大学における「英語学習アドバイザー」の常駐、学習者の目的意識の明確化を促進 『アルク英語教育実態レポート』5月18日発表
自律的学習のために英語学習アドバイザーが果たす役割
株式会社アルク(東京都杉並区永福 代表取締役社長:野田 亨、以下アルク)は本日、『アルク英語教育実態レポート(Vol.4) ESAC:英語学習アドバイス業務とその成果 -2013、2014年度の5大学での実績から-』を発表しました。
英語学習の目的や状況が多様化する中で高い成果を生むために、学習者が自分で学習計画を立て素材を選び学習を進めていく「自律的学習」の必要性が高まっています。しかし、それが個人の努力だけで達成するのが困難な場合、自律的学習を促すひとつの手法として「学習アドバイザー」の機能に着目している大学や企業は、「外部リソース」としての専門業者に「アドバイザー」を委託する事例が増えています。
本レポートでは、アルクが運営する「英語学習アドバイザー資格認定制度(English Study Advisors’ Certificate: ESAC)」によって育成したプロの英語学習支援者が、2年に渡って大学に常駐しアドバイス業務にあたった実態とその成果を報告します。英語学習アドバイザーは英語を教えるための存在ではなく、学び方を共に考え、学習者が学び続けるための伴走者です。教師と異なる立場・視点から学習者を支援する英語学習アドバイザーがもたらす効果を見ていくことによって、画一的な教育提供が主流だった教育現場が変わろうとしている実態の一端を報告します。今後予想される「学び」の一層の多様化に対応する仕組みを考える一助になることを期待しています。
【調査対象】
2013年度、2014年度の2年間、英語学習アドバイザーが常駐した5大学
【調査結果】
1. 英語学習アドバイザーの常駐が2年目を迎えた5つの大学全体では、年間利用件数が前年度比で1.4倍に増えた。
2. 「誰をターゲットとして」「何を行うのか」という大学側の姿勢を明確にすることの大切さが分かる結果となった。学年別に利用実態をみると、「1年生のTOEICテスト対策」「大学院生の留学試験対策」など、大学の施策を反映した学習者の相談が増加した。
3. 常駐2年目の大学では、1年目と比較して、学生の相談内容は、「留学したい」「スピーキング能力を上げたい」「TOEICテストのスコアを上げたい」など、英語学習を通して実現したい目的が次第に絞り込まれての相談になる傾向がでてきた。
4. 学習相談を2年継続していると、アドバイザーとの面談そのものを自分の継続学習のペースメーカーとして役立てようとする「リピーター」が増えた。
「なんとか英語学習を進めたい、しかしどうすればいいかわからない」という学習者が多い現状にあります。万人に有効な学習方法というものはなく、自分に合ったものがその人にとっての最良の学習方法です。学習者一人ひとりと向き合うのが難しい各種教育機関は外部リソースを活用することで「学習者個人にとって最適な学習方法」を探すのを支援し、学習効果を高めようとしています。
【アルク英語教育実態レポート】
URL:http://www.alc.co.jp/press/report/pdf/alc_report_20150518.pdf
URL:http://www.alc.co.jp/company/report/(アルク調査レポート)
URL:http://www.alc.co.jp/company/pressrelease/ (プレスリリース)
<本件に関する報道関係者向けお問合せ先>
アルク マーケティング部 河合(かわい)
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TEL:03-3323-1253 (平日 9:00~18:00)
[アルクとは]
アルクは、1969年4月の創業以来、企業理念として「地球人ネットワークを創る」を掲げ、実践的な語学力を身につける教材の開発をすすめてきた出版社です。語学情報ポータルサイトをはじめ、『ENGLISH JOURNAL』などの学習情報誌、受講者数延べ120万人の通信講座「ヒアリングマラソン」シリーズ、eラーニング教材、書籍、各種デジタルコンテンツの提供など、語学分野における学習者向けの様々な支援を行っております。
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