【奈良ホテル】「幻のインク吸い取り紙」の存在を発見《創業日1909年10月17日から書き記されたレジスターブック修復》
創業115周年記念プロジェクト 唯一1冊残された宿帳を未来へ受け継ぐために
このレジスターブックは、創業日の1909年(明治42年)10月17日~1911年(明治44年)5月7日までの約3年間の宿泊者情報が1冊に綴じられたもので、全体で2,000名様以上の宿泊者が書き記されています。
メインダイニングルーム「三笠」入口のショーケース内に展示しておりましたが、115周年を機に、唯一1冊残された貴重なレジスターブックを未来に受け継ぐため修理することといたしました。「株式会社 文化財保存」「NPO法人 書物の歴史と保存修復に関する研究会」「なら歴史芸術文化村」のご協力の下、今年の7月から来年3月末までの予定で修理作業を開始しています。
幻のインク吸い取り紙は、各ページの間にある破られた痕跡と、ほぼ全てのページに文字が反転して写っている箇所が見られたことから発見されました。さらに画像ソフトを用いて色調やコントラストを調整した結果、吸い取り紙に書かれていた文字の復元にも成功いたしました。また、この紙には当時のグループホテル名が全て記されていたことから、インクを吸い取ることだけではなく、チェーンホテルの宣伝も兼ねていたと考えられます。
復元した吸い取り紙(文字の色調やフォントも復元)
グレーの厚紙で柔らかく、水分などを吸収しやすい紙であったと予想される
※株式会社 文化財保存様の見解
幻の吸い取り紙は、捨てられてしまっているため現物を確認することはできませんが、ホテル創業者である西村仁兵衛のチェーンホテルへの熱い思いが伝わってくる宣伝紙でもあったことは間違いありません。
この唯一残った1冊のレジスターブックは、近代旅館業史を考える上で重要な遺品でもあると捉え、引き続き修復、調査を進めて参ります。
施工業者
・株式会社 文化財保存
・NPO法人 書物の歴史と保存修復に関する研究会(製本作業)
レジスターブック修理に関するお問い合わせ先
奈良ホテル営業企画課 TEL:0742-24-1151 (平日 10:00~18:00)
創業115周年について
2024年10月17日(木)に創業 115周年を迎えるにあたり、 2024年4月から2025年3月までを創業115周年アニバーサリーイヤーとし、「創業115周年プロモーション」を開催。私達は、115周年を『過去を振り返るだけではなく、未来への希望と期待を込めた特別な節目』 ととらえ、115周年イヤーのシンボルを常に回転し進む力の象徴である「動輪」とし、感謝を込めたプランやイベントを企画いたします。
【奈良ホテルについて】
奈良公園隣接の小高い丘に建つ奈良ホテルは、明治42 年( 1909 年)の創 業以来、多くの賓客をお迎えしてきました。桃山御殿風檜造りの本館は辰野金吾氏の設計。館内随所の調度品が明治の時を思い起こさせ、その雰囲気はまるで美術館に泊まるようです。
100年以上の時を経てなお重厚華麗な姿を見せ続ける関西随一のクラシックホテルで、記憶に残る一日をお過ごしください。
奈良ホテルに関する詳細は公式ホームページ https://www.narahotel.co.jp/ からもご覧いただけます
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