9組18名の親子が「マグロ」「マーマチ」をさばいて食べて学ぶ!『日本さばける塾 in 沖縄県』を開催しました!
開催日/2022年11月6日(日) 場所/シャボン玉石けん くくる糸満
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- 【日本さばける塾 in 沖縄県】イベント概要
・開催概要 ”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、
豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして、
①現役の漁師と鮮魚店スタッフが講師となり、
マグロ・マーマチ(マチ類)について説明しながらさばく
②参加者がさばいた魚をお刺身や煮つけにして食べる
③沖縄の漁業について講義を受け、課題やこれからの対策を学ぶ
以上を実施致しました。
・日程 2022年11月6日(日)10時00分~14時00分
・開催場所 シャボン玉石けん くくる糸満(糸満市潮崎町)
・参加人数 9組18名(小学生と保護者)
・講師 池庄司 友範・宮脇 悠希・比嘉 美鈴
・主催 海と⽇本プロジェクト in沖縄県実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
・共催 ⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
・協力団体 糸満漁業協同組合、高江洲鮮魚株式会社
- プロの技を見て勉強。マグロ・マーマチをさばいてみよう!
今回のさばける塾in沖縄県は、講師に海人(うみんちゅ)のまち「糸満」から現役の海人・池庄司さんと鮮魚店スタッフ・宮脇さんを迎えて開催しました。まずは、日本でも有数の水揚げを誇り、拠点産地認定も受けているマグロ。その中でも大型で脂ものっている20kgにもなるメバチマグロで宮脇さんがさばき方のお手本を披露。事前にどのように釣り上げているのか動画を視聴していたので、参加者はその大きさに改めてビックリ!骨と身の境を削ぐときには「バリバリ!バチバチ!」というような音が出て、「花火の音みたい!」などの声もあがりました。さらに皮の硬さや泳ぎに適したヒレの形など、直接触れて実感することもできました。池庄司さんから漁師ならではの苦労話や家庭に嬉しい購入時のアドバイスなどを交えながらマグロはどんどん解体されていきます。そしてさばかれたマグロのサクで、参加者は包丁に慣れるためのお刺身作りを行いました。包丁を持った経験が少ない参加者は持ち方から説明を受け、慣れない手つきながら切身にしていきます。初めは不格好だった切り身もアドバイスを受けてからは綺麗なお刺身に!トレイに商品のように並べました。
次はいよいよ本番、宮脇さん自らセリで落とした最高のマーマチ(オオヒメ)を3枚におろします。まずはウロコ取りから。マーマチのウロコは大きく硬いので悪戦苦闘。でもこの作業が楽しかった!という子どもも。そしてさばきの体験は宮脇さんのお手本を見た後にスタッフのフォローも受けながら一工程ずつ丁寧に進めていきました。内臓を見て「失神しそう!」という声が。しかし事前に大きなマグロの内臓も見ていたので「同じなんだね」と不思議がっていました。そして少し時間はかかりましたが丁寧に進めたので奇麗な三枚おろしが出来上がりました!保護者と協力した作業で達成感いっぱいの参加者たちでした。
- 漁協女性部が作る漁師メシの味に感動!
海人のまち「糸満」ならではの漁師メシを教えていただくため、漁協女性部の比嘉さんを迎え、家庭でも簡単にできる料理を提案していただきました。7人のお子様がいる比嘉さん。最初はお刺身を切ったこともなかったそう。海人のまちで過ごすうちに育ち盛りのお子様達に肉を食べさせることも大事ですが、魚に含まれる栄養をたっぷり取ってもらうことの重要性に気付かされたそうです。なので教えていただいた「魚の煮つけ」は「簡単!早い!ボリューム満点!」。本日のメニューは参加者で作った「マグロのお刺身」「マーマチの煮付け」、漁協・鮮魚店合作で特別に作っていただいた「マーマチのあら汁」となりました!本日さばいた魚を余すところなく使っています。保護者からも「すぐ作りたい。」「簡単なのにこんなに美味しい!」と大好評。加えて刺身の新しい食べ方も提案していただきました。漁師さんは毎日刺身を食べているので味に変化をつけて楽しむそうです。基本の「醤油にワサビ」でも十分美味しいのに「白ネギ、みりん、醤油、マヨネーズの魔法ダレ」「にんにく醤油マヨネーズ」「醤油ラー油」を試すと参加者のお箸が止まりません!「最高!ご飯がすすむ!」と自分たちでさばいた魚はあっという間に無くなってしまったのでした。
- 漁業の今を学ぶと分かる…さばいて、食べて、守ろう、沖縄の海!
美味しい魚料理でお腹いっぱいになった後は「海の学び」。
講師の池庄司さんは漁師の傍ら、小学校での講演や水産教室を実施することで将来を担っていく子どもたちに海の大切さを広げていく活動も積極的に行っています。
そして鮮魚店に勤めて2年の宮脇さん。「料理など家のお手伝いをするうち、『自分で釣った魚をさばいてお母さんに食べさせてあげたい』という気持ちがきっかけで今この仕事をしているので、皆もこれを機会にお父さんお母さんを料理で助けてあげてね。」と宮脇さんからのメッセージもありました。
講義は時折クイズを交えて沖縄県の特色や漁師さんたちが行っている魚たちを守る取り組み、鮮魚店さんの消費促進への工夫、「ごみを少なくする」や「海へ繋がっている意識をもつ」など参加者が今から海のために出来ることなどお話していただきました。
「今回のように魚を1匹丸々買っていただくことで半身は煮つけ、半身はお刺身、残った骨や頭はあら汁に、と献立が広がりお得。鮮魚店で色々質問して旬の美味しいお魚を余すことなく食べていただくことで漁師も鮮魚店も消費者も皆HAPPY!皆さんも出来ることから少しずつ始め、海を守りながら 『いただく』という気持ちを大切にしてほしい」という言葉で講義を締めていただきました。
子ども達からは「自分が出来ることからしたい。まずお魚センター(糸満にある魚市場)に行ってみたい」や「海が綺麗じゃないと美味しい魚が食べられなくなっちゃう」との声が上がりました。
- 参加した子ども・保護者からの声(アンケートより)
⼩学6年⽣⼥⼦「最初は血とか内臓が気持ち悪かったけど、料理が完成したときにとても嬉しかった。」
⼩学5年⽣男⼦「魚嫌いを克服したかった。煮つけが美味しくて食べやすかった。」
小学6年生男子「マグロをいつか解体してみたい!」
保護者「魚のさばき方を知るのはもちろん、“いのちをいただく”ということも体験できて有難かった」
保護者「生魚を食べられることは当たり前ではないんだなと思い、この環境がこの先ずっと続いていけるように出来ることから始めていきたい。」
- 講師からのご感想
「今まで漁協(漁師)と鮮魚店(仲買人)がタッグを組んでイベントをやることがなかった。画期的な取り組みが出来て感謝している。両方の立場から海の学びを提供できることが非常に有意義だった。」
<団体概要>
団体名称 :日本さばけるプロジェクト実行委員会
URL :http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容:日本さばける塾に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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