「親ガチャ」は乗り越えられる! 遺伝と学歴の研究者による全米騒然の話題作『遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる』本日発売
【推薦コメント】
元村有希子 氏
「生まれか、育ちか」論争を超える時が来た
池内了 氏
遺伝はゲームである。遊べばいいのだ
大澤真幸 氏
もしあなたが〈平等で公正な社会〉をほんとうに望んでいるならば、この本を読むべきだ。あなたはこれまで、最強の友を敵と勘ちがいして、遠ざけてきたからだ。敵の名は「優生学」。友の名は「遺伝学」。
平野啓一郎 氏
また新たな基礎的教養書の登場 (「波」十一月号の書評より)
【書籍内容】
最先端の遺伝学の成果は、あなたの武器になる。
『フェルマーの最終定理』をはじめ数々のサイエンス名作の訳を手掛けるなど卓越した評価眼と多くのファンをもつ青木薫氏が「間違いなく話題になる本」「非常に良く書けた(一般書として読みやすい)、ホットな本」と高く評価する本作。遺伝とはくじを引くようなもの。くじの結果は貧富や学歴にまでも影響を及ぼすが、遺伝学の最新の研究成果を認識すれば、人生も社会も変えられる。新しい平等を実現できると説きます。
デリケートな内容ではありますが、あえて一言で言えば「THE GENETIC LOTTERY=遺伝くじは存在する」「ただしその研究は、遺伝くじによって生じている社会的不平等を解消するために有用である」というものです。
著者はこれまで主に「遺伝と学歴の関係」や「双子」に注目する研究をしてきました。学歴に注目するのは、それが(今日のアメリカで)雇用、収入、医療へのアクセス等すべてにおいて選択肢の広さ(狭さ)につながっている現状があるから。バリバリの進歩主義的リベラルでもある著者は、遺伝学を人種差別などに利用しがちだった、いわゆる「優生学」とは一線を画し、生まれながらの幸運や能力の存在をまず認識することにより、ひとりひとり異なる個性を最大限発揮できる場を見つけ、それらをサポートするための環境や社会も構築できる」と考えます。
最新の研究成果をわかりやすく紹介しながら随所に実体験も織り交ぜた、ビッグデータの時代ならではの新しい知的興奮と問題提起の一冊です。
【著者紹介】
キャスリン・ペイジ・ハーデン
テキサス大学心理学教授。同大学のDevelopmental Behavior Genetics Lab(発達的行動遺伝学研究室)を運営。テキサス双子プロジェクトを共同主催。初の著作となった本書は、「ニューヨーカー」、「ガーディアン」など各媒体で絶賛され、2021年の「エコノミスト」ベストブックに選ばれるなど高評を得た。https://www.kpharden.com/about
青木薫(あおき・かおる)
1956年生れ。翻訳家。訳書に『フェルマーの最終定理』『暗号解読』『宇宙創成』など、サイモン・シンの全著作、マンジット・クマール『量子革命』(以上、すべて新潮社)、ブライアン・グリーン『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』(講談社)など。著書に『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』(講談社)がある。2007年度日本数学会出版賞受賞。『新版 科学革命の構造』(トマス・S・クーン著、みすず書房)にて2023年度日本翻訳家協会翻訳特別賞受賞。
【反響】
すでにさまざまな反響の声を頂戴しております。「この人の翻訳なら読む」という読者をファンに持つ青木さん、複数店舗で「青木薫が選んだお勧め本」フェアも開催を予定しています。各書店にて配布可能な小冊子も準備があります。
ほか、10月20日(金)19時から、大澤真幸さんとのトークイベントを代官山蔦屋書店にて開催予定です。
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/35988-1724410918.html
【タイトル】遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる
【著者名】キャスリン・ペイジ・ハーデン
【発売日】10月18日
【造本】四六判
【定価】3,300円(税込)
【ISBN】978-4-10-507351-0
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像