広角から望遠まで汎用性の高い焦点距離を持つ「CINE-SERVOレンズ」の新製品を発売 ドラマ・テレビCM等の映像制作からスタジオ・スポーツ等のライブ中継まで幅広く活躍
キヤノンは、EFシネマレンズ「CINE-SERVOレンズ(※1)」シリーズの新製品として、“CN8x15 IAS S/E1(EFマウント)”および“CN8x15 IAS S/P1(PLマウント)”を、2022年11月下旬に発売します。
新製品は、大判センサー搭載の8Kカメラに対応する高い光学性能と、広角15mmから高倍率の8倍ズームを実現し、1.5倍のエクステンダーをレンズ本体に内蔵したEFシネマレンズです。大判センサーならではの豊かな映像表現に加え、肩担ぎが可能な小型・軽量設計、着脱可能なドライブユニットの標準装備など、従来の「CINE-SERVOレンズ」シリーズの特長を継承しつつ、ユーザーからの強い要望に応え広角化を実現しています。1本で広い焦点距離をカバーしながら、シネマ画質の映像表現と放送スタイルの撮影を両立するレンズとして、ドラマ・テレビCM等の映像制作からスタジオ・スポーツ等のライブ中継まで、幅広く活用可能です。
■ 「CINE-SERVOレンズ」シリーズ最広角の広角端15mm、高倍率8倍ズームと小型・軽量の両立を実現
スーパー35mm相当サイズの大判センサーを搭載したカメラに対応するレンズとして、焦点距離15-120mm、8倍ズームの広角・高倍率化を実現しています。また、従来機種(※2)と比べて性能向上を図りつつ、質量増加を抑えた小型・軽量設計により、従来機種※2同等の肩担ぎが可能な高い機動性を確保しています。
■ 焦点距離を引き上げる内蔵エクステンダーによりフルサイズセンサー搭載カメラにも対応
レンズ本体に内蔵されている1.5倍のエクステンダーを使用することで、焦点距離22.5-180mmへの切り替えが可能です。同時に、イメージサークルの拡大により、35mmフルサイズセンサー搭載カメラにも対応可能となるため、キヤノンのデジタルシネマカメラ「EOS C500 Mark II」(2019年12月発売)や「EOS R5 C(※3)」(2022年3月発売)などでも使用可能です。大判センサー搭載のカメラに幅広く対応することにより、ユーザーが求める被写界深度が浅い、シネマチックな映像表現を支援します。
■ 効率的な映像制作を支援するさまざまな通信機能に対応
放送用カメラシステムの通信規格である「12pinシリアル通信」のほか、マウント経由での通信機能にも対応しています。EFマウントでは、「EFマウント通信(※4)」に対応し、PLマウントでは、映像制作業界で広く採用されているCooke社の「/i Technology」に加えて、「CINE-SERVOレンズ」シリーズ初となるZEISS社の「eXtended Data」に対応します。撮影時のさまざまなレンズ情報をマウント経由で外部出力ができることで、VFX(※5)やポストプロダクションなど、撮影現場だけでなく、撮影後の編集作業においても効率的な映像制作を支援します。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 |
CN8x15 IAS S/E1(EFマウント) | オープン価格 | 2022年11月下旬 |
CN8x15 IAS S/P1(PLマウント) | オープン価格 | 2022年11月下旬 |
※1. 大判センサーを搭載したカメラに対応する、ドライブユニットを標準装備したレンズの総称。
※2. 「CN7x17 KAS S/E1」および「CN7x17 KAS S/P1」(いずれも2014年8月発売)
※3. マウントアダプター「EF-EOS R」が必要です。
※4. カメラの機種により対応しない機能があります。
※5. Visual Effectsの略称。コンピューターグラフィックスなどのデジタル合成技術を使用し、実写映像を加工する制作手法の総称。
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