史上最長の安倍政権を支えた官邸官僚が「権力のトリセツ」を大公開。『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』本日発売!
新潮社は3月17日、新潮新書の一冊として『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』(兼原信克、佐々木豊成、曽我豪、高見澤将林著)を刊行しました。兼原、佐々木、高見澤の各氏は、第二次安倍政権において実務分野トップとなる内閣官房副長官補を務めました(担当は兼原氏が外政、佐々木氏が内政、高見澤氏が安全保障と危機管理)。安倍政権が数々の政策を実現させ、長期政権たりえた理由をインサイダーの立場から語っています。
国際情勢が急速にきな臭くなっています。ウクライナに侵略したロシア、台湾への野望を隠さない中国、ミサイル実験を続ける北朝鮮など、既存の国際秩序に挑戦する勢力に取り巻かれている日本の状況はとりわけ厳しく、政府も向こう5年間で43兆円という、従来とはレベルの違う防衛支出を決定しました。
一方、国内では2022年に出生数が80万人を割るなど予想を遙かに超えるペースで少子化が進んでおり、少子高齢化が止まりません。政府債務の残高はすでにGDPの二倍を優に超えていますが、こうした状況ではこれまで以上に適切な歳出管理が必要になります。要するに「政治のイニシアティブ」が従来よりも遙かに重要になっているのです。
しかし、日本政府は巨大なタンカーのようなもの。そう易々と操縦できるものではありません。政府を動かす政治家、とりわけ総理大臣には、就任当初から全力で働いて貰わなければなりませんが、権力を動かすには「コツ」がいるのです。
本書の著者のうち三人は、歴代最長を記録した安倍政権の官邸で、実務各分野のトップにあたる「内閣官房副長官補」を務めました。外務省出身の兼原氏が外政、財務省出身の佐々木氏が内政、防衛省出身の高見澤氏が安全保障と危機管理という役割分担になります。
安倍政権は、集団的自衛権の部分的行使を容認した平和安全法制、アメリカが離脱して瀕死だったTPPをTPP11として再生させての締結、二度の消費税増税など多くの実績を残しましたが、それがなぜ可能だったのか。また、その安倍政権でも実現できなかった課題とは何なのか。インサイダーの視点で語っています。平成以降の日本政治を見続けてきた朝日新聞編集委員の曽我氏も加え、「官邸のトリセツ」を残すつもりで座談会を試みました。
■書籍内容紹介
総理大臣には働いてもらわなければならない。それも最初から、全力で。しかし、巨大タンカーのごとき日本政府を操るにはコツが必要だ。政治家の意志で、霞ヶ関は動かせるのか。そして「本物の有事」に直面した時、政治は自衛隊などの実力部隊をコントロールできるのか。歴代最長の安倍政権で内政・外政・危機管理の各実務トップを務めた官邸官僚が参集し、適切な権力行使のための「官邸のトリセツ」を公開する。
■著者紹介
兼原信克 一九五九年生まれ。元内閣官房副長官補(外政担当)。同志社大学特別客員教授。
佐々木豊成 一九五三年生まれ。元内閣官房副長官補(内政担当)、TPP政府対策本部国内調整統括官。
曽我豪 一九六二年生まれ。朝日新聞政治部編集委員(元政治部長)。
高見澤将林 一九五五年生まれ。元内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。東京大学公共政策大学院客員 教授。
■書籍データ
【タイトル】『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』
【著者名】兼原信克 佐々木豊成 曽我豪 高見澤将林
【発売日】3月17日
【造本】新書
【定価】946円(税込)
【ISBN】978-4106109898
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/610989/
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