コクヨとシーアイ・パートナーズが見守りIoTツール「Hello! Family.」を活用し、発達障害のある中高生の自立支援を検証

「忘れ物」「遅刻率」などで効果が表れ、自立につながる結果に

コクヨ株式会社

コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、株式会社シーアイ・パートナーズ(本社:大阪市/代表取締役: 家住 教志)と、2024年5月から7月にかけて発達障がいのある子どもの自立支援を目的とした実証実験(*1)を行いました。今回の検証において、支援施設でコクヨの見守りIoTツール「Hello! Family(ハローファミリー)」を活用することで、子どもの支援施設への自力通所や忘れ物抑止、施設職員の活動などに良い影響を与える結果となりましたのでお知らせします。

1.実施概要

検証期間:2024年5月から2024年7月中旬

対象者:検証期間中に支援施設に通所している中高生(9名)

    ※年齢の高い子どもからスタートして対象者を広げていく予定

対象施設:すたありっと東住吉 進路支援型 放課後等デイサービス

     指定番号:2750820199

     〒546-0023 大阪市東住吉区矢田1-20-4 シティハイム長居公園通1F

     TEL : 06-7896-0320(代表)

 

2.検証内容と効果

(1)自立的な通所支援

将来、子どもが一人で通勤できるようになるため、支援施設への通所が不安な子どもに居場所と経路がわかるGPSキーホルダー「はろここ」を持っていただくことで、保護者や支援者が遠隔で安心して確認できる環境を提供しました。学校の登下校や施設へ通所する時に、保護者や支援者のスマホアプリで現在地や経路履歴を確認できるため、子どもに適切なアドバイスができます。

<「はろここ」をつけて支援施設へ通所>

 

①検証による保護者からのヒアリング結果

・今回の用途のように子どもを一人で行動させるときなどはとても便利で安心材料の一つとなった。

・子どもにチャレンジさせるタイミングで導入していただき、助かった。

・こういうものがあればいいなと探していた。

・今後も使いたいと思った。

・学校の行き帰りだけでなく、プライベートの行動範囲を広げる点でも助かる。

 

②施設担当者による効果計測

<「はろここ」利用者>

利用者本人はカバンの中に入れたり、つけたりしているだけでそこまで意識はなかったが、自力通所の練習において保護者や事業所側の安心材料になり、チャレンジする後押しになった。併せてプライベートでも活用されたようで行動範囲が増えた。

 

<施設職員にとってのメリット>

施設でのサービス自体は放課後からが対象となるが、家庭での生活リズムも含めてトータルでサポートが必要な側面もあるため、これまで困難であった施設職員の勤務時間外の家庭での様子が、ツールを活用することで簡単に把握できるようになった。また、施設職員は昼頃からの勤務となるため、学校の通学時刻まではチェックできなかったが、その日の朝の子どもの状況も把握できるようになり、より適切なサポートができるようになった。

(2)自立的な生活およびコミュニケーションの支援

携行品を確認できる持ち物タグ「はろたぐ」を用いて大事な持ち物の確認や忘れ物の防止に活用いただいたほか、一部の子どもには、自宅を出る時に押すだけでスマホにメッセージが送れるIoTボタン「はろぽち」を押してもらうことで、時間管理の意識づけに取り組んでいただきました。玄関に置いた「はろぽち」を押した時刻がハロファミアプリのタイムラインに残るため、一日を通して予定どおり行動できているかを把握できます。

 

また、子どもが自立的にその日にやることをリスト化し、確認する機能などを搭載したモニター「はろもに」を用いて、やるべきことを忘れないよう習慣化にも取り組んでいただきました。

<日誌に「はろたぐ」をつけて検証>

①保護者からのヒアリング結果

・忘れ物をよくする、物の管理ができない子どもに対して「はろたぐ」を使用することで忘れ物が減った。

・支援をしていただくにあたって、本来であれば営業時間外であるが、「はろぽち」を使うことで施設職員にその時間の子どもの動きを把握してもらえたのが良かった。

・「はろもに」のやることリストや予定の管理を音で知らせてくれる機能は本人も動きやすい。

 

②施設担当者による効果計測

<「はろたぐ」利用者>

通所訓練の子どもと同様に、「はろたぐ」をつけてから忘れ物の確率が60%ほど減少した。また、「はろここ」を併用した利用者では忘れ物の確率が70%ほど減少した。(グラフ参照)

 

大人が管理して見守るのではなく、「はろたぐ」をつけたということの意識の変化自体が効果をもたらした。「はろたぐ」をつけてから本人が物(今回の場合は日誌に装着)への意識が強くなったような印象を受けた。

<「はろぽち」利用者>

これまでは定期的に保護者と連絡を取り、近況の様子をヒアリングして支援を行っていたが、「はろぽち」を使用することで、ダイレクトかつピンポイントのタイミングで支援を行うことができた。その結果、遅刻率が50%ほど改善された。

 

<「はろもに」利用者>

配布物を渡してもカバンの底に入れっぱなしになってしまうことや、利用日に持ってくるものを忘れてしまったりしていたが、「はろもに」の「やることリスト」の活用により、帰宅後保護者に配布物を渡す率が80%上がり、忘れ物が80%ほど減った。

 

 

今後も引き続き実証実験を行うことで、子どもの特性やデバイスの使い方に応じた効果を検証してまいります。

 

【参考】

1. 「Hello! Family.」公式サイトにて本検証のコラム記事を公開

株式会社シーアイ・パートナーズ 代表取締役: 家住 教志氏によるインタビューを収録しています。

【専門家に聞く!】ハロファミは、子どものチャレンジを 応援したい親の「勇気」を引き出す!

https://hellofamily.kokuyo.co.jp/view/page/column05

2.コクヨの見守りIoTツール「Hello! Family.」

2023年3月にリリースした、次世代の家族コミュニケーションをサポートするブランド「Hello! Family.」。子どもの位置情報を確認できるGPS「はろここ」、子どもの持ち物につけることで忘れ物をしていないかチェックできるタグ「はろたぐ」、マイク・カメラ付きで子どもが簡単にスマホへ音声メッセージを送信できるモニター「はろもに」、押すだけでスマホへメッセージを通知できるボタン「はろぽち」、位置情報やメッセージをまとめて確認できる「ハロファミアプリ」を家庭によって自由に組み合わせることにより、毎日の学校の登下校はもちろん、留守番や習い事の予定管理など子どもの自律を促します。

「Hello! Family.」公式サイトURL:https://hellofamily.kokuyo.co.jp

 

3.株式会社シーアイ・パートナーズ 会社概要 

会社名:株式会社シーアイ・パートナーズ

本社所在地:大阪府大阪市東住吉区湯里4-5-17すたぁりっとビル4F

代表取締役:家住 教志

事業内容:障がい児通所支援事業(児童発達支援/放課後等デイサービス)

     障がい福祉サービス事業(就労継続支援B型事業)

     障がい者雇用コンサルティング事業

URL:https://www.starlit-group.net/

 

(*1)実証実験開始リリース:

https://www.kokuyo.co.jp/newsroom/news/category_other/20240515cs1.html

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会社概要

コクヨ株式会社

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URL
https://www.kokuyo.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市東成区大今里南6-1-1
電話番号
06-6976-1221
代表者名
黒田 英邦
上場
東証1部
資本金
158億円
設立
1905年10月