【年代別意識調査】若者が職場に求めるものは差別や偏見のない環境
~働き方・働く環境にも多様性の尊重が求められる時代へ~
CCCMKホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋誉則)にて、『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努めるCCCマーケティング総合研究所(所長:新橋実、以下「CCCマーケティング総研」)は、2022年6月23日(木)~6月30日(木)に「年代別意識調査」を実施しましたので、その結果を発表いたします。
CCCマーケティング総研では、生活価値観や購買に関する意識調査を実施し、世代や年代ごとの意識の把握に努めています。このたび実施した「年代別意識調査」の結果より、Under30こと男女16~29歳について、ステージ別(高校生・大学生・会社員等23~26歳・会社員等27~29歳)に「働くこと」に関する意識をご紹介いたします。
- <調査結果概要>
- 学生(高校生・大学生)の「就職・仕事」に対する期待値が低下
- Under30が、職場環境に求めるモノは、「多様性の尊重」
- 会社員(23歳~29歳)女性の半数以上が、副業で本業以外の収入に興味あり
■学生の「就職・仕事」に対する期待値が低下
まずは、将来に対する意識から「就職・仕事」についてみていきましょう。楽しみ・期待しているかという問いに対し「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した合計の値を21年度(FY21)と22年度(FY22)で比較しています。
学生(高校生・大学生)の男女ともに、今年度は、数字の落ち込みが大きい事がわかります。
図. 将来に対する意識「就職・仕事」について、「楽しみ・期待」の回答
いまの生活に満足度が高い学生たち
続いて、生活価値観の中でも、収入・お金・社会との関りに関する項目を中心に見ていきたいと思います。
学生(高校生・大学生)は、「今の生活に満足している」の回答がほぼ5割以上あり、23歳以上の有職者と比べると今の生活に満足していることが分かります。
続いて、お金について見ていきましょう。各学齢の7割以上が「幸せになるためにはお金が必要だ」と回答しており、お金の必要性を感じているようですが、一方で「収入が少なくても自分が好きなことをできている方が幸せだ」の回答が大学生の男女ともに5割を超えています。
多くの収入よりも、自分らしさや自分の好きなことが出来る環境へのあこがれが、社会人になる前の大学生の中に顕著に表れているようです。
図.生活価値観
多様性が尊重される職場環境を求めるUnder30
次に、Under30の働くことに関する考え方をみていきたいと思います。
働く職場への環境に対しては、「差別や偏見のない職場環境で働きたい」という回答が他の質問項目と比較しても高い回答率の傾向が見えました。
働き方に関しては、多くのUnder30が仕事とプライベートの両立を望んでいることが「無理のない範囲で、仕事とプライベートを両立して働きたい」の回答からわかります。2007年に内閣府が仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章を定めています。ワークライフバランスとは、働くすべての人々が『仕事』と育児や介護、学びや趣味、休養、地域活動といった『仕事以外の生活』との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のことであり、この言葉の誕生と共に成長してきたUnder30には、「ワークライフバランス」が目指すべき働き方としてインプットされているのかもしれません。
最後に、副業についての考え方を確認していきましょう。興味深いことに、学生(高校生・大学生)と有職者(23歳以上)で副業に対する考え方の傾向が異なる様に見えます。副業に「本業以外での収入を得たい」と考えているのは、有職者(23歳以上)の女性が高い傾向を示しています。Under30全体で見ると給与所得以外の収益を得る為の手段として、副業に対して前向きな層が約半数程度いる事が分かります。
また、会社員になることで「知見や経験を得るために副業を行いたい」と意識する層が増えてくるようです。自身のキャリアをスタートさせて現実を把握し、今後を考えていく中で、知見や経験をより多く積む手段として副業という手段も検討に入ってくるといってよいのではないでしょうか。Under30の人々にとって、副業は身近に考えられる収入増とキャリア構築のための手段として捉えられているように見えます。
労働力の不足から、採用を強化している企業も多いことかと思います。採用を強化すると共に、自社の強みとして働き方の柔軟な発想や仕事の仕方、そして多様性を尊重する、そんな環境を整えることが、若い労働力を引き付ける魅力のひとつになりそうです。
図.働くことに関する考え方
■本調査詳細データのご案内
CCCマーケティング総研では、本調査の詳細をご紹介するコラムをホームページで公開しています。
調査データの一部を無料でダウンロードできますのでぜひ、ご利用ください。
また、本調査の集計表も販売しております。詳しくはこちらのページをご覧ください。
【https://www.cccmk.co.jp/thinktanks/column-60】
■調査データ概要
調査地域 :全国
調査対象者:男女16~84歳のT会員
有効回答数:11,033サンプル
調査期間 :2022年6月23日(木)~2022年6月30日(木)
実査機関 :CCCMKホールディングス株式会社
調査方法:インターネット調査(Tリサーチ)
■CCCマーケティング総合研究所の概要
名称:CCCマーケティング総合研究所(CCCマーケティング総研)
URL:https://www.cccmk.co.jp/thinktanks
設立:2020年7月21日
生活者の消費データ、インサイトや心の変化、さらには社会環境や経済情勢などを踏まえ、生活者のみなさまの「ちょっといいな」を実現するために、2020年に発足しました。
我々は『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努め、その声をもとに「データ」×「クリエイティブ」×「コンサルティング」のチカラによって皆さまの未来創造に伴走します。
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