チームラボ、岡山の旧醤油蔵で、お茶と水面を浮遊するランプが共鳴する新たな作品を発表。旧醤油蔵の地下空間が、黒い水が四方に広がる茶室に。4/15オープン。
【展覧会コンセプト】
旧福岡醤油建物は、明治時代(1868 - 1912)に建てられ、かつては醤油製造に使われていた。当時は漆黒の液体が貯蔵されていたであろう地下は、同じように黒い液体に満たされ、四方に無限に広がる茶室となり、茶の時間が続いていく。
一服の茶を点てると、茶は光を灯し、近くの光のリズムと引き込み現象を起こしていく。
引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁に掛かった二つの振り子時計の振り子、ホタルの集団発光、心臓細胞の律動など、物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が全体を俯瞰する能力を持たないにも関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。
一方、本来宇宙では、エントロピー(無秩序の度合いを表す物理量)が極大化に向かうとされ(エントロピー増大の法則)、形あるものは崩れていくのが摂理だ。しかし、それでもこの宇宙や生命、自然や社会が成り立っているのは、無秩序に向かう中で、自己組織化という共通の現象によって、ひとりでに秩序が生まれているからかもしれないのだ。
「茶の本」(1906)の著者である岡倉天心(1863 - 1913)は最期の手紙の中で、「私は宇宙と全くうまくやっており、宇宙からこの頃与えられるものに対して感謝、そう大変感謝しております。」と語っている。茶とは、「自他一体の境地」「人間と自然との究極的な合一」を目指した時間だったのかもしれない。
詳細: http://teatime.teamlab.art
■作品
旧醤油蔵の共鳴する浮遊ランプ / Floating Lamps in Spontaneous Order - the Old Soy Sauce Storehouses
teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/floatinglamps_tea_spontaneous_order/
明治時代(1868 - 1912)に建てられ、かつては醤油製造に使われていた旧福岡醤油建物の地下に、水で満たされた作品空間が広がる。
全面に広がる水の上を浮遊するランプは、自律しており、それぞれが様々なリズムで明滅している。ランプは、人が押して倒れても立ち上がる。立ち上がる時、音色を響かせ輝き、そのランプが本来持っていたリズムに戻ってしまう。そのリズムが、また周囲に新たな影響を与え、引き込み現象を起こしていく。
また、ランプの光は、ランプの近くにある「共鳴する茶」とも、引き込み現象を起こす。人々がじっとしていると、時間が経つにつれて、空間に広がる全てのランプと茶は共鳴し、明滅がそろったり、明滅が波打ったりする。
引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁に掛かった二つの振り子時計の振り子、ホタルの集団発光、心臓細胞の律動など、物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が、全体を俯瞰する能力を持たないのに関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。
共鳴する茶 / Tea in Spontaneous Order
teamLab, 2021, Interactive Installation, Endless, Sound: teamLab
作品:https://www.teamlab.art/jp/w/tea_spontaneous_order/
一服の茶を点てると、茶は音色を響かせ光を灯し、様々なリズムで明滅をはじめる。
茶は持ち上げると音色を響かせ輝き、その茶が本来持っていたリズムに戻ってしまう。そのリズムが、また周囲に新たな影響を与え、引き込み現象を起こしていく。茶を飲みほすと光は消え、周囲に影響を与えなくなる。
また、茶は、近くにある「共鳴する浮遊ランプ」とも、引き込み現象を起こす。人々がじっとしていると、時間が経つにつれて、空間に広がる全ての茶とランプは共鳴し、明滅がそろったり、明滅が波打ったりする。
引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁に掛かった二つの振り子時計の振り子、ホタルの集団発光、心臓細胞の律動など、物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が、全体を俯瞰する能力を持たないのに関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。
【開催概要】
Teamlab: Tea Time in the Soy Sauce Storehouse
http://teatime.teamlab.art
#TeamlabTeaTime
#チームラボティータイム
会期: 2021年4月15日(木)〜 2022年3月31日(木)
時間: 10:00-17:00(最終入場 16:30)
休館日: 毎週水曜日
会場: 福岡醤油ギャラリー(岡山県岡山市北区弓之町17−35)
アクセス:
〈徒歩で〉
JR岡山駅東口から徒歩25分
〈路面電車で〉
JR岡山駅前から「東山」行き「城下」下車徒歩6分
〈タクシーで〉
JR岡山駅東口から車(タクシー)で10分
入場料: 一律1人1000円(税込)
※EN TEAのお茶(一杯)が含まれています。
注意事項:
・小学生以下の入場には、保護者の同伴が必要です。
・会場内は暗く、階段や段差、高低差がある場所がございますので、お気を付けください。
主催: 公益財団法人 石川文化振興財団、チームラボ
問い合わせ先:
086-235-8020
info@ishikawafoundation.org
公益財団法人石川文化振興財団
【新型コロナウイルス感染症対策について】
「Teamlab: Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」では、以下の新型コロナ対策を徹底し、環境整備に努めております。
■お客様へのお願い
・以下に該当する方には、入場をご遠慮いただきます。
- ご入場前の検温にて37.5℃以上または平熱+1℃以上の発熱のある方
- 風邪症状がある方や体調に不安がある方、気分がすぐれない方
- 2週間以内に発熱・咳などの症状があった方
- 2週間以内に外国から帰国または渡航履歴のある方、および該当者と濃厚接触がある方
- 味覚や嗅覚に異常・異変がある方
- 濃厚接触者として自宅待機期間中の方
- 家族が濃厚接触者として自宅待機期間中の方
- 医療機関や保健所の指示のもとPCR検査中で陰性確認ができていない方
- PCR検査陽性歴があり下記(1)~(4)に該当する方
(1)有症状者では、発症日から10日未満、かつ、症状軽快後72時間以内
(2)症状軽快後24時間経過から24時間以上の間隔をあけ、2回のPCR検査で陰性を確認できていない
(3)無症状病原体保有者では、陰性確認から10日未満
(4)検体採取日から6日間経過後、24時間以上の間隔をあけ2回のPCR検査陰性を確認できていない
・マスク着用
入館中は必ずマスクの着用をし(3歳以下を除く)、咳やくしゃみをされる際は「咳エチケット」にご協力ください。
・手洗い、手指消毒
手洗い、手指消毒を徹底していただきますようお願いいたします。また、入館口にアルコール消毒をご用意しておりますのでご利用ください。
・接触確認アプリのご協力
接触確認アプリ「cocoa」ダウンロードの上でのご来場にご協力ください。
・来館前の検討
感染時に重篤化する可能性の高い高齢者や持病のある方は、来館について慎重な検討をお願いいたします。
■当展示の取組
・会場内滞在人数を制限
席数が決まっているため、会場内に滞在できる人数は制限されています。
・消毒の実施
椅子、テーブルはお客様が入れ替わる度、消毒します。
・検温の実施
ご入館前に、非接触体温計による検温を実施いたします。
・換気の強化
館内の換気を強化しています。
・飛沫防止パネルの設置
受付の対面カウンターにアクリル板を設置し、飛沫を防止します。
・スタッフのマスクの着用
接客スタッフはマスクを装着いたします。
・スタッフの体調管理
スタッフの出勤前の検温、体調管理を行い、発熱などの風邪症状がある場合は自宅待機としています。また、出勤時には消毒を実施し、休憩時間を分散しています。
・情報を掲出
当会場内で新型コロナウイルスの感染者が確認された場合、公式ウェブサイトにて情報を掲出いたします。
新型コロナウイルス感染症への対策について: https://covid-19.teamlab.art/teatime/jp/
■福岡醤油ギャラリー
醤油製造や市民銀行の窓口として使われていた、明治と昭和初期に建てられた建物を改修し、2021年4月に岡山市に開館する文化施設。地域に親しまれてきた歴史的文化資産を保存し、文化発信の場として活用することで、施設がまちに開かれ、人々が集い、新たな交流が生まれる場を提供する。公益財団法人石川文化振興財団が運営を行う。
■公益財団法人石川文化振興財団
2014年8月に一般財団法人として設立後、翌年2月に岡山県の認定を受け公益財団法人へ移行。岡山の芸術文化振興及び向上を目指し、岡山市や岡山県などと共に3年毎に開催する国際現代美術展「岡山芸術交流」や、世界的に活躍する現代アート作家と日本人建築家がタッグを組んでデザインした宿泊施設を岡山に誕生させていくホテルプロジェクト「A&A」など、文化・経済・教育を軸に多数の事業を展開している。
■チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ」開催中。2019年上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」ソフトオープン。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art International.
チームラボ: https://www.teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab/
Facebook: https://www.facebook.com/teamLab.inc
Twitter: https://twitter.com/teamLab_news
YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART
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