プロ野球中継でボリュメトリックビデオ技術を用いた革新的な映像体験を実現 キヤノン・日本テレビ・読売新聞東京本社が放送文化基金賞(放送技術部門)受賞
ボリュメトリックビデオ技術とは、100台規模のカメラで同時撮影した画像から、空間全体を3Dデータ化する技術です。空間内をあらゆる位置・角度から捉える自由なカメラワークで、通常のカメラでは撮影できない視点の映像を作成し、これまでにない映像体験を可能にします。撮影から映像生成までをリアルタイムに行うことができるキヤノンならではの特長を生かして、現在、スポーツ中継や音楽のライブ配信など、幅広い用途で活用されています。
キヤノン、日本テレビ、読売新聞東京本社によるボリュメトリックビデオ技術を活用したプロ野球中継の取り組みは、東京ドームで開催された読売ジャイアンツの試合を対象に、2023年シーズンは全試合で実施しました。まるでグラウンド内に入り込んだかのような選手目線の映像や、ファインプレーの瞬間に時間を止めて上下左右を自由に回り込むようなハイライト映像など、通常のカメラでは決して撮影できない革新的な野球中継を実現しました。また、今シーズンには、視聴者がスマホやVRゴーグルを通して、キャッチャーや一塁などの視点から、迫力ある中継映像を視聴できる施策を実施しました。
今回の受賞を励みに、キヤノンは、今後もボリュメトリックビデオ技術の技術開発を進めていくとともに、映像体験価値の向上と放送文化の発展に貢献していきます。
<ご参考:「放送文化基金賞」 (放送技術部門)について>
「放送文化基金賞」 (放送技術部門)は、公益財団法人 放送文化基金が、過去1年間(今回は2023年4月1日から2024年3月31日)における、放送に関する技術の研究・開発、あるいは放送現場での工夫・考案で効果を上げた技術により、顕著な業績を残した個人またはグループを対象に授与するものです。
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