TIS、丸紅とカタールの国営事業の節電を支援
電力の消費量を可視化し、カタール国民の省エネに対する意識向上や行動促進のための実証実験をスタート
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、丸紅株式会社(本社:千代田区、代表取締役社長:柿木 真澄 、以下:丸紅)がカタールの電力と水の供給を担う国営のカタール電力・水公社向けに提供する「省エネ促進サービス」の構築支援を行い、節電の意識向上や行動促進のための実証実験を8月13日より開始したことを発表します。
「省エネ促進サービス」は、カタール国民各世帯の電力消費量データを分析し、アプリケーション(アプリ)などで可視化することによりカタール国民の消費電力削減を促すことを目的とした丸紅が提供するサービスです。
TISは、これまでのエネルギー分野向けIT事業でのノウハウや経験を活かし、UI/UXデザインに考慮することで、ユーザーの関心を引き、行動変容を促すような消費電力可視化ポータルを構築しました。節電によるコストメリットがないカタール国民に対して、省エネ行動を促し意識向上や行動促進を図ります。
TISはこれまで30年来エネルギー事業者をITシステムの構築や運用面で支援してきました。その知見を活かし、2016年の低圧電力自由化の際にはエネルギー事業者向けサービス群「エネLink」を提供するなど、エネルギー業界の変革をデジタル技術で支えてきました。近年では、SDGsやESG投資など環境に配慮したサステナブルな取り組みが注目される中、『社会インフラと環境において持続可能な社会を創造する』ための自治体・地域事業者向け支援プロジェクト「ISOU PROJECT」や、EV(電気自動車)の持つ環境価値を企業と交換するプラットフォームの構築など新たな事業・サービスを通じてユーザーの行動変容を促すことで、脱炭素社会の実現に貢献していく取り組みを推進しています。
今回のカタールでの取り組みは、2021年度から始まったTISの新中期経営計画「Be a Digital Mover 2023」で掲げている事業を通じて解決を目指す4つの社会課題の一つである「低・脱炭素化」へつながる実証実験と位置付けて推進するものです。TISは、カタールの節電への取り組み支援も含め、グローバルでの脱炭素化に貢献していきます。
■背景と目的
カタールでは電力消費量が多い一方、光熱費が極めて安価なため国民の節電への意識が低いことが課題となっています。世界的な脱炭素化の潮流を受け、2030年までの長期国家方針として電力消費量の削減目標を掲げており、化石燃料の発掘量や二酸化炭素の排出量を減らすなど環境への取り組みを進めています。
しかしながら、日本に比べて電気代が約1/5というカタール国民に、単純に日本でよくある電力量を見える化したWebサイトを提供してもサイトを閲覧してくれるのか、省エネ・節エネ活動に繋がるのか効果が読めません。そこでTISは、仮説検証型アジャイル開発※1のフレームワークをつかい海外の電力需要における課題に対して、どのようにアプローチしていくか丸紅と検討し本実証実験を行います。
※1仮説検証型アジャイル:市谷聡啓氏の提唱する事業づくりの礎となる仮説検証と、これを実際のプロダクト制作に反映する開発手法であるアジャイル開発を組み合わせたものづくり手法
■実証実験の概要
本実験では、カタール国民に対して、「省エネ促進サービス」を約6ヶ月利用していただき、効果の実証を行います。利用するアプリはカタールの国民性や、文化の調査結果、現地住民へのインタビュー、事前アンケート結果をベースにどのようなユーザー体験(UX)を実演するかを検討しアプリへ実装しました。実証中/実証後のアンケート調査を用いて有効性の判断を検証し、商用サービスにむけた機能修正を行います。
■「省エネ促進サービス」の概要
本サービスでは、電力消費量の実績を見える化するだけでなく、過去や将来予測、他者との比較をランキング表示(図1参照)で行うことで、ユーザーの省エネ行動を見直すきっかけを作りだします。あわせて、情報発信機能で省エネアドバイスなどをコラムやTipsとして提供し、ユーザーの省エネ意識の醸成や行動変容を促します。コラムやTipsは、いいねやSNSでシェアすることができるため、国全体で活動していること(=一体感)がわかるようにしています。
トップページに表示されている木のオブジェクト(図2参照)は省エネ行動を行うことで、雨を降らし、木を育てていくことができるゲーミングの要素も取り入れています。木の育成やSNS利用などのUXデザインは、カタール国民が大切にしている心情や、SNSの利用頻度の調査などに基づいてデザインしました。合わせてナッジ※2等の行動経済学を踏まえて、利用者が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるような手助けができることを目指したものとなっています。
※2ナッジ:望ましい行動をとれるよう、インセンティブや罰則といった手段ではなく、自発的な行動変容を促すアプローチ。
<画面イメージ>
■今後について
丸紅は、従来から強みを持つ発電事業に加え、本サービスのような消費者視点からの課題解決を通じて、電力サービス事業の拡大を目指しており、本件においてTISのソリューションを採用しました。
TISでは、丸紅のような事業者のニーズを踏まえ、電力の見える化サービスにUI・UXデザイン手法や行動経済学を組み合わせることでエネルギーに「環境配慮」といった観点を加え、消費者の省エネ・節エネを促していきます。そして、このような脱炭素社会の実現に貢献していく仕組みを日本や他国への展開も踏まえてソリューション化を行い、経済価値と社会価値の両輪で成長や持続性につながるCSV経営を実践していきたいと考えています。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 産業公共事業本部 エネルギー社会基盤事業部
エネルギー社会基盤企画営業部
TEL:03-5337-4544 E-mail:energy-sales@ml.tis.co.jp
TISは、これまでのエネルギー分野向けIT事業でのノウハウや経験を活かし、UI/UXデザインに考慮することで、ユーザーの関心を引き、行動変容を促すような消費電力可視化ポータルを構築しました。節電によるコストメリットがないカタール国民に対して、省エネ行動を促し意識向上や行動促進を図ります。
TISはこれまで30年来エネルギー事業者をITシステムの構築や運用面で支援してきました。その知見を活かし、2016年の低圧電力自由化の際にはエネルギー事業者向けサービス群「エネLink」を提供するなど、エネルギー業界の変革をデジタル技術で支えてきました。近年では、SDGsやESG投資など環境に配慮したサステナブルな取り組みが注目される中、『社会インフラと環境において持続可能な社会を創造する』ための自治体・地域事業者向け支援プロジェクト「ISOU PROJECT」や、EV(電気自動車)の持つ環境価値を企業と交換するプラットフォームの構築など新たな事業・サービスを通じてユーザーの行動変容を促すことで、脱炭素社会の実現に貢献していく取り組みを推進しています。
今回のカタールでの取り組みは、2021年度から始まったTISの新中期経営計画「Be a Digital Mover 2023」で掲げている事業を通じて解決を目指す4つの社会課題の一つである「低・脱炭素化」へつながる実証実験と位置付けて推進するものです。TISは、カタールの節電への取り組み支援も含め、グローバルでの脱炭素化に貢献していきます。
■背景と目的
カタールでは電力消費量が多い一方、光熱費が極めて安価なため国民の節電への意識が低いことが課題となっています。世界的な脱炭素化の潮流を受け、2030年までの長期国家方針として電力消費量の削減目標を掲げており、化石燃料の発掘量や二酸化炭素の排出量を減らすなど環境への取り組みを進めています。
しかしながら、日本に比べて電気代が約1/5というカタール国民に、単純に日本でよくある電力量を見える化したWebサイトを提供してもサイトを閲覧してくれるのか、省エネ・節エネ活動に繋がるのか効果が読めません。そこでTISは、仮説検証型アジャイル開発※1のフレームワークをつかい海外の電力需要における課題に対して、どのようにアプローチしていくか丸紅と検討し本実証実験を行います。
※1仮説検証型アジャイル:市谷聡啓氏の提唱する事業づくりの礎となる仮説検証と、これを実際のプロダクト制作に反映する開発手法であるアジャイル開発を組み合わせたものづくり手法
■実証実験の概要
本実験では、カタール国民に対して、「省エネ促進サービス」を約6ヶ月利用していただき、効果の実証を行います。利用するアプリはカタールの国民性や、文化の調査結果、現地住民へのインタビュー、事前アンケート結果をベースにどのようなユーザー体験(UX)を実演するかを検討しアプリへ実装しました。実証中/実証後のアンケート調査を用いて有効性の判断を検証し、商用サービスにむけた機能修正を行います。
■「省エネ促進サービス」の概要
本サービスでは、電力消費量の実績を見える化するだけでなく、過去や将来予測、他者との比較をランキング表示(図1参照)で行うことで、ユーザーの省エネ行動を見直すきっかけを作りだします。あわせて、情報発信機能で省エネアドバイスなどをコラムやTipsとして提供し、ユーザーの省エネ意識の醸成や行動変容を促します。コラムやTipsは、いいねやSNSでシェアすることができるため、国全体で活動していること(=一体感)がわかるようにしています。
トップページに表示されている木のオブジェクト(図2参照)は省エネ行動を行うことで、雨を降らし、木を育てていくことができるゲーミングの要素も取り入れています。木の育成やSNS利用などのUXデザインは、カタール国民が大切にしている心情や、SNSの利用頻度の調査などに基づいてデザインしました。合わせてナッジ※2等の行動経済学を踏まえて、利用者が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるような手助けができることを目指したものとなっています。
※2ナッジ:望ましい行動をとれるよう、インセンティブや罰則といった手段ではなく、自発的な行動変容を促すアプローチ。
<画面イメージ>
■今後について
丸紅は、従来から強みを持つ発電事業に加え、本サービスのような消費者視点からの課題解決を通じて、電力サービス事業の拡大を目指しており、本件においてTISのソリューションを採用しました。
TISでは、丸紅のような事業者のニーズを踏まえ、電力の見える化サービスにUI・UXデザイン手法や行動経済学を組み合わせることでエネルギーに「環境配慮」といった観点を加え、消費者の省エネ・節エネを促していきます。そして、このような脱炭素社会の実現に貢献していく仕組みを日本や他国への展開も踏まえてソリューション化を行い、経済価値と社会価値の両輪で成長や持続性につながるCSV経営を実践していきたいと考えています。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 産業公共事業本部 エネルギー社会基盤事業部
エネルギー社会基盤企画営業部
TEL:03-5337-4544 E-mail:energy-sales@ml.tis.co.jp
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