2025年10月度フリーランスエンジニア月額平均単価78.3万円。開発言語別では「Rust」の平均単価が6ヵ月連続上昇

エン運営『フリーランススタート』定点調査レポート

エン株式会社

2025年11月7日 12時21分

エン株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役会長兼社長：越智通勝）が運営するフリーランスエンジニア向け案件検索エンジン『フリーランススタート』（https://freelance-start.com/）では、サイトに掲載されたすべての求人の情報を集計し、分析を行なっています。2025年10月度の集計結果がまとまりましたので、お知らせします。

調査結果　概要

2025年10月のフリーランス案件の月額平均単価は78.3万円。
2025年10月末時点での掲載案件数は521,394件。最高単価は235万円。
開発言語別では「Rust」の平均単価が6ヵ月連続上昇。職種別では「SRE」の単価が引き続き上昇。

解説

2025年10月のフリーランスエンジニアの報酬相場に関する調査を実施しました。調査結果では10月のフリーランス案件の月額平均単価は78.3万円、2025年10月末時点での掲載案件数は521,394件でした。また、最高単価は「PM」で235万円でした。

開発言語別では、6ヵ月連続で単価が上昇している「Rust」が、平均単価93.7万円（+1.8万円/2.0%増）と引き続き高単価を維持しています。クラウドネイティブ環境でのパフォーマンス最適化や、セキュリティ要件の厳しい分野での採用が拡大しており、モダンな開発における需要の高さがうかがえます。

職種別では、「SRE」が112.4万円（+4.2万円/3.9%増）と高水準で単価の上昇が続いています。サービスの安定稼働が事業に直結するため、その専門性への需要は依然として高いことがうかがえます。

また常駐案件とリモート案件のトレンドは、リモート案件の掲載比率が40.6％で、常駐案件との報酬額の差は「4.2万円（常駐：76.6万円、リモート：80.8万円）」とリモート案件が高い結果となりました。

引き続き、累計案件数124万件を超えるフリーランスエンジニアの案件獲得支援サイトとして、報酬相場情報を分析してまいります。

（『フリーランススタート』事業責任者　相場敏行）

調査結果　詳細

開発言語別の月額平均単価（上位15位）

開発言語別の月額平均単価（上位15位）を見ると、1位の「Rust」は6ヵ月連続で単価が上昇し、93.7万円となりました（+1.8万円/2.0%増）。この背景には、Web3やクラウド基盤での高い需要とエンジニアの希少性があると考えられます。また、大規模開発で評価される「TypeScript」が3位と先月から一つ順位を上げWeb開発領域での高い需要を維持しています(+1.1万円/1.3％増）。

2025年9月度のレポートは、こちらをご参照ください。

フレームワーク別の月額平均単価（上位15位）

フレームワーク別の月額平均単価（上位15位）を見ると、1位の「Next.js」が93.9万円と先月から単価をあげており、フロントエンド開発における需要の高さを示しています（+1.9万円/2.1%増）。また、AI関連開発のバックエンドとして注目される5位の「Django」も堅調な動きを見せており、専門分野での需要がうかがえます（+1.3万円/1.6%増）。このように、モダンなWeb開発を牽引する技術や、成長分野で強みを持つ技術が高い評価を維持する傾向にあります。

職種別の月額平均単価（上位15位）

職種別の月額平均単価（上位15位）を見ると、多くの職種で先月から順位の変動がありませんでした。「SRE」「VPoE」「コンサルタント」のトップ3は100万円超で、これら事業の根幹に関わる職種や、AI・セキュリティ等の専門職が上位を占めていることから、景気に左右されにくい安定した需要があることがうかがえます（SRE：+4.2万円/3.9％増、VPoE：+0.5万円/0.5％増、コンサルタント：+2.7万円/2.6％増）。

フリーランスエンジニア向け案件検索エンジン『フリーランススタート』　https://freelance-start.com/

2018年よりサービス展開。日本で最も多くのフリーランスエンジニア向け案件が掲載されている、国内最大級の案件検索エンジンです。フリーランスエンジニア向けの案件情報を、開発言語や単価、勤務地、案件の特徴など細かい希望条件をもとに横断検索。応募までワンストップで完結できます。さらに、案件を紹介するエージェントのクチコミ・評判も確認可能。最も自分にマッチする案件探しを支援します。