消費量が減っても日本人はお米好き 2023年度版
減り続けるお米の消費量
近年、日本でのお米の消費量は年々減少傾向にありますが、日本人の嗜好にどのような変化が起こっているのでしょうか。最近はグルテンフリーの食品が注目されており、米粉を使ったパンやお菓子が製造・販売されています。その他にも、健康志向から、玄米や雑穀米、外国産のお米なども選ばれる傾向にあります。しかし、日本の食文化においてお米は欠かせないものであり、お米の消費拡大に向けた様々な取り組みが行われています。
ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「お米について」アンケートを実施しました。日本人のお米に対する嗜好がどのように変化してきているのか、前年の「お米について」のアンケート結果と比較しながら見てみましょう。
《調査概要》
調査期間:2023年4月
サンプル数:男女1000人
調査方法:インターネット調査
みんなお米が好き
【調査】
お米(お米を炊いたご飯)は好きですか?(対象者:1000人)
「お米(お米を炊いたご飯)は好きですか?」のアンケートに対して「好き」が85.1%で前年(77.2%)よりも7.9%も上昇しています。その反面、「どちらかといえば好き」が11.0%と前年(17.1%)と比べて6.1%ダウンしているので、明確に「好き」としている人が今回の調査では多かったのでしょうか。続いて
「どちらともいえない」が2.3%と前年(4.3%)と比べて2.0%ダウンしています。どちらかといえば好きのダウン幅と合わせると、好きの上昇幅とほぼ同じですね。
やっぱり銀シャリが1番
【調査】
一番好きなお米のタイプは何ですか?(対象者:1000人)
「一番好きなお米のタイプは何ですか?」という質問では、「白米」が69.2%と最も高く前年(63.2%)よりも6.0%アップしています。次に「白米に穀物(五穀米など)を混ぜる」15.3%が前年(17.9%)から2.6%ダウンで、前年に入っていなかった「穀物(五穀米・十六穀米など)のみ」が4.0%となっています。前年では3位であった「玄米」2.4%は前年(4.0%)と比べて1.6%ダウンとなっています。
安定のコシヒカリ人気
【調査】
一番好きなお米のブランドは何ですか?(対象者:1000人)
お米で好きなブランドは前年と同様に「コシヒカリ」が1位で62.7%となっています。去年の結果では37.1%だったので大幅にアップしています。続いて「あきたこまち」が11.6%と前年(8.5%)と比べ3.1%上昇しています。昨年の調査では「特になし」が26.8%だったのですが、今年の調査では「特になし」という項目がなかったので、その影響でコシヒカリが上がったのでしょうか。3番目に選ばれた銘柄は「ゆめぴりか」で6.9%となっています。
お米はスーパーで選んで買う
【調査】
どこでお米をよく購入していますか?(対象者:1000人)
お米を買う時は昨年の調査に引き続き「スーパーマーケット」で59.5%と1番多く前年の54.0%から5.5%上昇しています。アフターコロナでスーパーマーケットに買い物に行く人が増えた影響かもしれません。続いて「インターネット・通販」で購入する方が9.9%と前年(12.5%)と比べると2.6%減っています。そして「農家から直接」が8.7%とこちらも昨年(11.2%)から2.5%減少しています。やはりスーパーなどで色々と見て購入したいという心理の現れかもしれませんね。
お米を選ぶ基準は価格がトップ
今回のアンケートでは、「お米を選ぶ際に重要視している点とその理由は何ですか?」(対象:1000人)という質問をフリー回答で実施しました。回答の一部を原文のまま掲載いたします。
「価格:なるべく安く買いたいから」
「好きなのは白米だが、普段は健康重視で玄米を購入。」
「親族や知り合いが購入している農家から購入する」
やはり一番が価格で次に品質を基準に選んでいる方が多かったです。
やっとコロナ禍を抜けて行動が自由になってきましたが、今度は経済的な閉塞感が強くなり味や品質よりも「安く買える」主食を求めている傾向が高く感じました。逆に次に目についたのは「品質系」の回答です。主食であるから品質の良いものをという思いを感じます。その分、おかずなどで調整をするのでしょう。
お米の国は日本ではなかった?
お米の消費量ランキング(ひとりあたりの1日の消費量)
1位「バングラデシュ」473グラム
2位「ラオス」445グラム
3位「カンボジア」436グラム
4位「ベトナム」398グラム
5位「インドネシア」364グラム
6位「ミャンマー」345グラム
7位「フィリピン」325グラム
8位「タイ」306グラム
9位「スリランカ」295グラム
10位「マダガスカル」283グラム
…50位「日本」119グラム
なんと日本は50位なんですね。個人的な意見になりますが、筆者はお米が大好きで世界でも1位の消費量だと勝手に思っていました。
全体的に日本人のお米離れが進み消費量が減少し、結果として在庫過剰となっている地域もあるようです。そんな中、お米の消費を拡大させるために、さまざまな取り組みが行われています。例えば、お米を使用したスイーツや菓子の開発、外国人観光客向けのお米料理の提供、お米の栄養素をPRするキャンペーンなどが挙げられます。
また、スマートフォンアプリを活用して、お米の銘柄や栽培方法、料理方法などを紹介することで、お米に対する理解を深める取り組みも行われています。官民一体となり、お米王国日本にしたいところです。
「1000人アンケート」とは
「1000人アンケート」は、回答モニター付きのアンケートサービスです。回答モニターは主婦を中心とした全国63,400人のうちの1000人がアンケートにお答えします。カード決済のWebサービスですので、24時間365日稼働しており、ビジネスのスピード感を阻害しません。プリセットを使ったアシスト機能で始めての方でも簡単にアンケートが始められます。
1000人アンケートの特長
1.アシスト機能を使って設問を自分で編集
2. 全国63,400人の主婦層(20代~)が最短2日で回答
3. データレポートやテキストマイニングも対応(オプション)
4. カード決済なのでいつでもアンケート実施が可能
1000人アンケート価格表
ナビットの「1000人アンケート」是非ご利用ください!
★「1000人アンケート」詳細はこちら★
https://survey.navit-research.jp/
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【会社概要】
■会社名 株式会社ナビット
■代表者 代表取締役 福井泰代
■設 立 2001年1月
■所在地 東京都千代田区九段南1-5-5 九段サウスサイドスクエア8F
■TEL 03-5215-5713
■FAX 03-5215-5702
■URL https://www.navit-j.com/
■E-Mail webmaster@navit-j.com
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<例>「株式会社ナビット(データ活用なう)が実施した調査結果によると……」
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