【親ガチャ】【無敵の人】etc. 生きづらさが生んだネット発の流行語に迫る『親ガチャという病』 3/10発売

7人の識者が、ネットスラングから息苦しい日本を掘り下げる!

株式会社 宝島社

 

宝島社新書 『親ガチャという病』宝島社新書 『親ガチャという病』

 2021年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれ、同年「大辞泉が選ぶ新語大賞」では大賞となった「親ガチャ」。このように話題を集めたネット発の様々な流行語から息苦しい現代日本の正体に迫る新書『親ガチャという病』を2022年3月10日(木)に発売します。
 本書は、「親ガチャ」をはじめ、「無敵の人」「ツイフェミ」など、話題を集めているネットスラングの本質を7名の識者が掘り下げます。それぞれの言葉の背景にある日本社会の違和感や問題点、陋習(ろうしゅう)などに光を当てる一冊です。

“親ガチャ”は、自分の生きづらさをぼかして相手に伝えるための表現
(53ページより一部抜粋)
そもそも親ガチャとは、幼少期に親から虐待を受けて育った経験を持つ若者たちが、自らの生きづらさを周囲の友人たちに語る際に使い始めた言葉であり、それがやがて経済格差へと拡張して用いられるようになったものです。元来は親子関係の運不運を指し示す言葉だったのです。この経緯を振り返ってみると、いま会話をしている相手は、自分とはまったく異なった環境を生きてきたのだから、いくら言葉を尽くして伝えようとしても、自分のこの気持ちはどうせ分かってなどもらえないだろうと考えて、この言葉を使い出したのだと気づきます。相手との相互理解の努力を放棄し、むしろ会話の相手に余計な負担をかけまいと気遣って、自分の生きづらさをぼかして相手に伝えるために工夫を凝らした結果の産物なのです。


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言葉は現実を映す鏡である一方、現実を作り出すこともあります。言葉は人を救う一方、人を殺すこともあります。言葉を操る私たちは、そのことに自覚的でありたいものです。膨大な言葉が行き交うネット社会では、なおさらのことそうでしょう。本書に収められた7つの流行語を巡る思考が、その一助となることを願っています。


著者:土井隆義(どい・たかよし)
1960年、山口県生まれ。社会学者。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。現在、筑波大学人文社会系教授。著書に『友だち地獄─「空気を読む」世代のサバイバル』(筑摩書房)、『キャラ化する/される子どもたち─排除型社会における新たな人間像』『つながりを煽られる子どもたち―ネット依存といじめ問題を考える』『「宿命」を生きる若者たち─格差と幸福をつなぐもの』(以上、岩波書店)など多数。


話題の流行語を識者7人が掘り下げる! 息苦しい日本社会の背景にあるものとは――
どんな親が“当たる”かは運次第
第1章 親ガチャという病
生きづらさのなかで固定化されゆく“自己像”  土井隆義(社会学者)

「死刑になりたい」無差別襲撃犯たち
第2章 無敵の人という病
「真犯人」は拡大自殺報道を垂れ流すマスコミ  和田秀樹(精神科医、評論家)

過去の不祥事で再起不能に
第3章 キャンセルカルチャーという病
被害者への過度な感情移入が議論をシャットアウトする  森 達也(映画監督、作家)

“標的”に向けられる苛烈な攻撃性
第4章 ツイフェミという病
フェミニズムを攻撃や誹謗中傷の「隠れ蓑」にしてほしくない  室井佑月(作家)

「他人叩き」の快楽に酔う人たち
第5章 正義バカという病
スケープゴート叩きの裏に潜む「不都合な真実」  池田清彦(生物学者)

「ブスのくせに」という呪縛
第6章 ルッキズムという病
「相手ファースト」で萎縮し“素顔”を覆い隠す若者たち  香山リカ(精神科医)

“人は生まれてくるべきではない”
第7章 反出生主義という病
「人生の虚しさ」の大衆化により蔓延している苦しさ  中島義道(哲学者)
 

宝島社新書 『親ガチャという病』宝島社新書 『親ガチャという病』








宝島社新書『親ガチャという病』
発売日:2022年3月10日
定価:990円(税込)
https://tkj.jp/book/?cd=TD027603&path=&s1=

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会社概要

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URL
https://tkj.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区一番町25番地
電話番号
-
代表者名
関川誠
上場
未上場
資本金
-
設立
-