楽天ブックス、「上司と部下の読書事情に関する調査」を発表
- 部下・後輩にもっと本を読んでほしいと思う管理職は60.0% 本を薦めたい部下・後輩は「今後成長が期待できる部下・後輩」(36.7%)-
1、ビジネスパーソンに2019年の抱負を聞いたところ、トップは「貯金をしたい」(48.3%)、次いで「読書をしたい」(32.1%)が続いた。管理職と若手社員で、お金や人間関係に関する抱負に違いが見られた。
2、2018年の読書量を聞いたところ、60.8%が月に1冊未満しか読書をしていない結果に。
3、部下・後輩にもっと本を読んでほしいと思う管理職は60.0%で、そのうちの6割以上(63.3%)が実際に本を薦めた経験がある。
4、管理職が本を薦めたいのは、「今後成長が期待できる部下・後輩」(36.7%)、「仕事に対して意欲的な部下・後輩」(32.1%)。
5、上司・先輩から本を薦められたことがある若手社員は47.0%で、そのうち半数以上(58.1%)が薦められた本を読んでいる。上司の薦め方が、読むかどうかのポイントか。
6、管理職が「新社会人へオススメしたい本」は、ビジネス書と歴史小説が挙げられた。
【調査結果の詳細】
1、ビジネスパーソンに2019年の抱負を聞いたところ、トップは「貯金をしたい」(48.3%)、次いで「読書をしたい」(32.1%)が続いた。管理職と若手社員で、お金や人間関係に関する抱負に違いが見られた。
2019年を迎え、ビジネスパーソンはどのような抱負や目標を持っているのでしょうか。全体のトップは「貯金をしたい」で48.3%、次いで「読書をしたい」(32.1%)、「趣味を増やしたい」(31.7%)と続きました。
役職別にみると、管理職、若手社員とも、2019年の抱負トップは「貯金をしたい」でしたが、管理職が39.3%だったのに対し、若手社員は60.3%と、とても高い結果となりました。また、「読書をしたい」との回答は、管理職、若手社員いずれも3割を超え、役職を問わず読書への意識は高いことがわかりました。
2、2018年の読書量を聞いたところ、60.8%が月に1冊未満しか読書をしていない結果に。
読書を抱負にしているビジネスパーソンも多いようですが、2018年の年間読書量を聞いてみたところ、全体の60.8%が月に1冊未満しか読書をしていないことがわかりました。一方、月1冊以上本を読んでいる層を役職別にみると、管理職は41.6%で、若手社員の割合36.0%を5.6ポイント上回りました。
3、部下・後輩にもっと本を読んでほしいと思う管理職は60.0%で、そのうちの6割以上(63.3%)が実際に本を薦めた経験がある。
管理職を対象に、自分の部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思うかを聞いたところ、60.0%が「そう思う」(「とてもそう思う」29.0%、「ややそう思う」31.0%)と回答しました。
続いて、「部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思う」と回答した管理職に、実際に本を薦めたことがあるかを聞いたところ、半数以上の63.3%が薦めた経験があると回答しました。
4、管理職が本を薦めたいのは、「今後成長が期待できる部下・後輩」(36.7%)、「仕事に対して意欲的な部下・後輩」(32.1%)。
部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思っていると回答した管理職に、どのような部下・後輩に本を薦めたくなる、または薦めたいと思うかを聞いたところ、トップは「今後成長が期待できる部下、後輩」(36.7%)、次いで「仕事に対して意欲的な部下・後輩」(32.1%)、「自分と同じ部署の部下・後輩」(30.8%)が続きました。成長が期待できる部下や後輩、あるいは、仕事のモチベーションが高いと見受けられる部下や後輩に敢えて本を薦めている管理職が多く、上司から本を薦められることがあれば、自身への期待の表れと受け止めても良いのではないでしょうか。
5、上司・先輩から本を薦められたことがある若手社員は47.0%で、そのうち半数以上(58.1%)が薦められた本を読んでいる。上司の薦め方が、読むかどうかのポイントか。
一方、若手社員300人に対して、上司や先輩から本を薦められたことがあるかを聞いたところ、47.0%が薦められた経験があると回答しました。
さらに、上司や先輩から本を薦められたことがあると回答した若手社員に、実際に薦められた本を読んでいるかを聞いたところ、「読んでいる」と回答した人は58.1%(「よく読んでいる」15.6%、「たまに読んでいる」42.5%)で、6割近くが薦められた本を読んでいることがわかりました。
上司や先輩から薦められた本を「よく読んでいる」、「たまに読んでいる」と回答した人を対象に、薦められた本を読む理由を聞いてみると、トップは「薦められた本に興味があるから」(43.9%)、次いで「内容が読みやすそうだから」(30.5%)、「上司や先輩の薦め方が魅力的だから」(29.3%)と続きました。総じて、上司から本を薦められることを歓迎する様子がうかがえました。
6、管理職が「新社会人へオススメしたい本」は、ビジネス書と歴史小説が挙げられた。
最後に、管理職を対象に、自由回答で今年4月に入社する新社会人へオススメしたい本を聞いてみました。様々な回答が挙げられた中、複数人が薦めていたのは、『人を動かす』(デール・カーネギー)、『失敗の本質』(戸部 良一、寺本 義也、鎌田 伸一、杉之尾 孝生、村井 友秀、野中 郁次郎)、『7つの習慣』(スティーヴン・R.コヴィー)といった時代を超えて読み継がれるビジネス書の名著でした。さらに、『竜馬がゆく』(司馬 遼太郎)、『坂の上の雲』(司馬遼太郎)など、大きな決断を迫られたときの人間力が描かれている歴史小説を挙げる人も見られました。仕事のテクニックもさることながら、人間性を磨いていってほしいという管理職の思いが感じ取れる選書となりました。
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■ 調査概要
・ 調査名: 上司と部下の読書事情に関する調査
・ 調査対象: ビジネスパーソン700人
(※管理職400人、入社5年目までの20代前半の若手社員300人)
・ 調査期間: 2019年1月7日~10日
・ 調査方法: インターネット調査(調査機関:MMD研究所)
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