下を向いて歩こう――90歳を超え、なお軽やかに。五木寛之さんの最新刊『うらやましいボケかた』本日発売!
すべてが目まぐるしく変わる時代、舞い散る落葉を踏みながら〈老年の荒野〉をゆく――作家生活半世紀余の思索と経験を凝らした、晩年を生き抜く34のヒント!
平均寿命84歳は世界トップ、百歳以上の人口が8万人を超える世界にもまれな長寿国・日本では、「人生百年時代」はすでにキャッチフレーズでもスローガンでもなく、リアルな現実です。
もちろん長生きそれ自体よろこぶべきことですが、一方では、健康寿命は73歳といいますから、その差10年ばかりは当然ながら、心身とも様ざまな不調や病気とつきあいながら、ということになるのが普通です。
本書では、著者自身、変形性股関節症で杖をつくようになったこと、トレードマークの豊かな白髪がにわかに心もとなくなってきたこと、不意の涙をこらえられなくなるなど、深まる老いと向き合う日々がユーモアをまじえて描かれています。
そしていま最も関心のあるテーマが「ボケ」であること、かつては思索の対象だった死が、すぐに手の届くところにある現実になっていることも、淡々と、しかし軽やかにつづられています。「多少の差こそあれ、人は意識を差し出して、長寿を受け取るのだ。ボケない生きかたなど、ない」のだと(本文より)。
著者は昭和ひとケタ、1932年の生まれ。昨年めでたく卒寿をむかえました。波乱万丈の90年を越えてこそ見えてくる、生き抜くヒントが満載です。
◆『うらやましいボケかた』内容紹介
「人生百年時代」とはいうけれど、心身の衰えや経済的不安など、長生きするほどに心配のタネもまた尽きないものだ。文筆を通して世の移り変わりを見つめて半世紀余、著者も70代から80代を通り過ぎ、90代へと突入した。ボケる思考、ガタつく体を日々実感しながらも、ひとり軽やかに「老年の荒野」をゆく――人の生き方と考え方、日本も世界も目まぐるしく変わる時代に、ユーモアをまじえて綴った卒寿の本音。
◆著者紹介:五木寛之(いつき・ひろゆき)
1932(昭和7)年福岡県生まれ。作家、作詞家。早稲田大学露文科中退後、編集者などを経て『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、『青春の門 筑豊編』他で吉川英治文学賞を受賞。『大河の一滴』『人間の覚悟』『孤独のすすめ』『私の親鸞』『捨てない生き方』など著書多数。
◆書籍データ
【タイトル】うらやましいボケかた
【著者名】五木寛之
【発売日】2023年3月17日
【造本】新書版
【本体定価】880円(税込)
【ISBN】978-4106109904
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/610990/
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