博報堂生活総合研究所、生活者にきいた“2024年 生活気分” を発表

株式会社博報堂

来年の景気予想 「悪くなる」は36.2%で、「良くなる」の2倍以上に

・来年の「世の中の景気」予想は、「悪くなる」(36.2%)が前回から減少するも、 「良くなる」(14.7%) の2倍以上に。この「悪くなる」のスコアは、コロナ禍1年目(2020年調査)と同程度の高い水準 

・来年の景気が「悪くなる」と思う理由は「物価上昇」 が最多


●来年お金をかけたいのは ①旅行 ②貯金 ③ふだんの食事

・「来年お金をかけたい」が「今年お金をかけた」の数値を最も大きく上回ったのは「貯金」で+7.1pt増

博報堂生活総合研究所は、2015年から毎年秋に、翌年の景況感などについて全国の20~69歳男女3,900人に予想してもらう調査を実施しています。このたび最新の調査を加え、“2024年 生活気分”としてまとめました。


今回の結果では、来年の景気が「悪くなる」は前回より減少したものの、コロナ禍1年目(2020年調査)と同程度の高い水準を維持しています。また、来年は今年よりも「旅行」「貯金」などにお金をかけたいという意識が高まっています。新型コロナの5類移行で高まる旅行への意欲と、長引く物価上昇から家計を守りたいという意識が混在している生活者像がみえてきました。


■2024年 生活気分”調査結果のポイント

【景況感】

今年の景気実感は「悪かった」が6割弱。来年の景気予想は「悪くなる」が4割弱で高水準

  • 今年の「世の中の景気」実感は、「悪かった」が56.9%と、前回調査(66.1%)より-9.2ptとなり、4年連続で減少しました。

  • 来年の「世の中の景気」予想は、「悪くなる」が36.2%で、スコアが大幅に増加した前回 (44.9%)より-8.7ptと減少しました 。一方、「良くなる」(14.7%)は前回(12.1%)より+2.6ptとやや増加しているものの、「悪くなる」の方が2倍以上のスコアとなっています。

  • 来年の景気予想の理由(自由回答)を集計したところ、「悪くなる」と思う理由では「物価上昇の継続・加速」(44.6%)、「良くなる」と思う理由では「経済の好転」(18.2%)がそれぞれトップとなりました。コロナ禍の収束や物価上昇の落ち着きを期待して、経済の好転を予測する一方、物価上昇がそれを上回る影響を及ぼし、来年も景気が悪くなると考えている生活者が多いようです。

  • 来年の「自分の家計状態」予想は、「良くなる」が13.4%で、数値の低かった前回(10.2%)から復調しました。また、「悪くなる」についても31.7%と、数値の高かった前回(36.8%)から約5pt減少しています。


【世の中の変化予想】

今年の変化実感は「多かった」が4割弱。来年「多くなる」の予想は3割強で、3年連続減

  • 今年の「世の中の変化」実感は、「多かった」が37.2%、 「少なかった」が11.1%と、ともに前回から大きな変動はありませんでした。

  • 来年の「世の中の変化」予想は、「多くなる」が前回から-3.2ptとやや減少して33.5%となり、3年連続での減少となりました。

  • 来年「多くなる」と予想する変化(自由回答)をみると、「物価上昇の継続・加速」(20.0%)や「国際情勢の変化」(7.0%)、 「異常気象や災害の増加」(6.7%) など、ここ数年間で特に問題視されている変化が、さらに続くと予想する声が多くみられました。


【2024年にお金をかけたいこと】
「旅行」「貯金」「ふだんの食事」がTOP3に。上位2項目で「今年お金をかけた」を上回る

  • 「来年お金をかけたいもの(全25項目)」の上位は、「旅行」(26.9%)、「貯金」(21.9%)、「ふだんの食事」(19.3%)。そのうち上位2項目は「今年お金をかけた」を上回っており、その差分は「貯金」で+7.1pt、「旅行」で+3.0ptとなっています。

  • ほかにも、8位「老後の暮らしの準備」(来年10.8%、今年6.7%、差+4.1pt)、6位「株など投資」(来年13.3%、今年10.5%、差+2.8pt)などで今年より来年の意向が高くなっています。

  • 一方、3位「ふだんの食事」は今年30.1%に対し、来年の意向は19.3%と低く、その差は-10.8ptとなっています。物価上昇の影響で食など身近な支出への意欲は低めですが、新型コロナの5類移行で加速した外出ムードで旅行への意欲は高まっているようです。


【2024年に始めたい/やめたいこと】
始めたいことは「運動・体操・筋トレ」、やめたいことは「無理しての人付き合い」

  • 「来年始めたいことがある」人は28.1%、「来年やめたいことがある」人は18.9%で、前回調査から大きな変化はみられません。

  • 「始めたいこと」では、「運動・体操・筋トレ」(33.2%)がトップで、「副業」(27.1%)、「投資・資産運用」(25.9%)と続きます。

  • 一方、「やめたいこと」は「無理しての人付き合い」(32.9%)、「無駄遣い・衝動買い」(32.2%)、「スマートフォンの使いすぎ」(27.9%)が上位に。来年は、体力の向上と合わせて、無理や無駄の抑制・効率化を目指し、収入や蓄えを増やそうという意識がみられます。

  • 「始めたいこと」「やめたいこと」ともに男性よりも女性の値が高いものが多く、「始めたいこと」では1位の「運動・体操・筋トレ」、 「やめたいこと」では3位の「スマートフォンの使いすぎ」をはじめとする5項目で、男女差が10pt以上となっています。


■調査概要
調査地域:全国11都市(首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏、札幌20km圏、仙台20km圏、新潟30km圏、金沢20km圏、静岡20km圏、広島20km圏、高松30km圏 、福岡30km圏)

調査手法:インターネット調査

調査対象:20~69歳の男女 3,900人

調査時期:2023年10月2日(月)~5日(木)

企画分析:博報堂生活総合研究所

実査集計:株式会社 H.M.マーケティングリサーチ


▼調査レポートは下記ページよりご覧ください
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/106804/

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会社概要

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URL
http://www.hakuhodo.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111
代表者名
水島 正幸
上場
東証1部
資本金
358億4800万円
設立
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