東京23区で初 練馬区と小田急電鉄が都市部の粗大ごみ収集課題解決へ向け、連携協定締結
~廃棄物収集資源化支援サービス「WOOMS」の新機能を活用した実証実験を開始~
東京都練馬区(区長:前川 燿男)と小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:鈴木 滋)は2025年11月10日(月)、粗大ごみ収集運搬システムの構築を目的とする協定を締結し、同社の廃棄物収集資源化支援サービス「WOOMS(ウームス)」の新機能を活用した実証を始めます。DXによる粗大ごみ収集運搬業務の効率化と円滑化、作業員のスキル平準化効果を検証し、収集運搬体制の持続可能性向上を目指して連携していきます。

練馬区では、粗大ごみの収集を練馬区環境まちづくり公社に委託しています。1日約1,000件の粗大ごみ収集の申し込みがあり、収集車1台当たり約100箇所を巡っています。受付業務については「Eco伝(エコデン)」(株式会社両備システムズ)を導入してデジタル化していますが、収集ルートの作成業務については担当作業員が紙の地図を用いたアナログ作業で行っています。収集ルートは毎日異なるため、作成には区内の地理や収集に関する幅広い知識と高い技術が求められ、経験豊富な作業員を必要としています。
WOOMSは、自治体や事業者向けに、収集車の収集運搬状況を即時取得・共有できるシステムなどテクノロジーの活用を通じて業務効率化を支援しているサービスです。実証実験では新機能を活用し、Eco伝で取得した収集日や場所、品目などの情報をWOOMSに連携、収集効率の良いルートを自動作成します。既存機能も活用して収集ルートを迅速に共有、収集車同士が進捗状況をカバーし合う体制も構築して業務効率化、円滑化を図ります。また、ルートに関する熟練作業員の知見を地図情報と紐づけてチームで共有することで、スキル平準化にも役立てます。
区では今後、検証結果を踏まえて、粗大ごみ収集業務の効率化を図っていきます。両者で連携しながら業務効率化を図るとともに、DXにより生まれたリソースの活用により循環型社会の実現を目指します。
■粗大ごみ収集の現状とDX活用イメージ

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ルート作成業務
作業員2人で3.5時間/日かけて手作業で作成
⇒ 自動ルート作成機能で作成時間が5分程度となる
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収集指示と情報連携
作業員は紙の地図を確認しながら、粗大ごみ収集現場に向かうため、一定の土地勘が必要
⇒ GPS付きタブレットのナビゲーションで現場へ向かうことができ、通行禁止区間、注意事項など細やかな情報も迅速かつ手軽に共有でき、ルート間違いの防止が期待できる
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運行状況の把握
収集車両の運行状況を正確に把握できていない
⇒ 各収集車の位置、収集状況が90秒毎のタイムスタンプとして、表示・記録され、パソコン画面の地図上でモニタリングできるため、複数の車で収集状況をカバーし合う体制が構築可能となる
実証実験の概要は下記のとおりです。
記
1 実証期間(予定)
2025年11月10日(月)~2026年3月31日(火)
2 実証場所
⑴ 対象エリア:練馬区全域
⑵ 対象車両 :粗大ごみ収集車等 10台程度
3 目的
粗大ごみ収集運搬体制の構築と持続可能性の向上
4 内容
⑴ 収集運搬業務に関わる事務作業の効率化
⑵ 収集作業員のスキル平準化と安定的な収集運搬体制の構築
5 お問い合わせ窓口
【実証実験に関すること】
練馬区 清掃リサイクル課 清掃事業係 03-5984-1059
【WOOMSに関すること】
WEB(https://www.wooms.jp/)お問い合わせフォーム
(参考)WOOMSとは
小田急電鉄では「“ごみ”のない世界へ。Beyond Waste」を事業ビジョンに掲げ、2021年9月からウェイストマネジメント事業「WOOMS」を始動しています。資源・廃棄物に関わる自治体と収集・排出事業者に、テクノロジーを活用した収集から事務業務の効率化を支援する「収集・排出サポート」と、効率化による余力の活用や排出状況の見直しにより資源化を促進する「資源循環サポート」などのソリューションを提供しています。鉄道・不動産に次ぐインフラ事業として、持続可能な循環型社会の実現に向けて、沿線はもちろん仙台市など沿線外でも展開しております。

以 上
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