【オリックス水族館】京都水族館・すみだ水族館のサステナビリティ推進プロジェクト 未来の地球にバトンをつなぐ活動「AQTION!(アクション)」
2名のアドバイザーを招聘し、今後のプログラム開発や活動を実施
オリックス水族館株式会社(本社:東京都港区、社長:似内 隆晃)は、運営する「京都水族館」「すみだ水族館」における事業活動を通じた社会課題への貢献として、水族館から未来の地球にバトンをつなぐ活動「AQTION!(アクション)」を始動しますのでお知らせします。
「AQTION!」には、「AQUARIUM(アクアリウム)」からはじまる「ACTION(アクション)」という意味が込められています。水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組む活動です。水族館で生まれた気付きの芽が、未来を変える行動につながってほしいとの想いを込めています。
京都水族館とすみだ水族館は、2012年の開業時より、いきものを展示するだけではなく、生物多様性や命の大切さを伝える体験プログラムや環境授業を実施しています。
館内では、いきものへの興味・関心を深めることを目的としたワークショップやこどもたちの学びの意欲に対して飼育スタッフが向き合うプログラムを行うほか、館外でも行政と連携し、幼稚園や小学校に出向いていのちの尊さや自然環境の興味関心を高める活動を行ってきました。また、いきものの生息域外保全や飼育下での繁殖、絶滅危惧種の保全活動など、身近な自然環境を守るための活動や調査、研究も積極的に行っています。
今後は、ESD(持続可能な開発のための教育)のパイオニアである阿部 治氏と教育プログラム開発の専門家である、しみず みえ氏の2名をアドバイザーに迎え、専門的な視点も取り入れた環境学習プログラムの開発や、こどもたちの知的好奇心を育む活動を展開します。
「AQTION!」では、京都水族館、すみだ水族館が、地域社会や共感いただく事業者と連携を図りながら活動の輪を拡大してまいります。そしてこの活動を通じて、未来を担うこどもたちと一緒に未来を想像し、行動に起こせる事業展開を目指してまいります。
- 「AQTION!(アクション)」活動概要
京都水族館とすみだ水族館から発信する未来の地球をつくっていく活動です。水族館のアクションであり、みんなのアクションにつなげたいとの想いを込めて、「AQUARIUMからはじまるACTION」から、「AQTION!」と称したプロジェクトを立ち上げました。
多彩ないきものの生活に触れ、間近に感じることができる水族館が、地球環境やいのちの大切さを思うきっかけとなり、未来を創造するこどもたちのチカラを育むことを目指しています。
■AQTION!公式ウェブサイト
2. AQTION!アドバイザーについて
各領域の専門知識を取り入れたプログラムの開発や、プロジェクトの監修などをサポートいただきます。
阿部 治 (立教大学名誉教授、青森大学客員教授)
日本における環境教育のパイオニアとして環境教育の構築と普及、国際化を主導。またヨハネスブルグサミット(2002)において、日本政府やNGOとともに国連ESD(持続可能な開発のための教育)の10年を提案。その後の国内外の取り組みを主導し、2019年の国連決議“ESD for 2030”の流れをつくる。日中韓政府レベルの環境教育ネットワークであるTEENの設立を始めアジア太平洋地域や環太平洋地域の環境教育/ESDネットワークの構築に尽力。現在はESDによる地域創生やSDGsに取り組んでいる。
(特活)持続可能な開発のための教育推進会議代表理事、(公社)日本環境教育フォーラム専務理事、IUCN-CEC委員等。
しみず みえ (こどもの育ちとあそびの専門家)
慶應義塾大学商学部卒業後、玩具メーカー㈱エポック社にて、知育玩具等の商品企画開発に携わる。その後、KCJ GROUP㈱にてキッザニア東京の立ち上げに参画。こどもの体験アクティビティの開発や学校向けキャリア教育プログラムの開発、環境問題など社会課題と仕事体験を関連付けたプログラム開発などにも関わる。現在は独立し、あそびの専門家として、保育園の立ち上げ支援や親子ワークショップの実践、こどもに関わる大人のための講座や研修等を行う。著作『あそびのじかん-こどもの世界が広がる遊びとおとなの関わり方』英治出版。
- 京都水族館の「AQTION!(アクション)」概要
いきものにふれ、近くに感じるからこそ得られるこどもたちの興味関心を育みます。楽しみながら環境問題への気づきや、視野を広げる想像力を養うきっかけづくりを目的とした体験プログラムを実施しています。
2. 地域とつながる水族館 ~地域と一緒にこどもたちの未来を考える~
行政や地域企業と連携し、地域のこどもたちの教育活動を実施しています。京都市内の幼稚園では移動水族館「京都水族館クラゲSTUDIO」やワークショップの開催、小学校ではオオサンショウウオの生態を学ぶ環境学習の出張授業、企業や団体と共同開催するワークショップなどを通じて地域貢献に取り組んでいます。
3. きょうと☆いのちかがやく博物館 ~かけがえのない自然環境を次世代へ継承する事業連携~
京都市動物園・京都府立植物園・京都市青少年科学センターと事業連携を行っています。それぞれの専門性を生かした展示協力やイベントの共同企画などを通して、次世代へ京都の自然環境の継承を呼びかけるさまざまな取り組みを行っています。
4. 京の里山教室 ~人といきものの関わりを知り、いのちを育む~
京都の原風景を再現した「京の里山」エリアでは、水、いきもの、食物、そして人とのつながりや、生物多様性の大切さを伝えています。また、近隣の小学校と連携し、田植えから脱穀・精米・しめ縄づくりまで、昔の人々の苦労を体験しながらお米を育てる過程を学ぶほか、四季折々の姿を見せる里山で一年を通じて授業を行っています。
5. オオサンショウウオの交雑問題の取り組み ~国の特別天然記念物の現状を伝える~
国の特別天然記念物であり、生きた化石といわれるオオサンショウウオ。ところがここ数年、鴨川水系では外来種のチュウゴクオオサンショウウオと在来種との間の交雑個体が多く見られ、その問題は深刻化しています。京都水族館は京都市や京都大学が中心に行っているオオサンショウウオの生息調査に参加し、捕獲された個体の一部を館内に展示。教育普及活動にも取り組み、交雑問題を発信する啓発活動も行っています。
6. 絶滅危惧種の保全 ~京都の希少生物を、未来にのこす~
近年は環境の変化により、多くの種が絶滅の危機にひんしています。京都水族館では京都府に生息する絶滅危惧種の保全を目的とし、淡水魚や両生類の生息域外保全や飼育下での繁殖に取り組んでいます。技術向上のため他府県種や外国種の繁殖も試みてきた結果、これまで例のない種の繁殖にも成功するなど、種の保全に寄与しています。
- すみだ水族館の「AQTION!(アクション)」概要
いきものにふれ、近くに感じたからこそ得られるこどもたちの興味関心を育みます。楽しみながら環境問題への気づきや、視野を広げる想像力を養うきっかけづくりを目的とした体験プログラムを実施しています。
2. 東京金魚プロジェクト ~東京の金魚文化や伝統を未来につなぐ~
すみだ水族館のある東京には、かつて金魚の養魚場がたくさんあり、多くの家で金魚は家族の一員でした。「東京金魚プロジェクト」はそんな東京の金魚文化を未来につなぐことを目的としています。金魚売りがいきものを介して地域のコミュニティーをつくったように、水族館外での活動も展開し、金魚を通して暮らしの中でいきものをめでるやさしい気持ちの大切さも伝えます。
3. 地域とつながる水族館 ~地域と一緒にこどもたちの未来を考える~
地域のコミュニティーの一員として、行政や地域住民と一緒になって、こどもたちの夢や悩みに寄り添い、感性を育む取り組みをしています。例えば「飼育スタッフになりたい」という夢にスタッフが応えたり、夏の自由研究に水族館が一緒に取り組んだり、こどもたちに水族館に来館する機会を提供したり。水族館が地域の資源となり、こどもたちの豊かな未来を一緒に考える存在になりたいと思っています。
4. 地域の生物の保全 ~東京の生物多様性を未来にのこす~
すみだ水族館のある東京でもかつて多くの水生生物がすんでいましたが、ミヤコタナゴ、トウキョウサンショウウオ、ミナミメダカなど、都内のあちこちに生息していたいきものたちが、すみかを追われ、既に絶滅してしまったり、絶滅の危機にひんしたりしています。すみだ水族館では、いきものたちの今を伝えると共に、各種機関と協力しながら種を絶やさないための保全活動にも取り組んでいます。
5. 小笠原村との連携 ~東京にある世界自然遺産を発信する~
日本に五つしかない世界自然遺産の一つが、東京の小笠原諸島です。小笠原に生息する魚たちを集めた「小笠原大水槽」ではボニンブルーと呼ばれる独特の濃く、透きとおった小笠原の海の色までも表現しています。また絶滅の危機にあるアオウミガメの保全活動も小笠原村と提携して実施。東京にある自然遺産の魅力を多くの方に知っていただく機会を提供しています。
※オリックス水族館はオリックスグループです。
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