あなたの選択はすでに誘導されている? 『アルゴリズム・AIを疑う 誰がブラックボックスをつくるのか』(宇田川敦史・著)、5月16日(金)に集英社新書から発売。
技術の進歩が加速するなか、デジタル・メディアに惑わされないためには「アルゴリズム・AIを疑う力」を身に着けることが重要。日常的に使っているデジタル・メディアを例に、そのしくみをわかりやすく解説!

生成AIを筆頭に新しいデジタル・メディアの技術の進歩が著しい昨今。SNSや検索エンジンなどの情報は「アルゴリズム」によって選別されている。私たちは、そのしくみを知らないままで利用していることも多い。アルゴリズムをひもとくことは、偏った情報摂取に気づき、主体的にメディアを利用する第一歩なのである。
「使いこなす」ことと、その「しくみを理解する」ことには大きな隔たりがある。本書は、アマゾンや食べログなどを例に、デジタル・メディアやAIのしくみを解説。ブラックボックス化している内部構造への想像力を高めることを通じて、アルゴリズム・AIを疑うための視点を提示する。メディア・リテラシーのアップデートを図る1冊。
【目次】
はじめに
第1章 アルゴリズムとは
1 アルゴリズムの日常性
2 アルゴリズムの基本構造
3 アルゴリズムとAIの違い
第2章 アルゴリズムの実際
1 グーグルのランキング・アルゴリズム
2 アマゾンのレコメンド・アルゴリズム
3 食べログのレビュー・スコアリング
4 Xのタイムライン表示アルゴリズム
5 アルゴリズムと「プラットフォーム資本主義」
第3章 アルゴリズムと社会問題
1 認知資源を奪い合うアルゴリズム
2 情報選別の権力となるアルゴリズム
3 マーケティング装置としてのアルゴリズム
4 偽情報・誤情報を拡散するアルゴリズム
5 ユーザーを商品化するアルゴリズム
第4章 アルゴリズムとブラックボックス
1 ブラックボックスとは
2 誰がブラックボックスを作るのか
3 アルゴリズムの公開は可能か
第5章 アルゴリズムのメディア・リテラシー
1 メディア・リテラシーとは
2 メディア・インフラ・リテラシーの可能性
3 アルゴリズムを相対化する視座
おわりに

書籍情報
タイトル:『アルゴリズム・AIを疑う 誰がブラックボックスをつくるのか』
著者:宇田川敦史
発売日:2025年5月16日(金)※電子版も同日発売
定価:1,100円(10%税込)
頁数:240
判型:新書判
ISBN:978-4-08-721363-8
集英社新書
【著者プロフィール】宇田川敦史(うだがわ あつし)
1977年東京都生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、日本IBMや楽天にてWeb開発、デジタル・マーケティング、UXデザイン等に従事。東京大学大学院学際情報学府博士後期課程修了・博士(学際情報学)。現在、武蔵大学社会学部メディア社会学科准教授。専門はメディア論、メディア・リテラシー。著書に『Google SEOのメディア論: 検索エンジン・アルゴリズムの変容を追う』(青弓社)などがある。

レーベル発刊25周年を迎えた「集英社新書」について
“知の水先案内人”をキャッチフレーズに、1999年12月に発刊されたレーベル。大量に流れ込む情報の海を泳ぎ渡るための「知識に裏付けされた知恵」を提供=案内する「真の意味での実用書」をコンセプトとする。旬な人物やタイムリーな話題を掘り下げる一方で、集英社ならではのエンターテインメント性と「知」を接続する企画にも挑戦し、幅広い世代が手に取りやすい新書を目指します。
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