「蓮沼執太: ~ ing」 展覧会開催のお知らせ
資生堂ギャラリーでは2018年4月6日(金)から6月3日(日)まで、音楽家、アーティストとして国内外で活躍する蓮沼執太の個展を開催します。
蓮沼執太は、音楽作品の制作やプロデュース、映画、演劇、ダンスなど他ジャンルとのコラボレーション、音楽的出自が異なるミュージシャンたちを集めコンサートを行う蓮沼フィル、音や音楽の視覚的表現、「作曲」(composition)の手法を応用した展覧会やプロジェクトを行うなど、多彩な音楽活動を展開し、高い評価を得ています。
今月23日からは、蓮沼のアメリカでの初個展となる展覧会『Compositions』をニューヨーク・ブルックリンにある総合アートスペースPioneer Worksで開催し、現地で滞在制作した新作を中心に発表しています。
蓮沼にとって展覧会は、空間の中で聴覚と視覚の接点を見つけていく行為だといいます。フィールドワークで収集した環境音や自ら作った音を素材として実験的に音楽を創ったり、指揮者と演奏者、パフォーマー同士、演奏者と観客というように他者と流動的に関わりながら協働で音楽を創るといった独自の作曲方法を用いて、展覧会では音楽を視覚的に表現することを試みます。
蓮沼は、多くの社会問題を抱える現代を大きな変革の時期ととらえ、人間と人間以外のもの(たとえば自然、テクノロジーなど)との関係性が問われていると感じています。そのためにまずは過去を見直すこと――自身の10年余りの音楽活動や、これまで影響を受けてきた他者の作品を再検証する必要があると考えます。過去と現在の作品を相対化させることで、過去に新たな視点を見出す可能性、また、これからの作品に新たな視点を生む可能性があることも示唆しています。
今回は、過去と現在のコンセプトとの差や共通点を見つけ出し変化の様子をたどるといったプロセスを経て、蓮沼のクリエーションの柱となるフィールドワーク、協働、現象といった要素を抽出し制作した映像、サウンド、立体などの作品を展示します。展覧会では人間と人間、人間と人間以外のものとの新たな関係性と共存について考察すると同時に、展示作品を構成(compose=作曲)し、ひとつの調和を作り出します。そして、空間に存在するすべての音をまとめたひとつの音楽にすることを試みます。展覧会のタイトル「 ~ ing」は、事物(人間)を繋ぐ関係性の象徴としての「~」と、進行形・Thing・Beingという意味での「ing」を組み合わせています。
資生堂は、「美しい生活文化の創造」を企業使命とし1919年に開設した資生堂ギャラリーの活動において、新たな価値の発見と創造を目指してきました。蓮沼は、人々の生活を豊かにしてきた音楽を通して新たな社会への視点を見つけ出そうとしています。彼が資生堂ギャラリーに創る、世代、性別、国籍などを問わず様々な人たちが交わる状況や環境の中で、音楽について再認識するきっかけとなりましたら幸いです。
*蓮沼執太は今年1月にオープンした資生堂の総合美容施設「SHISEIDO THE STORE」(資生堂ギャラリーの隣のビル)の店内音楽を手掛けています。
1983年、東京都生まれ。
音楽作品のリリース、蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、音楽プロデュースなどでの制作多数。
近年では、作曲という手法を様々なメディアに応用し、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを活発に行っている。最新アルバムにタブラ奏者 U-zhaanとのコラボレーション・アルバム『2 Tone』(2017)、シアターピース『TIME』(神奈川芸術劇場・KAAT)がある。
自ら企画・構成をするコンサートシリーズ『ミュージック・トゥデイ』を主催。2014年はアジアン・カルチャル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米。主な個展に『作曲的|compositions - rhythm』スパイラルガーデン・東京(2016)など。また、2017年文化庁東アジア文化交流使として中国北京にて個展『作曲性|compositions』Beijing Cultural and Art Centerを開催。2018年2月23日から4月8日までニューヨークのPioneer Worksで個展「Compositions」を開催。
■「蓮沼執太 : ~ ing」 開催要項
主催:株式会社 資生堂
会期:2018年4月6日(金)~6月3日(日)
会場:資生堂ギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
tel. 03-3572-3901 fax. 03-3572-3951 URL: http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tra62
平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 毎週月曜休 入場無料
■関連企画
蓮沼執太フルフィル公開リハーサル
現在の16人編成の「蓮沼フィル」に10人の新メンバーを加えた「蓮沼執太フルフィル」の公開リハーサルを行います。今夏8月に開催予定の「蓮沼フルフィル」によるラージ・スケール・シンフォニー公演に向けて、初めてのリハーサルです。
日時:2018年5月27日(日) 15:00~17:00 (開場14:30)
会場:花椿ホール(東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル3階)
定員:150名 参加費無料
資生堂ギャラリーのウエブサイトよりお申込みください。
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tra62 (先着順)
その他の関連企画につきましては随時資生堂ギャラリーウエブサイト http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tra62 にてご案内いたします。
■参考写真
蓮沼執太は、音楽作品の制作やプロデュース、映画、演劇、ダンスなど他ジャンルとのコラボレーション、音楽的出自が異なるミュージシャンたちを集めコンサートを行う蓮沼フィル、音や音楽の視覚的表現、「作曲」(composition)の手法を応用した展覧会やプロジェクトを行うなど、多彩な音楽活動を展開し、高い評価を得ています。
今月23日からは、蓮沼のアメリカでの初個展となる展覧会『Compositions』をニューヨーク・ブルックリンにある総合アートスペースPioneer Worksで開催し、現地で滞在制作した新作を中心に発表しています。
蓮沼にとって展覧会は、空間の中で聴覚と視覚の接点を見つけていく行為だといいます。フィールドワークで収集した環境音や自ら作った音を素材として実験的に音楽を創ったり、指揮者と演奏者、パフォーマー同士、演奏者と観客というように他者と流動的に関わりながら協働で音楽を創るといった独自の作曲方法を用いて、展覧会では音楽を視覚的に表現することを試みます。
蓮沼は、多くの社会問題を抱える現代を大きな変革の時期ととらえ、人間と人間以外のもの(たとえば自然、テクノロジーなど)との関係性が問われていると感じています。そのためにまずは過去を見直すこと――自身の10年余りの音楽活動や、これまで影響を受けてきた他者の作品を再検証する必要があると考えます。過去と現在の作品を相対化させることで、過去に新たな視点を見出す可能性、また、これからの作品に新たな視点を生む可能性があることも示唆しています。
今回は、過去と現在のコンセプトとの差や共通点を見つけ出し変化の様子をたどるといったプロセスを経て、蓮沼のクリエーションの柱となるフィールドワーク、協働、現象といった要素を抽出し制作した映像、サウンド、立体などの作品を展示します。展覧会では人間と人間、人間と人間以外のものとの新たな関係性と共存について考察すると同時に、展示作品を構成(compose=作曲)し、ひとつの調和を作り出します。そして、空間に存在するすべての音をまとめたひとつの音楽にすることを試みます。展覧会のタイトル「 ~ ing」は、事物(人間)を繋ぐ関係性の象徴としての「~」と、進行形・Thing・Beingという意味での「ing」を組み合わせています。
資生堂は、「美しい生活文化の創造」を企業使命とし1919年に開設した資生堂ギャラリーの活動において、新たな価値の発見と創造を目指してきました。蓮沼は、人々の生活を豊かにしてきた音楽を通して新たな社会への視点を見つけ出そうとしています。彼が資生堂ギャラリーに創る、世代、性別、国籍などを問わず様々な人たちが交わる状況や環境の中で、音楽について再認識するきっかけとなりましたら幸いです。
*蓮沼執太は今年1月にオープンした資生堂の総合美容施設「SHISEIDO THE STORE」(資生堂ギャラリーの隣のビル)の店内音楽を手掛けています。
■ 蓮沼執太 (Shuta Hasunuma)
1983年、東京都生まれ。
音楽作品のリリース、蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、音楽プロデュースなどでの制作多数。
近年では、作曲という手法を様々なメディアに応用し、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを活発に行っている。最新アルバムにタブラ奏者 U-zhaanとのコラボレーション・アルバム『2 Tone』(2017)、シアターピース『TIME』(神奈川芸術劇場・KAAT)がある。
自ら企画・構成をするコンサートシリーズ『ミュージック・トゥデイ』を主催。2014年はアジアン・カルチャル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米。主な個展に『作曲的|compositions - rhythm』スパイラルガーデン・東京(2016)など。また、2017年文化庁東アジア文化交流使として中国北京にて個展『作曲性|compositions』Beijing Cultural and Art Centerを開催。2018年2月23日から4月8日までニューヨークのPioneer Worksで個展「Compositions」を開催。
■「蓮沼執太 : ~ ing」 開催要項
主催:株式会社 資生堂
会期:2018年4月6日(金)~6月3日(日)
会場:資生堂ギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
tel. 03-3572-3901 fax. 03-3572-3951 URL: http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tra62
平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 毎週月曜休 入場無料
■関連企画
蓮沼執太フルフィル公開リハーサル
現在の16人編成の「蓮沼フィル」に10人の新メンバーを加えた「蓮沼執太フルフィル」の公開リハーサルを行います。今夏8月に開催予定の「蓮沼フルフィル」によるラージ・スケール・シンフォニー公演に向けて、初めてのリハーサルです。
日時:2018年5月27日(日) 15:00~17:00 (開場14:30)
会場:花椿ホール(東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル3階)
定員:150名 参加費無料
資生堂ギャラリーのウエブサイトよりお申込みください。
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tra62 (先着順)
その他の関連企画につきましては随時資生堂ギャラリーウエブサイト http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tra62 にてご案内いたします。
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