【岡山大学】渦中の「ハチの干潟」(広島県竹原市)からサクラガイ属二枚貝の新種を発見!
岡山大学、高知大学などとの共同研究成果です
2022(令和4)年 6月 17日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区津島中、学長:槇野博史)学術研究院環境生命科学学域(農)の福田宏准教授、松山市在住の石川裕氏、高知大学理工学部生物科学科の伊藤颯真学部生、国立科学博物館の芳賀拓真研究主幹の共同研究チームは、広島県竹原市の「ハチの干潟」から二枚貝綱ニッコウガイ科サクラガイ属の新種を見出し、Nitidotellina hachiensis ハチザクラとして記載しました。
この新種の現生個体は瀬戸内海中央部〜西部(岡山・広島・山口・愛媛各県)で確認された一方、化石は愛知県の更新統千葉階に産出し、現在は分布域が大幅に縮小した可能性の高い稀少種で、近い将来絶滅の恐れもあります。一方、ハチの干潟では発電所建設計画が環境影響評価なしに進められており、本種の個体群や棲息環境への影響が危惧されます。
本研究成果は、日本時間2022年6月4日、日豪共同刊行の軟体動物学雑誌「Molluscan Research」にオンラインで掲載されました。
◆福田宏准教授からひとこと
今回の新種ハチザクラは昨夏、ハチの干潟で発電所建設計画が浮上し、5つの学会で環境保全を求める要望書の提出が検討されていた際に、私が「中の人」を仰せつかっている軟体動物多様性学会のツイッターアカウントで、現地の生物多様性の高さと貴重さを多くの人に知ってもらおうと、貝類の稀少種を順次ご紹介していた途上で存在を認識しました。ウズザクラの写真を撮ろうとして20年ほど前に採集した標本を見直したら、別種の混在に気づいたのが全てのはじまりでした。この意味では、ハチザクラはハチの干潟で発見された種であるのと同時に、研究室内で長年眠っていた標本中から、しかもSNSの活用を前提とした上で発見された、とても今日的な新種とも言えるでしょう。
◆論文情報
論 文 名:Nitidotellina hachiensis n. sp. (Bivalvia: Tellinidae) from the Seto Inland Sea, between Honshū and Shikoku, western Japan
掲 載 誌:Molluscan Research
著 者:Hiroshi Fukuda, Hiroshi Ishikawa, Soma Ito and Takuma Haga
D O I:10.1080/13235818.2022.2068112
U R L:https://doi.org/10.1080/13235818.2022.2068112
◆研究資金
本研究の一部は、公益財団法人水産無脊椎動物研究所(2014年度個別研究助成 Ko-29、代表:芳賀拓真)の支援を受けて実施しました。
◆詳しいプレスリリースについて
渦中の「ハチの干潟」(広島県竹原市)からサクラガイ属二枚貝の新種を発見!
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220614-1.pdf
◆参 考
・岡山大学農学部
http://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
・岡山大学大学院環境生命科学研究科
http://www.gels.okayama-u.ac.jp/
◆参考情報
・驚異の新種! アキラマイマイ~「晴れの国おかやま」を象徴するかたつむり~
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id263.html
・驚愕の新種! その名は「サザエ」 〜 250年にわたる壮大な伝言ゲーム 〜
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id468.html
・またしても、新種と知らずに食べていた!-食用海産巻貝類「シッタカ」の一種、クサイロクマノコガイ-
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id799.html
・「忘れ貝」可憐な新種とそのゆくえ ~万葉集・土佐日記にいう貝たちの「もののあはれ」と「鎖国の名残」~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000196.000072793.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 環境生命科学学域(農)准教授 福田 宏
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-8370
FAX:086-251-8370
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年6月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000691.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
- ニッコウガイ科のサクラガイ属は、日本では多くの人にその名を知られた美しい海産二枚貝類の一群です。しかしその分類は今も混乱したままで、多数の隠蔽種の存在が指摘されています。
- 今回、広島県竹原市ハチの干潟から、新種ハチザクラを記載しました。本種の現生個体は瀬戸内海に産出が限られ、更新統の化石が愛知県でのみ知られています。
- 本種は既に絶滅の危機にある可能性が高く、保全措置が強く求められます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区津島中、学長:槇野博史)学術研究院環境生命科学学域(農)の福田宏准教授、松山市在住の石川裕氏、高知大学理工学部生物科学科の伊藤颯真学部生、国立科学博物館の芳賀拓真研究主幹の共同研究チームは、広島県竹原市の「ハチの干潟」から二枚貝綱ニッコウガイ科サクラガイ属の新種を見出し、Nitidotellina hachiensis ハチザクラとして記載しました。
この新種の現生個体は瀬戸内海中央部〜西部(岡山・広島・山口・愛媛各県)で確認された一方、化石は愛知県の更新統千葉階に産出し、現在は分布域が大幅に縮小した可能性の高い稀少種で、近い将来絶滅の恐れもあります。一方、ハチの干潟では発電所建設計画が環境影響評価なしに進められており、本種の個体群や棲息環境への影響が危惧されます。
本研究成果は、日本時間2022年6月4日、日豪共同刊行の軟体動物学雑誌「Molluscan Research」にオンラインで掲載されました。
◆福田宏准教授からひとこと
今回の新種ハチザクラは昨夏、ハチの干潟で発電所建設計画が浮上し、5つの学会で環境保全を求める要望書の提出が検討されていた際に、私が「中の人」を仰せつかっている軟体動物多様性学会のツイッターアカウントで、現地の生物多様性の高さと貴重さを多くの人に知ってもらおうと、貝類の稀少種を順次ご紹介していた途上で存在を認識しました。ウズザクラの写真を撮ろうとして20年ほど前に採集した標本を見直したら、別種の混在に気づいたのが全てのはじまりでした。この意味では、ハチザクラはハチの干潟で発見された種であるのと同時に、研究室内で長年眠っていた標本中から、しかもSNSの活用を前提とした上で発見された、とても今日的な新種とも言えるでしょう。
◆論文情報
論 文 名:Nitidotellina hachiensis n. sp. (Bivalvia: Tellinidae) from the Seto Inland Sea, between Honshū and Shikoku, western Japan
掲 載 誌:Molluscan Research
著 者:Hiroshi Fukuda, Hiroshi Ishikawa, Soma Ito and Takuma Haga
D O I:10.1080/13235818.2022.2068112
U R L:https://doi.org/10.1080/13235818.2022.2068112
◆研究資金
本研究の一部は、公益財団法人水産無脊椎動物研究所(2014年度個別研究助成 Ko-29、代表:芳賀拓真)の支援を受けて実施しました。
◆詳しいプレスリリースについて
渦中の「ハチの干潟」(広島県竹原市)からサクラガイ属二枚貝の新種を発見!
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220614-1.pdf
◆参 考
・岡山大学農学部
http://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
・岡山大学大学院環境生命科学研究科
http://www.gels.okayama-u.ac.jp/
◆参考情報
・驚異の新種! アキラマイマイ~「晴れの国おかやま」を象徴するかたつむり~
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id263.html
・驚愕の新種! その名は「サザエ」 〜 250年にわたる壮大な伝言ゲーム 〜
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id468.html
・またしても、新種と知らずに食べていた!-食用海産巻貝類「シッタカ」の一種、クサイロクマノコガイ-
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id799.html
・「忘れ貝」可憐な新種とそのゆくえ ~万葉集・土佐日記にいう貝たちの「もののあはれ」と「鎖国の名残」~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000196.000072793.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 環境生命科学学域(農)准教授 福田 宏
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-8370
FAX:086-251-8370
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年6月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000691.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
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