HIS年末年始 海外旅行予約動向
アジア地域の旅行先が根強い人気、ヨーロッパ地域・中近東地域も増加
株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区 以下、HIS)は、今年の年末年始(2025年12月26日~2026年1月4日出発)の海外旅行予約状況から、旅行動向について下記のとおりにまとめました。

【調査方法】
調査日:2025年11月7日
調査対象:HISにて対象出発日(2025年12月26日~2026年1月4日)の海外旅行をお申込みの方
対象商品:HISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(宿泊のみは除く)
調査日時点でのキャンセル数を省いた予約人数より算出
市場環境
ウクライナやイスラエルなど地政学的リスクは不安定さが常態化しており、加えてアメリカの関税措置による貿易環境の悪化は、世界規模で物価上昇や為替市場の変動を引き起こし、円安基調が続いています。
世界の旅行市場においては、2025年上半期(1~6月)の国際観光客数は前年比5%増で推移※しており、本年度の観光地の国際観光収入はコロナ前を上回る需要の増加が見込まれています。(※出典:UNツーリズム)
年末年始日並びの様子


サマリー
1.海外旅行予約者数は前年比99.1%と、土日祝日のみで9連休であった前年とほぼ同水準であり堅調に推移。
2.平均単価は前年比105.0%の248,000円。
3.出国ピークは2025年12月27日(土)、帰国ピークは2026年1月3日(土)。
旅行先は東アジア地域が人気、ヨーロッパ地域も増加
年末年始における海外旅行予約者数は前年とほぼ同水準99.1%で推移しています。12月29日(月)より年末休業となる企業も多く、昨年に引き続き、今年も最大9連休と日並びの良い年となります。
旅行先ランキングは、順位が前後するものの例年通りアジア地域が上位を占めております。地域別構成比でみれば、「アジア地域」が全体の58.6%を占めており、内訳としては「東アジア地域」が31.9%と、近距離路線のアジア地域に人気が集まりました。一方で、長距離路線地域で高価格帯である「ヨーロッパ地域」が前年から+1.7ポイント、「中近東地域」が前年から+0.9ポイント、それぞれ増加しており、日並びの良さが地域選びに影響していることがうかがえます。

平均単価は前年比105.6%の248,000円。ヨーロッパ地域、中近東地域の予約者数が増加したことに加え、円安や旅行先の物価高の影響を受け上昇しています。特に、ヨーロッパ地域はユーロが前年同日で10円以上、為替が円安に振れており、平均単価を押し上げました。
注目の世界遺産や座席供給数増加が急上昇のポイント

予約者数の前年からの伸びが高い主な旅行先としては、今年11月1日に大エジプト博物館がグランドオープンしたことが大きな話題となっているエジプトの空の玄関口「カイロ」が前年比194.2%と高い伸びをみせました。コロナ前の2019年比でも219.9%と好調です。海外旅行予約者数ランキングで5位にランクインもしている「グアム」は、HISが12月29日~31日出発でチャーター便を3本運航することもあり、前年比168.8%となりました。なお、チャーター便は全て完売しております。
また、2026年にメインタワーが完成予定のサグラダ・ファミリアがある「バルセロナ」は、ヨーロッパ地域においてパリに次ぐ人気の旅行先として前年比152.4%となりました。2026年はサグラダ・ファミリアを設計したガウディの没後100年にあたる年です。そのほか、夏の気候を楽しめるベトナムの「ホーチミン」とフィリピンのビーチリゾート「セブ島」は、いずれも地方空港のLCC増便が影響したとみられ二桁増となりました。発着空港別でみれば、ホーチミンは名古屋(中部)利用が前年比250.0%、セブ島は大阪(関空)利用が前年比211.9%と好調でした。


出発日としては12月出発が人気で、全体の50.7%が12月26日(金)~28日(日)の3日間に出発する結果となりました。年末年始における出国ピークは「12月27日(土)」、帰国ピークは「1月3日(土)」です。
顧客層別の構成比でみれば、「お子様連れ」が37.2%、「カップル・ご夫婦」が21.9%と、ハイシーズンならでは家族旅行の割合が高くなっております。年代別の構成比では、「50代」が20.0%、「20代」が19.2%となっております。
HIS年末年始特集 https://www.his-j.com/season/newyear/
※データを引用する場合には、出典の表記 「HIS年末年始 海外旅行予約動向」 をお願いします。
ご不明な点については、HIS広報室(TEL 050-1746-4177)までお問合せください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
