子ども多いほど家計にゆとりある傾向/世帯年収500万を境に3倍差
ゆとりある比率「500万円未満」11.5%、「500万円以上」35.3% ~しゅふJOB総研調査~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『世帯年収とゆとり』をテーマに行ったアンケート調査について、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に絞って再分析を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:420件)
■調査結果概要
1.いま、家計にゆとりが「ある」27.1%
2.家計のゆとり:世帯年収別比較、その2021年と2024年の比較
3.家計のゆとり:子どもの人数別比較、その世帯年収別比較
4.フリーコメントより
1.いま、家計にゆとりが「ある」27.1%
2.家計のゆとり:世帯年収別比較、その2021年と2024年の比較
3.家計のゆとり:子どもの人数別比較、その世帯年収別比較
4.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<今の家計について「十分ゆとりがある」「どちらかといえばゆとりがある」と回答した人>
・普段、節約を心掛けているので、金銭的には余裕があると思う 身の丈にあった生活をしている(50代:今は働いていない)
・外食で安くて美味しいものを食べた時に良かったと感じてまた頑張ろうと思う(50代:パート/アルバイト)
・どれか1つが負担になっているのではなく、全体的に圧迫されてきている感じがする(40代:パート/アルバイト)
・今現在ゆとりがあっても、子どもたちの大学進学や、夫婦の老後の費用を考えると貯蓄せざるをえない(40代:今は働いていない)
・今は夫婦でそこそこの収入があるが、60歳以降の収入減に備えて出来るだけ無駄な物にお金を使わないような生活スタイルに変えようと思うが夫の浪費癖がなおらない。でも今元気なうちに人生を楽しみたい気持ちもある。家計のゆとりは大事である(50代:派遣社員)
・使う時は使って…しめるときはしめるメリハリをつける。貯金がある(50代:パート/アルバイト)
・細かい家計簿もつけておらず、それでも必要なものは購入し、外食やデリバリーも利用して少し料理の負担を減らしたり、旅行も年に数回出かけたり、そう思うとゆとりは比較的あるのかなぁとは思います(50代:契約社員)
・娘の所が子供が食べ盛りで大変そうで 援助している。塾も値上がりしてそこも援助しているのでお金がかかる(50代:パート/アルバイト)
・家賃、光熱費、食費、税金の負担が軽くなれば助かります(40代:今は働いていない)
・夫が元気に働いてくれることに感謝(50代:今は働いていない)
<今の家計について「全くゆとりがない」「どちらかといえばゆとりがない」と回答した人>
・保険料や税金を取られ過ぎて可処分所得が少なくなりすぎる とられている分、教育、医療、老後の生活の保証があれば、生活のゆとりにつながる(40代:パート/アルバイト)
・食料品が安ければ、健康を充分保てる量の食事をとれる。また、生活の他の音楽やスポーツなどを楽しむ余裕も出来る。今は、可能なものを省く生活で、心にも余裕がない。消費税もだが、保険料が高すぎて、20年前はもっと余裕があったよ(50代:今は働いていない)
・ゆとりがあればすかさず、老後資金へ・・・ゆとりがないのが本音(40代:今は働いていない)
・目の前に定年が迫っている年齢。現在のゆとりどころか数年先の年金生活が心配(50代:今は働いていない)
・あればあったでそれでもものたりないと思うものなのかもしれないです(40代:パート/アルバイト)
・心のゆとりが無く、打算的な選択の繰り返しで、良質なものを見る目が失われつつある(40代:フリー/自営業)
・保育所から高校までは授業料無償化でかなり負担が減っているけれど大学だけ無償化になっていないのが一番きつい!はっきり言って入学から卒業までで一番お金がかかるのが大学だし、うちも含めて奨学金を利用している人が多いので卒業後の返済の事を考えるとお先真っ暗になる(50代:正社員)
・給料は上がらず、物価だけはどんどん上がり、夢がない現実(30代:今は働いていない)
・子供がいなければ楽なのにと思うことが多い。昔と違って育てにくい世の中なので(50代:契約社員)
・推し活できる余裕のある暮らしが羨ましい(50代:今は働いていない)
<今の家計について「どちらともいえない」と回答した人>
・気象状況の変化や物価高で暮らしにくい世の中です(50代:その他の働き方)
・築年数のたった自宅のリフォームをしたい。あちこち直したいが、資金を考えるとなかなか進まない(50代:パート/アルバイト)
・働けばお金に余裕ができるが 時間のゆとりがなくなる 難しいなぁと思う(50代:パート/アルバイト)
・どちらかといえばゆとりが有り、これからだと思った矢先の物価高騰に貯金が遠のいた。コロナ以降増えた衛生用品(マスク・イソジン・アルコールティッシュ)は生活必需品となっても軽減税率不適用で、8%以降感じるようになった消費税の重みを更に実感しています(50代:フリー/自営業)
・子育てが終わったとたんに親の介護や自分の身体、持ち家のメンテナンスにかかるようになるからゆとりと考えないようにしている(50代:正社員)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
前回のレポート(※)に続き改めて主婦・主夫層を対象に家計のゆとりについて再分析したところ、家計にゆとりが「ある」と回答した人の比率は27.1%でした。さらに世帯年収の回答者について検証したところ、ゆとりが「ある」と回答した人は500万未満の層で11.5%だったのに対し、500万以上の層は35.3%で3倍以上となりました。世帯年収がより高いご家庭の方が、ゆとりがあると感じる人の比率が高いことが確認できます。
さらに、2021年に同じ質問をした際の結果と比較すると家計にゆとりが「ある」と回答した人の比率は世帯年収500万円未満の層では12.4%から11.5%と微減だったものの、世帯年収500万以上の層では47.5%から35.3%と10ポイント以上減少していました。家計の厳しさは世帯年収が比較的高い層にも顕著に表れてきているようです。また、お子さんの数別でも比較したところ、お子さんが多い方が家計にゆとりが「ある」と回答した人の比率が高くなりました。お子さんの数が多いほど世帯年収が高い傾向にあることが影響しているのかもしれません。いま所得税がかかる基準を103万円から引き上げることが検討されています。実現すれば家庭の手取りが増えることが期待されます。家計が徐々に圧迫されてきている現状を考えると、賃上げを含めて手取りを増やしたり物価高などに起因する家計負担を減らす施策の必要性が高まっていると考えます。
※実質賃金上昇でどうなる?! 家計に「ゆとりない」65.9%:https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-33999/
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同
参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:420名(※)
調査実施日:2024年7月25日(木)~2024年8月1日(木)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。
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