キヤノン初の産業印刷向け水性インクジェットラベル印刷機を発売 新開発のヘッド・インクと標準搭載の白インクにより幅広いラベル商材に対応
食品や日用品の外装に用いられるラベルは、製品ライフサイクルの短縮化により小ロット・短納期での生産が求められています。これに伴い、ラベル印刷機はアナログからデジタルへの移行が加速しています。新製品は、新開発のインク循環機構搭載の高精細プリントヘッドと高濃度ラテックスインクを採用し、最速で毎分40mの高速印刷と高い稼働率、高品位な印刷を実現する、キヤノン初の産業印刷向け水性インクジェットラベル印刷機です。また、白インクの標準搭載や低耐熱フィルム、食品安全性基準(※1)への対応によって、幅広いラベル印刷のニーズに応え、印刷事業者のビジネス拡大に貢献します。
■ インク循環機構を搭載した高精細プリントヘッドによる安定稼働
2,400×1,200dpiの高解像度を実現する新開発の長尺プリントヘッドによって、印刷幅は最大340mmまで対応し、多面付けでの効率的な印刷ができます。また、インク循環機構を搭載し、インクを吐出するノズル内のインク粘度を最適化しています。高度な加工技術によって精緻な流路を実現したことで、高密度で配置したノズル一つひとつの先端までインクが循環し、安定した印字ができます。さらに、所定の累計印刷時間ごとに自動でクリーニングを行うメンテナンスシステムでプリントヘッドのインク吐出部分を良好な状態に保つため、高い印刷品位で長時間の連続印刷が可能です。
■ 高濃度ラテックスインクによる高品位なラベル印刷
広色域の印刷が可能な新開発のラテックスインクを採用し、色鮮やかなラベル印刷ができます。薄いインク層での印刷が可能で、表面の質感に特徴のあるラフ紙など、メディアの風合いを生かしたラベルを制作できます。
■ 白インクの標準搭載と低耐熱フィルムへの対応による高い商材対応力
標準搭載の白インクは隠ぺい率(※2)が高く、透明なフィルムへの印刷時にカラーインクの下引きとして使用することで明瞭なカラー印刷ができます。新開発のインクは低温定着可能な材料を使用しているため、低耐熱フィルムへの印刷も可能です。加えて、FDA(米国食品医薬品局)認証やEU規則などの食品安全性基準にも対応します。これにより、食品や化粧品などさまざまな商材の外装に使用されるラベル印刷ができます。
製品名 | 想定価格(税別) | 発売日 |
LabelStream LS2000 | 5,000万円 | 2025年(*) |
*日本市場に限った想定価格、発売日です。海外での価格、発売日は各国・地域の販売会社にお問い合わせください。
* 2024年4月22日修正
※1. 食品包装をターゲットにしたFDA/EUガイドライン上の安全性基準。食品に直接接しない面への印刷を前提としています。
※2. 上に印刷されたインクが下地の色を隠す度合い。
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