産まないことはわがままな選択なのだろうか? 母親をめぐる価値観がいかに形作られてきたかに迫り、現代の常識から私たちを解き放つ注目の一冊、『それでも母親になるべきですか』を新潮社より刊行!
女性は子どもを産むべきなのだろうか。
産まないとしたら、それは利己的な選択なのだろうか。
産めない女性はかわいそうな人なのだろうか。
多くの女性がいつの間にか既成の価値観にとらわれ、苦しんでいる。そして産む女性と産まない女性の間にある溝も日に日に深まっているように見える。アメリカのシカゴ大学で歴史学を教える著者は、今の価値観がどのようにできたのか、溝はいつから深まりだしたのかを歴史をさかのぼって明らかにする。
本書では「避妊と中絶の歴史」、「産業構造と家族構成の変化」、「環境問題と人口問題の影響」、「生殖医療の発達と限界」など、様々なトピックを取り上げながら、それぞれの時代・地域において、女性たちがいかに産むか産まないかの選択をし、自分たちの人生を築いてきたのかを描いていく。
そこから見えてくるのは、現代の母親をめぐる価値観は、長い伝統にもとづいたものではなく、比較的最近作られたものであり、今後変えていくことができることだ。
産む女性と産まない女性の間にある溝を埋め、女性と母親をめぐる新しいあり方を提示する書。
<目次>
はじめに
イントロダクション:私たちは子どもを産みません。なぜなら……
1章 いつも選択してきたから
2章 助けてくれる人がいないから
3章 すべてを手に入れるのは無理だから
4章 地球環境が心配だから
5章 物理的に無理だから
6章 それ以外の人生を歩みたいから
結論:では……すみませんが、「産むべき理由」を教えてもらえますか?
■内容紹介
産んでよかった。産まなくてよかった。私たちの感情は狭間で揺れ動く。
かつて当たり前の存在だった「子のない女性」は、いつから「解決すべき問題」になったのか。産業革命や戦争、不景気、宗教、環境問題、医療などが、いかに女性の人生を翻弄し、その選択を変化させてきたかを描き出す。社会が突き付ける選択の裏にある女性たちの語られざる思いに迫り、現代の常識から女性を解き放つ一冊。
■著者紹介
著者:ペギー・オドネル・へフィントン
Peggy O’Donnell Heffington
作家。カリフォルニア大学バークレー校で歴史学博士号を取得。米陸軍士官学校に博士研究員として勤務後、シカゴ大学へ。ジェンダーや母性、人権等の歴史を教えるほか、エッセイや論文を多数発表。本書が初の著書。
訳者:鹿田昌美(しかた・まさみ)
小説、ビジネス書、絵本、子育て本など、70冊以上の翻訳を手掛ける。近年の担当書に『母親になって後悔してる』(オルナ・ドーナト著、新潮社)、『なぜ男女の賃金に格差があるのか 女性の生き方の経済学』(クラウディア・ゴールディン著、慶應義塾大学出版会)などがあるほか、著書に『「自宅だけ」でここまでできる!「子ども英語」超自習法』(飛鳥新社)がある。
■書籍データ
【タイトル】それでも母親になるべきですか
【著者名】ペギー・オドネル・へフィントン
【発売日】11月22日
【造本】四六版
【本体定価】2,200円(税込)
【ISBN】9784105073718
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