文学賞2冠に輝く名作・青山文平の『底惚れ』など、徳間文庫5月新刊は、気鋭、巨匠、新鋭の傑作揃い!
2024年5月10日(金)全国の書店・ネット書店で発売!
株式会社徳間書店 (本社:東京都品川区上大崎 代表取締役社長:小宮英行)は、徳間文庫の今月の新刊を5月10日(金)に発売することをお知らせ致します。
青山文平『底惚れ』
タイトル:底惚れ
著者:青山文平
定価:880円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:272P
発売:2024年5月10日(金)
ISBN:978-4-19-894944-0
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b646322.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949441
文学賞2冠!
柴田錬三郎賞 中央公論文芸賞
語り口に酔う、時代小説の最高到達点!
江戸で一季奉公を重ね、四十も過ぎた。小藩の屋敷で奉公中、ご老公のお手つき女中・芳(よし)の故郷へ宿下がりの同行を命ぜられる。理不尽な扱いに憤り彼女の味方になりたいと願うが、芳は俺を刺し姿を消した──。一命をとりとめた俺は芳の行方を捜す。どうしても伝えたいことがあった。最底辺の女郎屋を営みながら芳が現れるのを待つ俺だったが、ある日、衝撃的な事態に遭遇し……。
【各文学賞選考委員の選評より】
「読みながらしばしば膝を打った。…作者が言葉少なに語り続けるのは、小説でしか表現することのできぬ人の心の闇である。これぞ読書の醍醐味と言えよう」
――浅田次郎(中央公論文芸賞選考委員)
「『底惚れ』は、時代小説のひとつの成熟であると同時に、革新である」
――林真理子(中央公論文芸賞選考委員)
「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」
――伊集院静(柴田錬三郎賞選考委員)
「本作の雰囲気は山本周五郎を思い出させた」
――逢坂剛(柴田錬三郎賞選考委員)
「一読、参りましたといいたくなった」
――大沢在昌(柴田錬三郎賞選考委員)
あさのあつこ『おもみいたします』
タイトル:おもみいたします
著者:あさのあつこ
定価:858円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:336P
発売:2024年5月10日(金)
ISBN:978-4-19-894942-6
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b646319.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949425
「我慢しなくていいんですよ」 読むと心がス-ッと軽くなる。天才的揉み師のお梅が、あなたの身体と心の闇までほぐします!
時代小説シリーズ、第一弾。
五歳の時に光を失い、揉み療治を生業としているお梅。揉んだ人々の身体は、全てこの指が覚えている。触れさえすれば、いつどこで揉んだあの人だと言い当てられるほどだ。本来なら半年待ちだが、一刻の猶予もない患者が現れた!頭風(ずふう)を抱えるお清は、耐え難い痛みに苦しんでいる。身体に潜む「淀み」を感じとるお梅。お清を悩ませる原因とは?あなたの身体と心の闇までほぐします。
【巻末解説より抜粋】
お梅に揉まれてみたい!読みながら何度そう思ったか……。お梅は周りから憐れみの言葉をどれほどかけられても、決して自分をかわいそうとか不憫な娘だとは思っていません。贅沢な暮らしではないかもしれないけれど、自分の力で自分を養うことができているし、繰り返される生活の中にこそ小さな倖せがちりばめられている事を知っているのです。
――田中美里(俳優)
【シリーズ第二弾(本書の続篇)発売決定!】
タイトル:おもみいたします 凍空と日だまりと
24年6月刊行予定 四六判並製
川嶋芳生『海上保安庁情報調査室 FOX』
タイトル:海上保安庁情報調査室 FOX
著者:川嶋芳生 協力:竹岡繁
定価:924円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:304P
発売:2024年5月10日(金)
ISBN:978-4-19-894945-7
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b646321.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/419894945x
某大手テレビ局の記者が長年の取材で培った知識と人脈、新たなる証言をもとに構成した暴露型情報小説。
海上保安庁情報調査室は、麻薬取り引きやテロの阻止を主な任務とするが、一般にはその存在を知られていない。室長は山下正明。情報で国家間のやり取りに介入し、海外からスパイと呼ばれる男だった。着任した谷りさ子は、北朝鮮が関連すると思われる違法取引調査を開始する。そこには日本と北朝鮮との攻防と公にできない真実があった。
【巻末解説より抜粋】
“インテリジェンス”とは、雑多で膨大な”インフォメーション”から選り抜きし抜かれた情報をいい、国家の舵取りを委ねられたリーダーにとって決断の拠り所となる。本書の出版も一つのきっかけとなって、この国にも本格的な対外インテリジェンス機関が誕生し、国家の針路を定める“長い耳”となることを望みたい。
――手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家)
松宮宏『すたこらさっさっさ』
タイトル:すたこらさっさっさ
著者:松宮宏
定価:1100円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:496P
発売:2024年5月10日(金)
ISBN:978-4-19-894943-3
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b646320.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949433
大阪・梅田の文化と発展を見守っているのは、座敷わらし!?
紀伊國屋書店や阪急電鉄などの実在の場所や著名人たちに、虚構を織り交ぜ描く奇跡の物語!
大阪の梅田にある紀文堂書店に勤める辻内彩は、店の前の広場から誰かに呼ばれた。実は、この地の発展に係わった阪急電鉄や紀伊國屋書店の創業者たちが、あの世から見守っていたのだ。彼らは、大阪万博の後、行方不明になった〈地底の太陽〉の事件に加担していた。そして今、ある目的をもって、彩とその家族に繫がる人たちを使い、その所在を明らかにしようとしていたが……。(書下し)
【巻末解説より抜粋】
二〇二五年、大阪・関西万博が開催される。七〇年大阪万博から半世紀経ったタイミングでこの物語は生まれた。いろんな大阪の町、大阪近郊の町、そこに住む素敵な人々、大阪ってやっぱりいいなと改めて思える物語である。『すたこらさっさっさ』を読むと元気になれる。読み終わった後の余韻に浸ることができ、もう一度読み返したくなる、そんな奇跡の物語である。
――新之介(大阪高低差学会)
赤川次郎『一番長いデート』
タイトル:一番長いデート
著者:赤川次郎
定価:880円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:272P
発売:2024年5月10日(金)
ISBN:978-4-19-894941-9
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b646318.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949417
代役のデートで待っていたのは恋人の誘拐!?
こんな事件は予定に入ってないよ!
デートの途中で恋人が誘拐された大学生の坂口俊一。恋人の池沢友美を助けたければある男を殺すよう脅されるが、実は友美は自分の恋人ではなく友人の恋人!代役のデートを引き受けたのだ。責任を感じた俊一は誘拐犯から渡された拳銃で標的の男を撃ち、友美を助け出す。しかし、彼女は再び誘拐されてしまい……。俊一は無事にデートを終えることができるのか?(表題作「一番長いデート」)
「一番長いデート」
「孤独な週末」
「殺してからではおそすぎる」
(全三篇収録)
【巻末解説より抜粋】
『一番長いデート』では特筆すべきことがあります。収録されている三作のテイストが異なり、それぞれがデビューして間もない頃の赤川作品の作風を語っているのです。つまり本書を読めばあなたも赤川次郎通になれる!
――山前譲
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