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株式会社新潮社
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マスコミはテロリストの「共犯者」ではないのか。安部首相銃撃事件後、大きな話題を呼んだ論考が決定版の形で登場!『新版 メディアとテロリズム』(新潮新書)9月19日発売

株式会社新潮社

「メディアの存在はテロリストに酸素を供給しているようなもの」とサッチャー英元首相が語ったのは1985年のことでした。
それから30年以上経ち、状況は変わっていないどころか悪化しています。
現在では、いわゆる旧来のマスコミに加えて、ネットメディアやSNSが普及したことにより、テロリストの主張がより容易に拡散されるようになりました。
 マスコミは「テロは許せない」という一方で、彼らの主張を不用意に広めていきます。あるいは彼らの作り出そうとする恐怖を視聴者や読者に植え付けることにも一役買います。
 本書は、テロリズムの歴史を俯瞰しながら、この共生関係の正体を暴き、社会として打つべき手を示した論考です。

安倍晋三元首相が銃殺された後、容疑者の動機や背景、人生について膨大な報道がなされました。それらは事件を理解するうえでは重要な情報であるのは間違いないでしょう。しかし一方で、テロリストの側の事情を必要以上に伝えることは、そのまま彼らの主張を広めることにつながりかねません。その結果として、「いかなる理由があろうとも、テロは許されない」という原則が忘れられてしまうおそれもあります。

実際に、安倍元首相の事件については、容疑者への同情論が一部で声高に叫ばれていました。極端な意見としては、自業自得のようなことを言う人までいたのです。

ただ、こうした現象は、今に始まったことではありません。テロリズムの歴史を振り返ると、常にメディアとの「共生」、あるいは「共犯」とすらいえる関係がありました。赤穂浪士もその一例といえるでしょう。自身らの政治的主張をアピールするために吉良邸を襲撃した彼らを当時のメディアは英雄視したのです。

 本書での解説を一部ご紹介しましょう。


「敢えて現代的な視点から見れば、江戸市中において堂々と武装した集団が、それがたとえ仇討ちだったとしても、一人の政府高官を暗殺する行為は客観的に判断するとテロリズム以外の何物でもない。実際、江戸時代において改易やとりつぶしにあった藩は多かったが、このような事件を起こした藩は他にはない。(略)

テロリズムとそれにまつわる社会背景の物語は、江戸時代からすでに庶民の中で消費されるメディア・コンテンツだったのである。そして日本には、赤穂浪士の行動は義挙であり、テロリズムとはみなされない歴史的文化がある。この文化が日本におけるテロリズム対策を難しくしているという側面もある」


テロリストがPRにメディアを利用し、メディアは数字が取れるネタとしてテロを活用する。この構図は大昔からあったと言えます。しかし、だからといってこのような状況を放置していいのでしょうか。

本書で著者は、赤穂浪士、あさま山荘事件、グリコ・森永事件、アメリカ大使館人質事件、地下鉄サリン事件、アメリカ同時多発テロ事件から直近の安倍晋三元首相、岸田文雄首相襲撃事件までテロの歴史を俯瞰し、”負のスパイラル”を脱する道を探っています。2009年に刊行され大きな話題を呼んだ原著に直近の事件を踏まえ、大幅な加筆をした決定版の登場です。



■書籍内容紹

テロリストはネットやTVなどのメディアで存在をアピールし、主義主張を宣伝する。メディアはそれを報じ、PVや視聴率、部数を稼ぐ。これはもはや”共生”どころか”共犯”関係である。あさま山荘事件、アメリカ大使館人質事件、地下鉄サリン事件から直近の安倍晋三元首相、岸田文雄首相襲撃事件までテロの歴史を俯瞰し、”負のスパイラル”を脱する道を探る。大きな話題を呼んだ原著に大幅な加筆をした決定版。



■著者紹介:福田充(ふくだみつる)

1969(昭和44)年兵庫県西宮市生まれ。日本大学危機管理学部教授、同大学院危機管理学研究科教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)著書に『政治と暴力』『テロとインテリジェンス』『リスクコミュニケーション』など。



■書籍データ

【タイトル】『新版 メディアとテロリズム』

【著者名】福田充

【発売日】9月19日

【造本】新書版

【本体定価】924円(税込)

【ISBN】978-4106110139

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611013/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
1億5000万円
設立
1900年01月
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