【生活者3千人への意識調査】SDGsの達成期限2030年まであと5年「2030年以降も目標の内容を見直して継続すべき」が半数以上

目標を継続する場合に、最も重視すべき社会課題は「平和」

 共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:勝 文彦、以下「LM」)は、生活者3千人に対して、SDGsに関する意識調査を行いましたので、ご報告します。SDGsの達成期限である2030年まで5年に迫る中、生活者がSDGsをどう捉えているか、またポストSDGsとして重視する社会課題などを聴取しました。

【主な調査結果】

■SDGsが「2030年までの目標」であることの認知度
・2030年までの目標であることを「知らない」が最多で61.0%

2030年までのSDGsの達成に関する認識
・2030年までのSDGsの目標達成について「一部は達成されると思う」が最多で45.6%

2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方をどうするべきだと思うか
・「目標の内容を見直して継続すべき」が最多で55.7%

2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方を継続する場合、どの社会課題を重視して目標を設定すべきだと思うか
・最も重視して設定すべき課題では「平和」が最多で19.6%

SDGsを意識して行動しているか
・「たまに意識して行動している」が最多で34.6%。次いで「意識しておらず、行動していない」が27.2%

SDGsの目標に沿った行動について戸惑いや続けにくさを感じたことはあるか
・「特に困ったことはない」が最多で38.2%。次いで「行動が成果につながっている実感を得られなかった」が37.5%

SDGsの目標に沿った行動をしていない人の理由
・「特に考えたことがない」が最多で43.8%。次いで「何をすればよいかよく分からないから」が27.4%

SDGsを社会に広げるために必要だと思うこと
・「SDGsを意識しなくても自然に行動できる仕組み」が最多で35.0%

【調査結果詳細】

■SDGsが「2030年までの目標」であることの認知度

2030年までの目標であることを「知らない」が最多で61.0%

 SDGsが「2030年までの目標」であることを知っているか聴取したところ、全体で「知らない」が最多で61.0%、「知っている」は30.4%、「SDGsが何か分からない」は8.6%となった。性年代別で見ると、「知っている」と回答した割合が最も高いのは男性20代以下で47.0%だった。「知らない」と回答した割合が最も高いのは女性50代で73.7%だった。

▼SDGsが「2030年までの目標」であることの認知度|性年代別|単一回答(全体n=3,000)

■2030年までのSDGsの達成に関する認識

2030年までのSDGsの目標達成について「一部は達成されると思う」が最多で45.6%

 SDGsを認識している人を対象に、2030年までにSDGsの目標を達成できると思うか聴取した。「一部は達成されると思う」が最多で45.6%、次いで「ほとんど達成されないと思う」が34.8%だった。最も少なかったのは「ほとんど達成されると思う」で2.3%だった。「一部は達成されると思う」の割合が最も多い年代は女性60代以上で57.3%だった。

▼2030年までのSDGsの達成に関する認識|性年代別|単一回答(全体n=2,743)

■2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方をどうするべきだと思うか

「目標の内容を見直して継続すべき」が最多で55.7%

 SDGsを認識している人を対象に、SDGsの達成期限を迎える2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方をどうすべきか聴取したところ、「目標内容を見直して、継続すべき」が最多で55.7%となった。次いで、「同じ目標で継続すべき」が23.4%となり、何らかの形で継続することを望む人が79.1%となった。「一時的な目標として終わらせるべき」は20.9%だった。
 性年代別で見ると、「一時的な目標として終わらせるべき」の割合が最も高かった男性30代が33.3%で、最も低い女性60代以上と比較すると、24.7ポイントの差があった。

▼2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方をどうするべきだと思うか|単一回答(全体n=2,743)

■2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方を継続する場合、どの社会課題を重視して目標を設定すべきだと思うか

最も重視して設定すべき課題では「平和」が最多で19.6%

 2030年以降の世界的な枠組みの在り方について「同じ目標で継続すべき」「目標内容を見直して継続すべき」と回答した人に、どの社会課題を重視して目標を設定すべきかを聴取した。重視すべき社会課題を複数選ぶ設問と、その中で最も重視すべき課題を一つ選ぶ設問をそれぞれ用意した。
 重視すべき課題を複数回答で聴取した結果は、「貧困・飢餓」が最多で、回答した人の割合は63.1%だった。次いで、「医療・福祉」が62.4%、「平和」が59.8%だった。最も回答が少なかった「地域文化」でも22.8%となり、幅広い社会課題に関心が集まっていることが伺える。

 最も重視すべき課題では、「平和」が最多で19.6%、次いで「貧困・飢餓」が18.0%、「地球環境」が16.1%となり、国内外での対応が求められる課題が上位を占めた。

▼2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方を継続する場合、どの社会課題を重視して目標を設定すべきか|複数回答(n=2,169)

▼2030年以降、SDGsのような世界的な枠組みの在り方を継続する場合、どの社会課題を最も重視して目標を設定すべきか|単一回答(n=2,169)

■SDGsを意識して行動しているか

「たまに意識して行動している」が最多で34.6%。次いで「意識しておらず、行動していない」が27.2%
 SDGsを認識している人を対象に、SDGsを意識して行動することがあるか聴取したところ、最多は「たまに意識して行動している」が34.6%だった。次いで「意識しておらず、行動していない」が27.2%で、最も少なかったのは「常に意識して行動している」で5.2%となった。
 「常に意識して行動している」「たまに意識して行動している」「無意識にSDGsを意識して行動している」の合計は57.1%で、半数以上が何らかの形でSDGsに沿った行動をしていることが明らかになった。また「意識しているが行動はしていない」と回答した人は15.7%で、SDGsへの関心はあるものの、実際の行動に結びついていない層の存在も見て取れた。
 性年代別に見ると、全年代で男性よりも女性の方が「行動している」と回答した割合が高く、特に60代以上の女性では「行動している」割合が71.6%だった。


▼SDGsを意識して行動しているか|性年代別|単一回答(全体n=2,743)

■SDGsの目標に沿った行動について戸惑いや続けにくさを感じたことはあるか

「特に困ったことはない」が最多で38.2%。次いで「行動が成果につながっている実感を得られなかった」が37.5%
 SDGsを認識しており、SDGsの目標について「常に意識して行動している」「たまに意識して行動している」「無意識にSDGsに意識して行動している」と回答した人に対し、行動をする中で戸惑いや続けにくさを感じたことはあるかを聴取した。「特に困ったことはない」が最多で38.2%となった一方、「行動が成果につながっている実感が得られなかった」(37.5%)、「周囲との温度差を感じた」(14.4%)、「続けることに疲れた、関心が薄れた、飽きた」(14.1%)と感じる人もいることが分かった。
 性年代別で見ると、「特に困ったことはない」の割合がすべての年代で女性の方が高く、男性よりも前向きに取り組んでいることが伺える。また「続けることに疲れた、関心が薄れた、飽きた」の割合が最も高い男性30代は29.2%と全体から15.1ポイント高かった。


▼SDGsの目標に沿った行動について戸惑いや続けにくさを感じたことはあるか|性年代別|単一回答(全体n=1,566)

■SDGsの目標に沿った行動をしていない人の理由
「特に考えたことがない」が最多で43.8%。次いで「何をすればよいかよく分からないから」が27.4%
 SDGsを認識しており、SDGsの目標について「意識しているが、行動していない」「意識しておらず、行動していない」と回答した人に、行動していない理由を調査した。「特に考えたことがない」が最多で43.8%となり、次いで「何をすればよいかよく分からないから」が27.4%だった。
 性年代別で見ると、「特に考えたことがない」は男性20代以下の割合が最も高く、全体よりも9.4ポイント高い53.2%だった。また「何をすればよいかよく分からないから」は女性60代以上の割合が最も高く、全体よりも20ポイント高い47.4%だった。
 さらに「お金に余裕がないから」が19.8%、「時間に余裕がないから」が13.3%となり、生活上の制約がSDGsに関する行動の阻害要因になっていることが伺えた。

▼SDGsの目標に沿った行動をしていない人の理由|性年代別|単一回答(全体n=1,177)

■SDGsを社会に広げるために必要だと思うこと

「SDGsを意識しなくても自然に行動できる仕組み」が最多で35.0%
 SDGsを認識している人を対象に、SDGsを社会に広げるために必要だと思うことを複数回答で聴取した。「SDGsを意識しなくても自然と行動できる仕組み」が最多で35.0%、次いで「個人の取り組みでも意味があると実感できる仕組み」が30.8%だった。この結果から、SDGsを社会に浸透させるためには、行動が自然に促される構造を社会に組み込むことや、成果を感じられる仕組みの構築が求められていることが伺える。

▼SDGsを社会に広げるために必要だと思うこと|性年代別|複数回答(n=2,743)

【参考】

■Green Ponta Projectについてhttps://www.ponta.jp/c/greenponta/ )

 LMは2019年12月から、SDGsの達成に向けた活動として、「Green Ponta Project」を展開しています。「ムダのないシアワセに包まれた社会へ」をビジョンに掲げ、無駄な消費をなくすことでさまざまな社会課題を解決し、グリーンでクリーンな地球を維持・存続させること、そのシアワセの循環を生み出し、誰もが晴れやかな笑顔で暮らせる社会に変えていくことを目指しています。

■Green Ponta Actionについて

 Green Ponta Actionは、「今日することで、未来を変えてゆく」をコンセプトに、日常生活の中で気軽に取り組めるアクションを積み重ねることで、持続可能な未来に向けた活動を応援できるスマートフォンアプリです。「知る」「宣言する」「振り返る」「あるく」「すいみん」など、日常生活の中にあるアクションを通じて“イイコト”をためると、ステージが上がります。ステージに応じて、Pontaポイントがたまる特典があります。

 2021年4月に提供を開始し、これまでに130万ダウンロードを突破しました。1日あたり11万人以上、月間20万人以上のユーザーが、アプリを利用してSDGsアクションに取り組んでいます。

・関連URL

Green Ponta Actionダウンロードページ(https://greenponta.net/redirect.html

Green Ponta Action情報発信ブログ(note)(https://note.com/gpa/

【調査概要】

調査方法

インターネット調査

調査期間

2025年6月24日~7月4日

パネル

「Pontaリサーチ」会員

(Ponta会員で「Pontaリサーチ」の会員登録をしていただいている方)

調査対象

国内在住のPontaリサーチ会員

有効回答数

3,000名 男性、女性×年代別(20代以下・30代・40代・50代・60代以上)の各10セルで300サンプル

※調査結果は小数点第2位を四捨五入しています。合計しても100%にならない場合があります

【引用・転載の際のクレジット表記のお願い】

調査結果引用・転載の際は、“「Pontaリサーチ」調べ”とクレジットを記載していただきますようお願い申し上げます。

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会社概要

URL
https://www.loyalty.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿1-18-14 恵比寿ファーストスクエア 7階
電話番号
-
代表者名
勝 文彦
上場
未上場
資本金
23億8157万円
設立
2008年12月