渋谷のメディアファサード4ヶ所をプログラミング表現で彩る。クリエイターの作品を14日間、一挙上映
クリエイターによる創作(シビック・クリエイティブ)を都市へとひらく。Shibuya Sakura Stage「INTER-SQUARE」で、渋谷に新たな表現を育む公共的なキャンバスを提案します。
東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が運営するシビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](以下、CCBT)では、渋谷桜丘エリアの複合施設・Shibuya Sakura Stageのメディアファサード「INTER-SQUARE」を舞台とした上映プログラム「CIVIC CANVAS」を8月25日(日)より開催しています。
2024年に本格稼働したShibuya Sakura Stage4ヶ所のメディアファサード「INTER-SQUARE」は、渋谷の新たな表現を育むデジタルスクエアとして、都市のサイネージを表現者に解放し、渋谷の刺激的で多様な文化発信の一翼を担うものです。今回のプログラムでは、プログラミングによるビジュアル表現を学ぶワークショップの成果として、クリエイター約20名の作品を一挙上映します。本プログラムを通じ、クリエイティブ×テクノロジーで、都市を創造的な風景へと変えていくことを目指します。なお、本プログラムの第2回目では、小学生等を対象としたワークショップと上映を行う予定です。
※本プログラムは、「INTER-SQUARE」のプロジェクトディレクションを担う株式会社フロウプラトウと、「ジェネラティブアート」の普及・アーティストが活躍する機会の創出・国際的なネットワーク形成を目的とする一般財団法人ジェネラティブアート振興財団との共催で実施しています。
開催概要
映像上映「CIVIC CANVAS Vol.1」
会場:INTER-SQUARE (Shibuya Sakura Stage内)(東京都渋谷区桜丘町1番1号ほか)
会期:2024年8月25日(日)~9月7日(土)
上映時間(上映時間約10分):7:30~23:30 ※毎時30分に上映
公式サイト:https://ccbt.rekibun.or.jp/events/civic-canvas01-screening
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
共催:株式会社フロウプラトウ、一般財団法人ジェネラティブアート振興財団 協力:一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント協議会
1.CIVIC CANVASとは
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、ミッションである「Co-Creative Transformation of Tokyo」に基づき、「発見」「共創」「開発」「連携」を体現するため、国内外の分野を超えた多様なパートナーと連携して事業を実施し、創造的な社会モデルを提示していく連携事業「CCBTx」を実施しています。「CIVIC CANVAS」は、この一環として、渋谷桜丘エリアに2023年11月竣工した複合施設「Shibuya Sakura Stage」のメディアファサードを舞台としたワークショップ&上映プログラムです。
CCBTでは、これまでにもコンピューターによるデザイン手法やアルゴリズム思考の基本概念を学ぶ講座を実施してきましたが、「CIVIC CANVAS」では、個人によるプログラミングの表現を、都市の巨大なサイネージへと実装し、都市に新たな風景を作り出していくことを目指しています。
▶都市へのアートの展開事例を学ぶワークショップの実施
今回の上映のため、8月24日(土)には、公募・選考で集まったクリエイターによるワークショプを開催。「INTER-SQUARE」の仕組み、都市におけるジェネラティブアートの展開事例についてレクチャーしたほか、参加者全員でプログラミングを用いたビジュアル表現に挑みました。さらに、シュミレーターを活用し、自分自身の作品をファサードに投影する実験を繰り返し、上映作品へと仕上げていきました。
【開催概要】
日時:2024年8月24日(土)13:00~19:00
会場:SHIBUYA SACS(東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル 1F)
講師・ファシリテーター:
・有國恵介(プロジェクトディレクター、プランナー/Flowplateaux)
・田中陽(ビジュアルアーティスト、プログラマー/Rhizomatiks)
・高尾俊介(アーティスト/ジェネラティブアート振興財団代表理事/CCBTキャンプ第2回プログラムディレクター)
▶ワークショップの成果となる約20名のクリエイターによる作品上映
参加者一覧
青木優太(クリエイティブコーダー)
アラカワケンスケ(デザインエンジニア)
大河原綾人(ビジュアルプロシューマー)
小木久美子(アーティスト)
倉橋真也(エンジニア、アーティスト)
後藤汰誓(サウンドアーティスト、デザイナー)
坂本大幸(デザイナー)
Samuel YAN(エンジニア、アーティスト)
品田十夢(アーティスト、空間デザインエンジニア)
下浜臨太郎(現代美術作家)
センバク(アーティスト、クリエイティブコーダー)
田島琢巳(エンジニア、アイデア・デザイナー)
chobishiba(アーティスト、ソフトウェアエンジニア)
広岡ジョーキ(デイリーコーダー)
foana(アーティスト)
ミキオ(アーティスト、デザイナー)
三浦大輝(エンジニア)
【ゲスト参加】高尾俊介(アーティスト/ジェネラティブアート振興財団代表理事)
2.上映会場「INTER-SQUARE」(Shibuya Sakura Stage内)
「INTER-SQUARE」は、スクエア型ユニットが集合した特徴的な形状のメディアファサードで、Shibuya Sakura Stage内4ヶ所に設置されています。多様なクリエイターによる作品発表が可能となるようシステム設計が施されており、ビジュアルの動きやパターンをファサードにあわせて自由にデザインすることが可能です。「CIVIC CANVAS」では、ワークショップにおいて、このシステムや本ファサードの形状を踏まえた制作がされたほか、駅から見える展望などを意識し、「INTER-SQUARE」だから可能となる表現が追及されました。
連動する4ヶ所での映像上映(写真左から)
1.Street vision:ときめきSTAGE隣接の立体ビジョン
2.Rail vision:新南口出口、駅ホームから一望できる120mの超横型ビジョン
3.Corridor vision:にぎわいSTAGE奥の貫通通路に設置された縦型ビジョン
4.Deck Vision:国道246号線側歩行者デッキ側に設置された立体ビジョン
Shibuya Sakura Stage「INTER-SQUARE」
Shibuya Sakura Stageに設置されたスクエア型ユニットによるビジョン群を一体としたメディアファサード。渋谷の新たな表現を育むデジタルスクエアとして、新たなデジタルアートの社交場となることを目指している。メディアファサードを表現者に解放することで、渋谷の多様で刺激的な文化発信の一翼を担っている。
コンセプト/プロジェクトディレクション:有國恵介(フロウプラトウ)
ビジュアルディレクション、プログラミング:田中陽(ライゾマティクス)
3.[参考]CCBTにおけるこれまでの取り組み
CCBTでは、2023年のコアプログラム「未来提案型キャンプ(Future Ideations Camp)」において、都市とシビック・クリエイティブを、街中のデジタルサイネージを活用して提案・構想する課題を実施しました。2024年2月にはこれを発展させ、恵比寿映像祭2024と連携した上映プログラム「Poems in Code-ジェネラティブ・アートの現在/プログラミングで生成される映像」を実現しています。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
2022年10月に開所した、アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点。創作スペース、スタジオ等を備え、様々なプログラムを通じて、クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える原動力となっていくことを目指しています。都市に集積する知識や技術を活かすための結節点(ハブ)となるべく、アーティストや様々な専門家、企業などのコラボレーターとともにアート、デザイン、テクノロジーについて、シビック・クリエイティブの文脈での研究や開発、公開を行っています。「Co-Creative Transformation of Tokyo」をミッションに、市民や世界中のクリエイター、企業等とともに東京の新しい風景を考えていきます。
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