NPO法人ORGAN、一般社団法人岐阜和傘協会とトラストバンク、休眠預金を活用した地域事業者支援を通じて、「岐阜和傘」づくりの伝統技術を未来へつなぐ教育事業を開始
~ 岐阜市固有の伝統技術継承のため「和傘塾」を4月14日にプレ開塾 ~ ~ プレ開塾では職人育成のノウハウ確立を目指す ~
NPO法人ORGAN(理事長:蒲勇介、以下「ORGAN」)、一般社団法人岐阜和傘協会(代表理事:田中 美紀、以下「岐阜和傘協会」)と国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」( https://www.furusato-tax.jp/ )を企画・運営する、株式会社トラストバンク(本社:東京都品川区、代表取締役:川村憲一、以下「トラストバンク」)は10日、トラストバンクによる休眠預金を活用した地域事業者支援プログラムの一環として、3者共同で伝統工芸「岐阜和傘」づくりの伝統技術継承を目指す教育事業を開始することをお知らせします。その取り組みとして、次世代の岐阜和傘職人の担い手を育成する「和傘塾」を4月14日(月)より岐阜県岐阜市にプレ開塾します。プレ開塾においては、和傘塾講師候補が職人育成の技術・経験を習得し、岐阜和傘協会とORGANが職人育成のノウハウを確立すること目指します。

ORGANは、2023年にトラストバンクが休眠預金を活用して実施した「地域特産品及びサービス開発を実施するソーシャルビジネスの形成支援事業」での公募採択を受け、「長良川流域文化の未来を担う<和傘、舞妓>の学校づくり」事業(以下、本事業)を、助成元のトラストバンクの事業伴走支援のもと、2023年7月より開始しました。本事業にて、伝統工芸「岐阜和傘」づくりにおける学校形式での伝統技術継承の仕組みを形成し、今後将来に渡り若者が岐阜和傘づくりを職業としながら継続的に働き続けられるよう、新たな市場・顧客開拓のための地域特産品及びサービスの開発に取り組んでいます。ORGANは後継者育成に取り組む岐阜和傘協会の伴走支援を行っています。
岐阜市の花柳界は、江戸・明治のころから町衆・旦那衆に支えられ、昭和のはじめには500名もの芸舞妓が活躍していました。芸舞妓は歩く芸術品とも言われ、その美しさと伝統的な装いは岐阜の文化を象徴しています。芸舞妓には、お座敷に出る際には伝統的な「岐阜和傘」が小道具として必要となりますが、岐阜和傘づくりの担い手育成に課題を抱えています。岐阜和傘の製造は、分業体制で生産されており、これまで生産工程の多くで継承のノウハウや仕組みがありませんでした。その後、産地として「骨」「ろくろ」製造の継承の仕組みが作られましたが、一方で「張り」「仕上げ」の工程では、産地として事業者以外で担い手を育成する仕組みがなかったため、担い手の受け口が極めて限られており生産数を増やすことができない現状がありました。その状況を変える取り組みとして、今回、次世代の岐阜和傘職人を育成する「和傘塾」を4月14日にプレ開塾します。
ORGANは、今後も岐阜伎芸学院の運営や資金調達、サービス開発のサポートを通じて、岐阜固有の地域性を醸成する伝統技術の継承に貢献するとともに、このサポートノウハウを活用し、岐阜の他伝統分野における文化継承のサポートを提供してまいります。
トラストバンクは、今後も休眠預金を活用した地域事業者支援を通じて、地域に根差した事業者の想いに伴走しながらポテンシャルを最大化させ、地域での“ヒト”・“モノ”・“コト”づくりのエコシステムを確立し、地域課題解決と地域経済活性化による「自立した持続可能な地域」を共創してまいります。
□■ 和傘塾の概要 ■□
◆ 学校名: 和傘塾
◆ 所在地: 岐阜県岐阜市湊町29長良川てしごと町家CASA
◆ プレ開塾日: 2025年4月14日(月)
◆ 事業内容: 岐阜和傘づくりの技術継承を図ることを目的とし、人材育成及び教育事業を行います。
休眠預金等の活用について( https://www.janpia.or.jp/kyumin/ )
休眠預金等活用法により2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が運用されています。
[休眠預金の流れ(JANPIA ウェブサイトより)]

一般社団法人岐阜和傘協会( https://gifuwagasakyokai.jimdofree.com/ )
2020年1月に設立。2022年3月、「岐阜和傘」が経済産業省の伝統的工芸品に指定される。和傘の部品である「ろくろ」「竹骨」の職人育成を行う。2025年より和傘職人を育成する「和傘塾」を開塾し、伝統技術継承とともに生産数増加による産地の盛況を目指し取り組んでいる。
NPO法人ORGAN( https://organ.jp/ )
岐阜県の長良川流域が育んだ「長良川流域文化」を次世代につなげ、この地域の誇りとなる文化を継承していく活動を展開しています。2011年に法人化し、10年間にわたり観光体験交流イベント「長良川おんぱく」の事務局を担当。2018年に長良川めぐるツアーズ(岐阜県知事登録旅行業第地域-345号)として旅行事業を開始。長良川流域の文化を体感する観光コンテンツの企画運営販売、長良川鵜飼を芸舞妓の舞とともに楽しむ「船遊び」の企画販売を実施。また、小売部門では「長良川デパート」「和傘CASA」にて長良川流域の伝統工芸品をはじめとした職人たちのプロダクトを販売。長良川流域の魅力あふれるコンテンツを発信し続けています。
小売部門では、岐阜の伝統工芸「和傘」「提灯」に触れ購入できる拠点『CASA stella』、手仕事の工房や体験が楽しめる『長良川てしごと町家CASA』、長良川流域で作られた逸品が揃う『長良川デパート』と、豊かで魅力的な文化をより広く深く発信する場づくりとコンテンツを発信し続けています。
株式会社トラストバンク( https://www.trustbank.co.jp/ )
ビジョンは「自立した持続可能な地域をつくる」。2012年4月に創業し、同年9月に国内初のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を開設。同サイトのお申し込み可能自治体は全国約95%となる1700自治体超(24年10月)、お礼の品数は76万点超(24年10月)の国内最大級のふるさと納税サイトに成長。18年11月東証プライム市場の株式会社チェンジ(現株式会社チェンジホールディングス)とグループ化し、パブリテック事業に参入。19年9月自治体向けビジネスチャット「LoGoチャット」、20年3月ノーコード電子申請ツール「LoGoフォーム」をリリース。23年10月には地域のめいぶつを販売するECサイト「めいぶつチョイス」を開始。そのほか、地域経済循環を促す地域通貨事業や、休眠預金等を資金源とした地域のソーシャルビジネス事業者支援事業も展開。※お申し込み可能自治体数No.1、お礼の品掲載数No.1(2024年10月時点、JMRO調べ)
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