生産ラインで搬送物の移動量・速度を非接触で測定できる測長計“PD-710”を発売 新光学系の採用により測定可能な速度範囲を大幅に拡大
キヤノンは、生産ラインにおける材料などの搬送物の移動量や速度を高精度に測定する計測機器の新製品として、新光学系の採用により、±10m/秒まで測定可能な非接触測長計“PD-710”を2023年1月上旬に発売します。
プレス業界や製紙業界などでは、材料のロスを削減したり、搬送の不具合による生産量低下を防ぐために、正確に搬送物の長さや速さを測定できる計測機器を導入しています。その中でも、製紙業界では、高速で搬送されるトイレットペーパーやダンボールなどを正確な長さで切断したいため、より高精度に移動量を測定したいというニーズがあります。新製品“PD-710”は、新光学系の採用により、外観形状は従来機種「PD-704」(2021年5月発売)と同サイズながら、従来では測定できなかった±10m/秒の高速まで対応しました。これにより、より幅広い生産現場での材料や部品の効率的かつ均一な搬送、および安定供給を実現し、生産性向上に貢献します。
1. 新光学系の採用による±10m/秒の高速測定が可能
新レンズの採用や新光学系に対応したアルゴリズムの開発により、従来機種「PD-704」と比べ2.5倍の速度である±10m/秒で動く対象物の速度を測定することができます。これにより、従来機種でターゲットとしていたプレスラインでの鋼板などの搬送だけではなく、高速で搬送されるトイレットペーパーなどの測定が可能となりました。さらに、今後急速に普及が進むと予想される電気自動車用モーターの主要部品であるモーターコアの製造で必要とされる超高速プレスラインの送り量の測定も可能になります。
2. 従来機種と同様の非接触計測で高精度かつ安定した測定を実現
接触式の計測器に比べ、測定対象物に接触せずに測定できるため、測定時の搬送物への傷や汚れを防止します。また、測定誤差の原因となる装置内での滑りや摩耗が発生せず、測定対象物を厚みの異なるものに入れ替えた際のダウンタイムも少なくメンテナンスも容易です。さらに、製品サイズやインターフェースが従来機種と同様のため、買い替えの際に、従来使用していたケーブルやユーザーが準備するプログラマブルロジックコントローラー(PLC)などのシステム全体を活用できます。
3. さまざまな条件に合わせて設定できるパラメーターにより素材に合わせた測定が可能
同梱のソフトウエアに入っているパラメーターを使用することで、測定対象物の表面状態や測定環境に合わせた測定が可能になります。
製品名 | 希望小売価格 | 発売日 |
PD-710 | オープン価格 | 2023年1月上旬 |
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