鉄道事業者3社連携による環境負荷低減の取り組みを実施します!
~東急電鉄駅係員の制服をリサイクルした素材を、JR東海・JR西日本の新幹線荷物輸送サービスを活用して運送し、リサイクル素材は駒沢大学駅の駅係員宿泊室に設置する什器製作に利用します~
東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)と東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)、西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)は、環境負荷低減を目指し、廃棄予定の東急電鉄駅係員の使用済み制服を兵庫県の工場で再循環できる素材(以下、リサイクル素材)へ加工した後、本年5月13日(月)、14日(火)の2日間でJR東海の新幹線荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を活用して東京まで運送します。
また、今回運送するリサイクル素材は、東急電鉄が進める田園都市線地下区間5駅のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」の第1弾となる田園都市線駒沢大学駅の駅係員宿泊室(以下、宿泊室)に設置する什器製作に利用します。
使用済み制服をリサイクルする際に、制服を綿に戻したのちボード状のリサイクル素材に加工する工程は、現在のところ今回依頼する兵庫県の工場のみで可能であり、リサイクル素材を東京を経由して、什器製作工場がある群馬県まで運送する必要があります。
東急電鉄では当初、トラックを用いた運送を計画していましたが、環境負荷の小さい貨客混載による荷物輸送事業を推進しているJR東海、JR西日本と連携し、山陽新幹線・東海道新幹線区間(姫路駅~東京駅間)において、JR東海の新幹線荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を活用することとしました。なお、山陽新幹線・東海道新幹線区間を跨る今回の輸送は、「東海道マッハ便」のサービス開始後、初となります。
廃材の再循環、再利用に取り組んでいる東急電鉄による使用済み制服のリサイクルと、環境負荷が小さい貨客混載による荷物輸送事業を推進しているJR東海、JR西日本の環境にやさしい輸送をかけ合わせた今回の取り組みをきっかけに、今後も鉄道事業者連携で環境負荷低減に貢献していきます。
■運送概要について
兵庫県の加工工場から制服リサイクル素材を姫路駅に運び入れ、姫路駅から新大阪駅までは山陽新幹線、新大阪駅で積み替えを行い、新大阪駅から東京駅までは東海道新幹線で輸送します。
【別紙】
■田園都市線地下区間5駅リニューアルについて
1.田園都市線地下区間5駅概要
田園都市線地下区間の5駅(池尻大橋駅・三軒茶屋駅・駒沢大学駅・桜新町駅・用賀駅)は、東急電鉄初の地下鉄である「新玉川線」として1977年に開業しました。新玉川線は、ステンレス車両や、各駅で異なるステーションカラーの導入、駅冷房等を考慮した駅づくりなど、当時としては先進的な地下鉄でした。
2.田園都市線地下区間5駅リニューアルコンセプト「Green UNDER GROUND」
田園都市線の路線カラーでもある「Green」には、「快適・安全」、「スムーズ」、「クリーン・サステナブル」、「親しみが生まれる」、「新しさがある」など、さまざまな想いが込められています。開業後40年以上が経過した田園都市線の地下区間5駅を、今まで以上に心地良く、ワクワクする体験のできる空間に生まれ変わらせます。取り組みの詳細は、オフィシャルサイトにてお知らせしています。
オフィシャルサイト:https://ii.tokyu.co.jp/grows/gug
Instagram:https://www.instagram.com/gug_5stations?igsh=ZWNlbWl3dmE2czRo
3.駒沢大学駅リニューアル概要「UNDER THE PARK」
○事業主体 東急電鉄株式会社、東急株式会社
○建物名称 田園都市線駒沢大学駅・(仮称)駒沢大学駅東口ビル・(仮称)駒沢大学駅西口ビル(1)・(仮称)駒沢大学駅西口ビル(2)
○所在地 東京都世田谷区上馬4-3 ほか
○工事内容 駅設備・内外装・旅客トイレの改修、エレベーター、店舗新設 など
○施工会社 東急建設株式会社
○設計・デザイン 東急電鉄一級建築士事務所・株式会社交建設計・UDS株式会社
○コミッショニング NPO法人 建築設備コミッショニング協会
○着工 2021年7月30日(金)
○竣工 2024年夏頃より順次開業(予定)
■駒沢大学駅の駅係員宿泊室内に設置する制服リサイクル什器について
東急電鉄が推進する田園都市線地下区間5駅のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」の第1弾となる駒沢大学駅の宿泊室内で使用する什器に、長年着用したことで劣化し、廃棄せざるを得なくなった駅係員の制服を再利用します。
東急電鉄の使用済み制服(駅係員用)を綿に戻したのち、ボード状のリサイクル素材に加工し、什器を製作します。
※廃棄せざるを得ない制服を什器に再利用することで環境負荷低減に取り組んでいます。
什器は、 門倉貿易株式会社が繊維リサイクル率の向上を目指して、開発を行った100%繊維系廃材からできたリサイクル素材 「リフモ」を使用しています。
https://www.kadoco.co.jp/rifmo/index.html
■「東海道マッハ便」について
JR東海が提供する、東京駅・名古屋駅間、東京駅・新大阪駅間において「こだま号」の11号車にある業務用室を活用して荷物を運ぶ法人向けの即日荷物輸送サービスです。東海道新幹線の安全・正確・高速・高頻度で揺れが小さいという特性を活かし、速達性に優れた高品質で環境負荷の小さい荷物輸送を実現します。
東京駅・名古屋駅間、東京駅・新大阪駅間だけでなく、より広範囲に荷物を即日配送できるようJR各社との協業を進めており、今回の輸送は、「東海道マッハ便」のサービス開始後、山陽新幹線・東海道新幹線区間を跨る初の輸送となります。
「東海道マッハ便」 プレス資料:https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdf
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