資格・検定試験を受けた経験 中高生9割超、小学生7割超 資格保持者のうち「英語に関する資格がある」小学生でも半数超
小中高生の資格・検定に関する調査
株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:下田勝昭)が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2024年7月6日(土)~7月16日(火)に、「小中高生の資格・検定に関する調査」を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者2633人の有効回答が得られました。
■子どもがこれまでに資格・検定試験を受けたことがある 小学生保護者7割超、中高生保護者は9割超
■資格・検定の目的 中高生は「入試での活用」、小学生は「知識・スキルの定着度合いを測るため」
■オンラインでの資格・検定の受検経験 高校生では約3人に1人が経験あり
■資格・検定を持っている小中高生のうち英語の資格・検定を持っている割合 高校生96%、小学生でも半数超
■英語以外の資格・検定では、漢検が最多
■今後子どもに取得してほしい資格・検定は「英検🄬・漢検・TOEIC🄬」
栄光ゼミナール調べ
子どもはこれまでに、資格・検定試験を受検したことがありますか。(n=2633(うち小学生保護者1008、中学生保護者1065、高校生保護者560)、単一回答方式)
小学1年生~高校3年生の保護者に、子どもの資格・検定試験の受検経験について聞いた。高校生保護者・中学生保護者の9割以上が、子どもが「資格・検定試験を受検したことがある」と回答し、小学生保護者でも7割以上にのぼった。
子どもの資格・検定受検の目的は何ですか。(n=2237(うち小学生保護者740、中学生保護者963、高校生保護者534)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
子どもがこれまでに「資格・検定試験を受検したことがある」と回答した保護者に、受検の目的を聞いた。
小学生保護者で最も多かった回答は「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」で63.5%だった。また、「学習のモチベーション向上のため」や「子どもの得意分野や興味を広げるため」という回答は、中学生保護者・高校生保護者と比べて多かった。
中学生保護者で最も多かった回答は「入試に役立てるため」で62.7%、次いで「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」が53.3%だった。また。「学習の目標設定のため」という回答は小学生保護者・高校生保護者よりも多かった。
高校生保護者で最も多かった回答は「入試に役立てるため」で75.1%だった。また、「学校が受検を推奨していたため」という回答は、小学生保護者・中学生保護者と比べて多かった。
子どもは、オンラインで資格・検定試験を受検したことがありますか。(n=2237(うち小学生保護者740、中学生保護者963、高校生保護者534)、単一回答方式)
子どもがこれまでに「資格・検定試験を受検したことがある」と回答した保護者に、オンラインの受検経験について聞いた。
子どもがオンラインで資格・検定試験を受検したことがあると回答したのは、小学生保護者の13.8%、中学生保護者の14.3%、高校生保護者の33.5%だった。
高校生では、約3人に1人がオンラインで資格・検定試験を受検した経験があることが分かった。
現在、子どもが取得している資格・検定のうち、英語に関する資格・検定はありますか。(n=2161(うち小学生保護者712、中学生保護者927、高校生保護者522)、単一回答方式)
現在、子どもが取得している英語に関する資格・検定は何ですか。(n=1697(うち小学生保護者388、中学生保護者808、高校生保護者501)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
現在、子どもが取得している資格・検定があると回答した保護者に、そのうち英語に関する資格・検定があるかを聞いた。
小学生保護者の54.5%、中学生保護者の87.2%、高校生保護者の96.0%が「英語に関する資格・検定がある」と回答した。小学校では、英語を教科として学習するのは小学5・6年生の2学年のみだが、半数以上の小学生が英語に関する資格・検定を取得していて、英語学習を早期から始めている小学生も少なくないのではないかと考えられる。
なお、取得している英語に関する資格・検定の種類を聞いたところ、「実用英語技能検定(英検🄬、英検Jr. 🄬等)」が最も多く、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者いずれも95%以上にのぼった。次いで多かったのは、「GTEC🄬/GTEC Junior🄬」で、高校生保護者の11.8%だった。
英語に関する資格・検定を今後の子どもの受験で活用したいと考えていますか。(n=1697(うち小学生保護者388、中学生保護者808、高校生保護者501)、単一回答方式)
子どもが「英語に関する資格・検定がある」と回答した保護者に、今後の子どもの受験での活用について聞いた。
「資格・検定を活用した入試形式で受験する予定だ」と回答した高校生保護者は25.7%と、小学生保護者・中学生保護者と比べて多く、入試を意識して資格・検定を取得していると考えられる。中学生保護者では、活用することを決めている人は多くないが、「活用できるのであれば積極的に活用したい」と回答した割合は、小学生保護者・高校生保護者よりも多かった。
小学生では、「活用することは考えていない」という回答が中学生保護者・高校生保護者と比べて多かった。近年、中学受験でも英語の資格・検定を活用できる入試形式が増えているが、従来の国語・算数・社会・理科の4教科入試が一般的であり、また、入試で活用できる資格・検定のスコア・級に基準が設けられている場合も多い。そのため、入試に活用するために英語の資格・検定を取得している小学生の家庭はあまり多くないと考えられる。
現在、子どもが取得している資格で、英語に関するもの以外の資格・検定を教えてください。(n=2161(うち小学生保護者712、中学生保護者927、高校生保護者522)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
現在、子どもが取得している資格・検定があると回答した保護者に、英語に関するもの以外で取得している資格・検定の種類を聞いた。
小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者のいずれも最も多かったのは「日本漢字能力検定(漢検)」で、6割弱が取得していることが分かった。また、「実用数学技能検定(数学検定・算数検定)」も小学生保護者15.0%、中学生保護者16.9%、高校生保護者19.3%が取得していると回答した。
英語に関する資格以外は取得していないという回答も、小学生保護者12.6%、中学生保護者17.3%、高校生保護者17.4%だった。
今後、子どもが小学生~高校生の間に、取得してほしいと思う資格・検定はありますか。(n=2633(うち小学生保護者1008、中学生保護者1065、高校生保護者560)、単一回答方式)
子どもが小学生~高校生の間に、取得してほしいと思う資格・検定を教えてください。(n=2362(うち小学生保護者892、中学生保護者980、高校生保護者490)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
保護者に、子どもが高校生までの間に、取得してほしいと思う資格・検定があるかを聞いた。
小学生保護者の88.5%、中学生保護者の92.0%、高校生保護者の87.5%が「子どもに取得してほしいと思う資格・検定がある」と回答した。
また、取得してほしい資格・検定の種類を聞いたところ、最も多かったのは「実用英語技能検定(英検🄬、英検Jr. 🄬等)」で約7割、次いで「日本漢字能力検定(漢検)」、「TOEIC🄬/TOEIC Bridge🄬」となった。
お子様が資格・検定を取得する際に、保護者の方がサポートしたエピソードがあれば教えてください。(自由記述方式)
・漢検、算数検定は毎年受検時期を決めることで、勉強期間が1年間の勉強スケジュールに組み込むことができました。子どももこの時期から勉強を始める等の見通しが立つため、勉強しやすいようでした。(小学4年生保護者)
・本人が好きな宇宙のことを、理解や知識を何か見える形で表したいと思ったことがきっかけで天文宇宙検定を受けることを決め、親子でクイズ形式で楽しく勉強を行いました。(小学4年生保護者)
・検定の合格証をリビングの壁に貼っている。だんだんと増えてきており、時々子どもがしみじみと見ながら、「結構がんばったな。」とつぶやいている時がある。自信や今後のモチベーションになってくれているように感じる。(小学6年生保護者)
・文系の私は数学検定など無縁でしたが、理数が得意な息子は小学生から受検し、一緒に勉強してきました。もう数学の学力は抜かされていますが(笑)、一緒に勉強することでプラスになることがあると思っています。(中学1年生保護者)
・生物分類技能検定は、子どもが生き物に強く興味を持った時期に知った検定だったので自ら知識の習得も早く短期間の勉強でも取得できた。現在は親も興味をもったので、上級の合格を目指して親子で勉強しています。(中学1年生保護者)
・英検受検の際に、家庭教師経験があった祖父が、夏休みの間Zoomで勉強を見てくれました。コロナ禍で中々会えない時期だったので、お互い良い思い出になったようです。(中学3年生保護者)
・子どもが英検受検のため頑張っていたので、私(保護者)も趣味をかねて韓国語を勉強し、見事ハングル検定5級取得できた。語学勉強の大変さも理解でき、「勉強しなさい」と言えなくなった。(高校3年生保護者)
・資格検定の勉強はモチベーションアップのために自宅で「勉強会」(他の家族も一緒に関連する事柄を学習する)をしている。(高校3年生保護者)
保護者自身が、資格や検定を取得した際のエピソードや、資格取得をして役立っている経験などがあれば教えてください。(自由記述方式)
・正直、資格は若い時の就職の履歴書にしか使えないと思っていましたが、40代で仕事復帰する際に、簿記、文書処理、Excel、Wordの資格があったおかげで、すぐに経理事務に採用されました。就職できる職種の幅が広がるので、取っておいて良かったなと思いました。(小学2年生保護者)
・社会人になってから簿記、ITパスポート、FP、ビジネスマネジャー検定等様々な資格を取得したが、仕事だけでなく役立つシーンが多くあったためもっと早く取得しておけばよかったと思っている。(小学4年生保護者)
・「資格を取るためにあれだけ頑張った。」という経験が、今の自分の背中を押してくれている感覚があります。「あの時頑張って成し遂げたのだから、今回も頑張れるはず。できるはず。」という感じです。(小学6年生保護者)
・税理士試験を長年かけて合格しましたが、そこで勉強の面白さを知り、他の資格(社労士、FP他)にも挑戦し合格できました。わかる、できる、合格する体験が勉強の楽しさを理解する上で重要だと思います。(小学6年生保護者)
・コロナ禍に保育士資格を取りました。大人も勉強すること、目標もって勉強すれば結果がついてくることを子どもに見せられてよかったです。(小学6年生保護者)
・資格は、その分野を勉強するためのいいきっかけになっていたと思います。将来役に立つか、という視点も大事ではあると思いますが、そもそも学びたいと思えなければ勉強自体しません。資格は学ぶきっかけになるという意味でも重要かもしれません。(中学2年生保護者)
・子どもが検定試験に挑戦する姿に刺激を受け、約20年ぶりに私も検定試験に挑戦しました。その姿を見て、子どももまたモチベーションが上がったようです。(中学2年生保護者)
・珠算検定1級を持っていたきっかけで、現在珠算教室に勤めています。子どものころ取得したものですが、今になって役立てられて珠算教室に通わせてもらえた事に感謝しています。(高校2年生保護者)
・子育てをしながら弁理士試験を受けたので、勉強時間の捻出に苦労した。自由に使える時間があるうちに勉強して資格を取得しておけばよかった。(高校2年生保護者)
・現在仕事で英語は使わないが、50代になっても会話の中で英検やTOEICのスコアに触れると過去に頑張った自分を誇りに思う。最近は自分も子どもに負けずに英検ステップアップチャレンジしたいと考えている。(高校3年生保護者)
◆シェーン英会話「英検🄬対策」
シェーン英会話では、英検🄬5級~2級の合格を目指す英検🄬対策レッスンを開講しています。日本人講師が、各級の合格に必要な、英文の基本的な構造や重要単語・文法・表現をわかりやすく丁寧に指導します。週1回決まった時間に行う「時間をかけてじっくり学ぶレッスン」と、年3回実施される試験に合わせた「短期集中で学べるレッスン」を用意しています。
https://www.shane.co.jp/kids/lesson/detail/eiken.html
◆調査概要
調査対象:栄光の教室に通う小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年7月6日(土)~7月16日(火)
回答者数:2633名
◆株式会社栄光 会社概要
中学受験、高校受験対策の進学塾「栄光ゼミナール」や個別指導で目標達成へ導く学習塾「栄光の個別ビザビ」、大学受験対策塾「大学受験ナビオ」等を、首都圏を中心に展開、国内屈指の規模を持つ進学塾として多くの塾生をお預かりしています。2021年7月には中学・高校・大学受験対策のオンライン進学塾「EIKOH LiNKSTUDY」を開講。生徒の学ぶ意欲を引出し、自ら学ぶ姿勢を育てることで、中学受験・高校受験・大学受験の合格へ導き、生徒・保護者の期待に全力で応えていきます。
また、科学実験専門教室やロボット・プログラミング教室のSTEM教育事業も行っています。
本社:東京都千代田区富士見二丁目11番11号
代表:代表取締役社長 下田勝昭
設立:1980年7月
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Z会ホールディングス広報 渡辺・大竹
電話:03-5275-1685
Fax :03-5275-1678
メールアドレス:proffice@zkai-hd.co.jp
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