「終の棲家」のはずが...「老人ホーム間転居」の実態をLIFULL 介護が調査

老人ホーム問い合わせの約1割は既に「施設に入居中」想定外の転居を防ぐ「知っておきたい退去要件」をLIFULL介護編集長が解説身体状態が変化しても長く住み続けやすい老人ホームも紹介

株式会社LIFULL

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(代表取締役:遠藤 智史)が運営する業界最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」は、「老人ホーム間転居」調査の結果を発表します。

「老後は老人ホームに入れば安心」と考え、「終の棲家」として老人ホームを探す方は少なくありません。
しかし、中にはせっかく老人ホームに入居しても病気や介護度の変更などやむを得ない事情から転居せざるを得ない場合もあります。
そこで、LIFULL 介護では、いちど老人ホームに入居した人が次の老人ホームへと移る「老人ホーム間転居」について、施設に入居中の方と自宅で生活をしている方の老人ホーム問い合せ※を比較し、その傾向を調査しました。
また、想定外の転居を防ぐために知っておきたい退去要件について、LIFULL 介護編集長小菅による解説とともに紹介します。

※本リリースでは、LIFULL 介護の掲載物件(老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、高齢者向け賃貸・分譲マンション等)への問い合わせを総称して「老人ホームの問い合わせ」と表記しています。

リリースサマリー

<LIFULL 介護データ>

・入居=ゴールではない!?老人ホーム問い合せの約1割は既に「施設に入居中」

・次の老人ホーム探しは緊急度の高い問合せが多数。
「施設に入居中」の約6割が3か月以内の入居を希望し、「自宅」の2倍以上に

・老人ホーム間転居の行き先は、施設種別では「特養」への問い合わせが「自宅」の3倍以上

<専門家によるポイント解説と状態が変化しても長く住み続けやすい老人ホーム例>

・LIFULL 介護 小菅編集長が解説 思わぬ転居を防ぐ!「知っておきたい老人ホームの退去要件」

・老人ホームは「入居がゴール」ではない――将来の変化を見据えた施設選びを LIFULL 介護 編集長 小菅秀樹のコメント

・身体の状態が変わっても“長く住み続けやすい”老人ホーム2選

入居=ゴールではない!?老人ホーム問い合せの約1割は既に「施設に入居中」

「LIFULL 介護」に寄せられた老人ホームへの問い合わせを、入居希望者の現在の住まいごとに集計しました。自宅の割合が約6割と多数を占める一方、老人ホームなどの施設に既に入居中の状態からの問い合わせが約1割を占めていることが分かりました。

次の老人ホーム探しは緊急度の高い問合せが多数。「施設に入居中」の約6割が3か月以内の入居を希望し、「自宅」の2倍以上に

問い合せをした施設への入居希望時期を現在の居住状況別に見てみると、「1か月以内」と「3ヶ月以内」の入居希望の合計が「施設に入居中」では58.3%、と「自宅で生活中」(27.9%)の約2.1倍も多い結果となりました。
さらに短い「1ヶ月以内」の入居希望でも、「施設に入居中」では22.7%で「自宅で生活中」(11.1%)の約2倍の割合になっており、「施設に入居中」の方は急いで次の施設を探すケースが多い様子が読み取れます。

老人ホーム間転居の行き先は、施設種別では「特養」への問い合わせが「自宅」の3倍以上

問い合わせ先の施設種別を比較すると、介護度の低い方や自立状態の方でも入居可能な施設もある「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」については、「自宅で生活中」では29.2%%と約3割を占めた一方で、「施設に入居中」では21.9%と約2割に留まりました。
また、要介護度3以上の方から入居が可能な「特養(特別養護老人ホーム)」については、「自宅で生活中」ではわずか5.8%なのに対し、「施設に入居中」では18.3%を占め、約3倍以上の差が出る結果となりました。
施設によって対応可能な医療行為や介護サービスの範囲が異なるため、身体状態の悪化や要介護度の上昇を理由に対応できる施設に転居しなければならなくなってしまう事があります。
入居時にその施設がどのような状態まで入居可能なのかを把握出来ていなかったり、既に施設に入居中であっても、よりケアの手厚い施設への転居を考えている可能性がある事がうかがえます。

LIFULL 介護 小菅編集長が解説思わぬ転居を防ぐ!「知っておきたい老人ホームの退去要件」

老人ホームによって設定されている退去要件はさまざまです。入居する前に現在の自分に合っているのか、どのような状態になったら退去しなければならないのかを確認しておくことで不本意な転居を防ぐ事に繋がります。
そこで、基本的なものから意外と見落としがちなものまで知っておきたい老人ホームの退去要件をLIFULL 介護編集長の解説とともに紹介します。

  1. ほぼ全ての老人ホームで退去要件に設定―料金の滞納
    正当な理由のない料金の滞納による契約解除は、ほとんどの老人ホームの退去要件となっています。解除の対象となる滞納期間や条件は施設によって異なるため事前に確認しておきましょう。入居後に払いきれないとならないように追加費用を含めた毎月の支払総額を入居前に確認をしておくことも大切です。

  2. 「悪化」だけでなく「元気になる」ことで退去の可能性も―心身状態や要介護度の変化
    老人ホームは、看護師の配置や夜間体制によって対応できる医療的ケアに限界があります。例えば、夜間のたん吸引などが必要になり、施設で対応できない場合は住み替えが必要になることがあります。
    また反対に、身体機能が改善して自立と認定された場合も、要介護者のみを対象とする施設では退去の可能性があります。

  3. 本人だけでなく「家族の言動」も対象に―危険行為やハラスメント
    入居者による暴力などで、他の入居者や職員の安全確保が難しくなった場合、契約解除の対象になることがありますが、注意が必要なのは入居者本人だけではありません。施設によっては、家族や身元引受人による悪質な暴言やハラスメントも契約解除の理由となる場合があります。

老人ホームは「入居がゴール」ではない――将来の変化を見据えた施設選びを LIFULL 介護 編集長 小菅秀樹のコメント

老人ホームは、一度入居すれば最期まで暮らせると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。身体状態の変化や費用面の問題などから、別の施設への住み替えが必要になることがあります。

典型的なのは、介護度の上昇や医療的ケアが必要になるケースです。例えば、夜間のたん吸引など、施設の看護体制によっては対応できないことがあります。また、物価高による施設利用料の値上げや、介護サービスの自己負担額の増加など、経済的な事情から住み替えを検討するケースも考えられます。

一方、最初から住み替えを想定して入居する方もいます。特別養護老人ホーム(特養)は費用を抑えやすい反面、大都市圏では特にニーズが高く入居まで時間がかかるため、空きが出るまで民間の老人ホームで暮らすという選択です。今回の調査で施設入居中の方から特養への問い合わせが多かった背景には、こうした事情もあるのではないかと考えています。

このように、住み替えには計画的なものもあれば、やむを得ず行うものもあります。想定外の住み替えをできるだけ避けるには、介護度が上がった場合や医療的ケアが必要になった場合も住み続けられるか、退去要件や追加費用を含めた総支払額とあわせて、契約前に確認しておくことです。

老人ホームは入居がゴールではありません。将来の介護・医療ニーズの変化も見据え、本人が望む暮らしを続けられる住まいを選ぶことが大切です。

【LIFULL 介護 編集長 小菅秀樹 プロフィール】
日本最大級の老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護」編集長。老人ホーム紹介センターの相談員として、これまで1,500人以上の入居をサポート。現在は、有料老人ホームの取材や記事執筆、動画コンテンツの制作を通じて、高齢期の住まい選びについて発信中。セミナー登壇やメディア出演多数。老人ホームの情報を分かりやすく届け、疑問や不安に寄り添うことを大切にしている。

身体の状態が変わっても“長く住み続けやすい”老人ホーム2選

年齢を重ねると、入居時は元気でも、介護や医療が必要になる場面は少なくありません。そのたびに住み替えとなると、ご本人にもご家族にも大きな負担がかかります。そこで、身体の状態が変わっても住み続けやすい体制を整えた老人ホームをご紹介します。

自立棟と介護棟を併設 介護度が変化しても住み続けられる老人ホーム

神奈川県秦野市の「サンシティ神奈川」は、お元気な方向けの自立棟と、看護師・ケアスタッフが24時間常駐する介護棟「サンシティ神奈川 ケアガーデン」を備えた介護付き有料老人ホームです。常時介護が必要になった場合は、介護居室(※1)へ住み替えができます。住み替えにあたって新たな入居一時金の負担や管理費の増減はなく、介護度に応じた介護保険の自己負担分のみで済みます。ケアガーデンでは介護が必要なご入居者3名に対し直接処遇職員2名以上という、法定基準値の倍の人員を確保しています。

※1 介護棟:介護居室へ住み替えとなった場合、専有面積は当初入居した一般居室に比して減少いたします。

サンシティ神奈川( https://kaigo.homes.co.jp/facility/detail/f=31468/ )

医療機関を併設 専門的なケアが必要になっても住み続けられる老人ホーム

東京都八王子市の「シルバーヒルズ八王子」は、「病院の上に住もう」をコンセプトとしたサービス付き高齢者向け住宅です。同じ建物内にMRI・CTを備えた「八王子クリニック新町」があり、医師・看護師による24時間体制で医療と介護を提供しています。胃ろうや経管栄養、IVH(中心静脈栄養)、緩和ケアなど、医療依存度が高い方についても相談に応じており、要介護5の方まで入居可能です。看取りの実績もあります。

シルバーヒルズ八王子( https://kaigo.homes.co.jp/facility/detail/f=46035/ )

調査概要

集計対象:老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護」に寄せられた掲載施設への問い合わせデータ
集計対象期間:2025年10月1日~2026年9月30日

※グラフは小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります
※一部グラフは推移を分かりやすくするため、縦軸の目盛りを調整しております。
※ 本リリースの内容をご利用の際は「老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』」と明記をお願いします。

株式会社LIFULL senior について

「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決するさまざまな事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」、遺品整理業者検索サービス「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があり、今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大していきます。

株式会社LIFULL senior 概要

会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4
代表取締役:遠藤 智史
設立:2015年7月1日
事業内容:
老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営
https://kaigo.homes.co.jp/
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
https://m-ihinseiri.jp/
介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営
https://lp.kaimonoc.jp/
自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営
https://lp-g.kaimonoc.jp/
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/

株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/)

LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。現在はグループとして、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」、不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」などの事業展開を行っています。

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会社概要

株式会社LIFULL

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URL
https://lifull.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区麹町1-4-4
電話番号
03-6774-1600
代表者名
伊東祐司
上場
東証プライム
資本金
97億1600万円
設立
1997年03月