異なる文化的背景を持つ二人が紡ぐ、お互いを知るための往復書簡『ガラスと雪のように言葉が溶ける』発売(7/16)。

株式会社大和書房(本社:東京都文京区、代表取締役:大和 哲)は『ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡』(尹 雄大 著/イリナ グリゴレ 著)を2025年7月16日に発売いたします。
注目の人類学者と在日三世ライターが語る!
自分の子供と異国の言語で話す文化人類学者と、
自国の言葉を話せないライターが、
自らのルーツと言語、それぞれの幼少期と、言葉で表現できないような身体感覚について、
日本語で手紙を交わす。
生きづらさはどこからくるのか?
何に傷ついてきたのか?
自分のルーツをどのように受け止めたのか?
二人の率直で美しい日本語が、日本で生きる私たちの胸を打つ。
人種、出身国、先祖の国、言語、学歴、性別などなど、世界の見方が違っていてもお互いから勉強することはある。自分と違う他者がこの世にいて、その他者の原風景を知り、調べることが世界を変える道への一歩だ。
――「あとがき」より



目次
はじめまして 尹より
尹さんへ イリナより
踊る祖母 尹より
人間の住むところ イリナより
生まれることと生きること 尹より
ズレについて、そして生まれることについて イリナより
母には感情を出せませんでした 尹より
病気と世界の終わりと向き合う イリナより
私の痛みを大事にする 尹より
PTSDと生きる イリナより
暴力の渦中に身を置く 尹より
ガラスと雪のように言葉が溶ける イリナより
目に映るものを超えていく感性 尹より
4月中旬の青森県 イリナより
山海の幸とルサンチマン 尹より
ノマドではなく迷子 イリナより
偏って生きることの自覚ということ 尹より
太陽の味(豊かさについて) イリナより
桜島のほとばしり、風土の力 尹より
漬物石 イリナより
痛みに思いを馳せる 尹より
木漏れ日 イリナより
正しさを叫ぶよりケアをしたい 尹より
塩っぱい味 イリナより
著者略歴
尹雄大(ゆん・うんで)
1970 年、神戸市生まれ、テレビ制作会社勤務を経てライターになる。主な著書に『さよなら、男社会』(亜紀書房)、『親指が行方不明』(晶文社)、『句点。に気をつけろ』(光文社)、『聞くこと、話すこと。』(大和書房)など。身体や言葉の関わりに興味を持っており、その一環としてインタビューセッションを行なっている。
イリナ・グリゴレ
文化人類学者。1984 年ルーマニア生まれ。2006 年に日本に留学し、一時帰国後、2009 年に国費留学生として再来日。弘前大学大学院修士課程修了後、2013 年に東京大学大学院博士課程入学。青森県内を主なフィールドとし、獅子舞や女性の信仰を研究。2023 年よりバヌアツで女性を対象としたフィールドワークを開始。キーワード:イメージ、自然観、死生観、有用植物、霊魂。遠野文化研究センター研究員。著書に『優しい地獄』(亜紀書房)、『みえないもの』(柏書房)など。
書籍概要
書名 :ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡
著者 :尹 雄大/イリナ グリゴレ
発売日:2025年7月16日
判型 :四六判
頁数 :192ページ
定価 :1,760円(税込)
発行元:株式会社大和書房 https://www.daiwashobo.co.jp
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