国際協同組合年に地域見守る協同の力 配達時の人命救助で県知事感謝状〔神奈川〕
高齢・独居世帯など緊急事態把握の一役に
生活協同組合パルシステム神奈川(本部:横浜市港北区新横浜、理事長:藤田順子)は1月15日(水)、神奈川県庁(横浜市中区)で、地域見守り活動により県民の命を救った事業者として県から表彰されました。県内の湘南(藤沢市)、横浜北(横浜市緑区)、横須賀3拠点の配送センター長が、職員を代表して黒岩祐治知事から感謝状を手渡されました。
“毎週配達”だから気付く小さな異変
人命救助で表彰を受けたのは、生協などの宅配をはじめ新聞や乳製品の販売店など、県と「地域見守り活動に関する協定」を締結する15の事業者と販売店です。定期的に利用者宅を訪れる業態の特性を生かし、訪問時に配達品や新聞などがたまっているなど日ごろとは異なる状況を察知して、市町村や警察署・消防署への通報により人命救助につなげたことが表彰されました。
黒岩知事は表彰式に当たり「100歳以上の人口が全国で9.5万人となる現在、地域の高齢者一人ひとりを見守るには、直接足を運ぶ皆さんの存在が何より大切です。『ともに生きる』社会を理念とする県内で昨年、23人の命を救った皆さんの献身的な努力に感謝します」と各事業者の見守り活動をねぎらいました。
表彰の対象となった職員はいずれも、パルシステムが宅配業務を委託する株式会社ロジカル(東京都足立区竹ノ塚、新堂聡代表取締役社長)の職員です。
パルシステム神奈川横浜北センターの安藤弘一郎職員は2023年10月、体調不良を訴える利用者に救急車出動要請を呼びかけるも不要とのことでした。翌週は配送商品がなかったものの様子を見るため、訪問しましたが呼び鈴にも電話にも出ないため、該当区の福祉保健課と連絡を取りました。その後施錠された玄関を警察立ち合いで開けると、利用者が室内で倒れており、緊急搬送により一命をとりとめることができました。
横須賀センターの佐々木磨世職員は同年11月、いつも相対する利用者が玄関先に現れないため外から声をかけると、体調不良で起き上がれないとの返答がありました。本人の了承を得て救急車を呼び、到着まで付き添い無事医療機関につなげました。
湘南センターの神座直央職員は昨年5月、商品配送時に滑って頭部を強打した利用者に対し、出血の状況などから職員とセンターで相談して家族の帰宅を待たず速やかに消防に通報し、救急搬送につなげました。
パルシステム神奈川としては、初めて表彰を受けた2013年度以降、8回目です。いずれも高齢独居世帯での事例が多く、事業者の立場での個人情報保護に配慮しながら、市町村や警察・消防署と速やかに連携したことが評価されました。
県内66事業者とともに見守る日々の暮らし
神奈川県は2012年5月から、高齢や独居世帯の緊急事態をいち早く発見し、行政の支援につなげることを目的とする「地域見守り活動に関する協定」を県内事業者と順次締結してきました。パルシステム神奈川は2013年3月に締結しています。
2025年現在は、生協や農協、信用金庫などの協同組合をはじめ、調剤薬局など高齢世帯の暮らしに欠かせない66の事業者が地域住民を見守ります。各事業者は利用者の普段の暮らしを見守ることで、些細な異変も察知できるよう目を配り、緊急事態に孤立し放置されない地域づくりへの一役を担います。
パルシステム神奈川はこれからも、地域に根差す協同組合の一員として、週1回の宅配サービス訪問時の地域のようすに心を配り、利用者をはじめ地域住民が誰一人取り残されることのないように、安心して暮らせる地域づくりを目指します。
生活協同組合パルシステム神奈川
所在地:横浜市港北区新横浜3-18-16 新横浜交通ビル、理事長:藤田順子
出資金:117.6億円、組合員数:36万人、総事業高:553.8億円(2024年3月末現在)
HP:https://www.palsystem-kanagawa.coop/
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信政一
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,541億円/組合員総数173.5万人(2024年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/
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