神戸市の里山保全を体験：放置竹林問題を学ぶ【竹が活きる里山を守れ！体験ツアー】を実施

株式会社オープンハウスグループ

2025年12月16日 10時40分

　株式会社オープンハウスグループ（本社東京都千代田区、代表取締役社長福岡良介、以下「当社」）のグループ会社である株式会社オープンハウス関西支社は、豊かな自然環境の保全と、木材を扱う企業としての社会的責任活動の一環として、2025年11月30日（日）に、神戸市・多井畑西地区において「竹が活きる里山を守れ！体験ツアー」を開催いたしました。

本ツアーは、神戸市および（公財）ひょうご環境創造協会の全面的なご協力のもと実施され、放置竹林問題の現状を学び、実際の伐採体験、さらに竹材の活用を通じて、里山を守る重要性を再認識する機会となりました。

開催背景

　神戸市の多井畑西地区には自然や農地が多く残っていますが、放置竹林の拡大が課題となっています。竹林の急速な拡大は、本来の森林を浸食し、生物多様性を低下させるだけでなく、土砂災害のリスク増加や、イノシシなどの有害鳥獣の生息域拡大といった悪影響を及ぼします。当社は木造建築を取り扱っている企業として、こうした森林環境問題に深く関心を持ち、社員一人ひとりが里山を守る重要性を肌で感じるため、今回の研修を企画いたしました。

当日の様子

　参加者はまず、多井畑西地区の自然の中を歩きながら、竹林が森林環境に与える具体的な影響について学びました。その後、実際にノコギリやナタを使用し、竹の伐採作業に従事しました。また、伐採した竹の一部を無駄無く活用するため「竹筒ごはん」を作り、昼食時に試食しました。自然の恵みを最大限に活かすこの体験は、参加者にとって貴重な学びの機会となりました。解散後には、希望者向けに竹を使ったクラフト体験も提供し、楽しみながら竹材の有効活用について理解を深めました。

　参加者からは、「実際に体を動かして伐採することで、問題の深刻さを実感できた」「竹筒ごはんは美味しく、自然の循環を感じられた」といった声が寄せられました。

　当社関西支社は、今回の「竹が活きる里山を守れ！体験ツアー」を通して、神戸市における竹林問題の現状を深く認識いたしました。今後も、森林保全活動や体験イベントなどを通じて、地域社会や行政と連携しながら、美しい自然環境の保全に積極的に取り組み、次世代へ豊かな森を残すための活動を推進してまいります。

神戸市都市局地域整備推進課長谷川様の思い

神戸市では企業様や学生・市民の皆様と協力しながら、放置竹林での竹の伐採や、竹を活用したプレイパークの実施など、自然の中で遊び学ぶ体験のための空間づくりを進めるとともに、多井畑西地区の里地里山の再生に取り組んでいます。様々なステークホルダーが関わることが、これからの里地里山再生において大切なことと考えており、今回のような取り組みが継続的に実施されるよう、ぜひ連携していきたいです。