協同組合を3カ月にわたり体験 インターンシップ修了報告会
ワーカーズコープ、生協など5団体へ18人参加
パルシステムの電話相談業務などを担う一般社団法人くらしサポート・ウィズ(本部:東京都新宿区、理事長:渡邊たかし)は、協同組合について学生が学ぶ「つながりインターンシップ@協同」を実施しています。このたび2025年度のプログラムが修了し10月18日(土)、ワーカーズコープ連合会本部(東京都豊島区)で「修了報告会」が開催されました。

「働くこと」考えるきっかけに
報告会は、インターンシップに参加した18人のうち留学中の学生を除く17人をはじめ、受入団体の担当者など43人が参加しました。学生は、それぞれ参加した5団体(生活クラブ生協・神奈川、ワーカーズコープ関連団体、生活クラブ生協・東京、NPO法人APLA、パルシステムグループ=発表順)での体験実習の内容や感想などを報告しました。
学生からは「漠然としていた働く意義を考えるきっかけになりました」「ほかの団体へインターンシップに参加した学生とも情報交換できました。『一石二鳥』どころか『一石七鳥』くらい」などの感想が述べられました。報告を受けて受入団体の担当者からもコメントが送られ「短時間でここまで感じ取ってもらえたことに驚いています」「発表を職員にも聞かせたいくらいです」と語りました。
国際協同組合年記念スピーチ
そのほか、2025年が国連の定める「国際協同組合年」であることを受け、日本協同組合連携機構(本部:東京都新宿区、代表理事会長:山野徹)の比嘉政浩代表理事専務を招いた記念スピーチがありました。比嘉専務は国際協同組合年が決議されたことについて「まったく同じテーマでの国際年は異例です。戦争や分断などの諸課題の解決を『事業を通じて解決する』ことが評価されています」と話しました。

国連決議の内容は「協同組合が、持続可能な社会や経済づくりに貢献していることは、国際社会ではもはや前提です。決議では、協同組合を振興(プロモート)し、認知を高めることをすべての加盟国に求めています」と解説しました。
参加した学生が企画運営
「つながりインターンシップ@協同」は2025年度に12期を迎え、5大学から18人が参加しました。就職を希望する学生の早期選抜ではなく、協同組合や社会的企業の理念や仕組み、社会的な役割などを学ぶ目的でプログラムを実施しています。
期間は、キックオフイベントを開催した7月19日(土)を皮切りとした3カ月間におよび、各団体での実習や学生交流会を経て、修了報告会に臨みました。学生交流会と修了報告会は、前年の2024年度に修了した学生3人と今回参加した2人の5人が企画立案から当日の運営までを担いました。
各団体の報告内容と、受入団体からのコメントは以下の通りです。
「届けるだけでなく協同の姿」生活クラブ生協・神奈川
配達の添乗やデポー(店舗)の見学、生産者交流会などを体験し、共済事業や電力事業などについても学びました。配達添乗では、配達先で組合員の近況や体調を聞く場面があり、単に配達するだけでなく協同の姿を目にすることができました。電力や共済、福祉でも参加型の仕組みが工夫されていました。

「『生きる』『働く』いいとこどり」ワーカーズコープ
ワークショップでそれぞれの考えを共有しながら、協同組合で実際に働く人の報告や座談会を聞きました。職場体験で訪問した養蜂場は、配送業務の受託から始まり養蜂業へ行き着いたそうで、協同労働だからこそ実現した仕組みなど感じました。『生きる』と『働く』を『いいとこどり』した働き方だと思いました。

「自ら考え動くことの大切さ」生活クラブ生協・東京
配送の添乗のほか、デポーや都市農園、生産者交流会を訪問し、業務を体験しました。驚いたのはデポーのPOPで、農作物や菓子などの詳しい情報が掲示されていました。手書きのものも多く、使いやすい店づくりを感じました。自ら考えて自ら動くことの大切さを学べました。

「身近な食品から未来を左右」APLA
生活に身近なバナナのクイズや絵本の読み聞かせなどによる子ども向けプログラムの準備と運営を体験しました。老若男女から親しまれているバナナだからこそ、人権や環境、フードロスなどを考えて選択できることが未来を左右することを感じました。職員が明るく連携し、率先して体を動かしている姿が印象的でした。

「地域に合わせ顔の見える関係」パルシステム
フードバンクや配送センターでの実習と、活動紹介やグループディスカッションなどを行いました。関わる人すべてがよりよい暮らしを送れるよう、それぞれの地域にあわせて顔が見える関係を築いていることに感銘を受けました。これらの活動を積極的に情報発信すれば、さらに活動が広がるのではないでしょうか。

※画像は名札部分を加工しています
「つながりインターンシップ@協同」2025年度実施日程と概要
■日程:オリエンテーション&事前学習会=7月12日(土)※オンライン
キックオフイベント=7月19日(土)※オンライン
実習期間=8~9月
学生交流会=9月6日(土)
修了報告会=10月18日(土)
■受入団体(順不同):生活クラブ生協・東京、生活クラブ生協・神奈川、ワーカーズコープ・センター事業団、ワーカーズ・コレクティブ・ネットワークジャパン、ワーカーズ・コレクティブハニーBee、NPO法人APLA、パルシステムグループ(東京、神奈川、千葉、埼玉、共済連、連合会の合同受入)
■協力団体:城南信用金庫、全国労働金庫協会、全国食支援活動協力会、ふきのとうの会
一般社団法人くらしサポート・ウィズ
所在地:東京都新宿区大久保2-3-4 出光新宿ビル4階
理事長・渡邊たかし
HP:https://kurashidial.or.jp/

パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/

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