歴〉
2020 NONIO ART WAVE AWARD 2020 岩渕貞哉審査員特別賞
2020 Shell美術賞2020 入選
2023 sanwacompany Art Award / Art in The House 2023 社長特別賞
展示詳細
「絵画と金」
会期|2023年11月17日(金)~12月6日(水)
時間|11:00~19:00 ※最終日は18時までとなります。
作家在廊日|2023年11月17日(金)
定休日|月曜日(※祝日を含む)
会場|FOAM CONTEMPORARY
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
FOAM CONTEMPORARY
柔軟な企画内容をイメージする〈液体(LIQUID)〉と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間〈個体(SOLID)〉を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、⽇本のアートシーンを多⾓的に映し出す表現空間。
ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩しています。それは、⽇々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの⾃由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表しています。
時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注⽬すべき様々なアーティストを紹介していきます。
Instagram|https://www.instagram.com/foamcontemporary/
銀座 蔦屋書店
本を介してアートと⽇本⽂化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。
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電話番号|03-3575-7755
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CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
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