ファンケル「Nagomi time」、スマホ問診アプリ「ありがとうサポート※1」にリンク掲載開始
~「統合型ヘルスケアシステムの構築※2」の一環として、がん患者支援情報を充実~
株式会社ファンケルは、アピアランス(外見)ケア支援のためのポータルサイト「Nagomi time」において、TXP Medical株式会社(代表取締役CEO:園生 智弘、以下、TXP Medical)が運営する問診や治療日誌としての機能を有する総合患者支援プラットフォーム「ありがとうサポート(以下、ありサポ)」との連携を開始しました。ありサポ内情報ページに「Nagomi time」のリンクを掲載することで、がん患者やその家族が外見ケア情報に迅速かつ簡便にアクセスできる環境を整備しました。この取り組みは、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の研究開発課題の一つである「統合型ヘルスケアシステムの構築」の一環として、患者支援体制の拡充を目指すものです。

【取り組み背景】
当社は2022年12月より、がん患者の外見ケアに関する課題を解決するため、キリングループ横断プロジェクトに参画し、ポータルサイト「Nagomi time」を運営しています。「Nagomi time」では、医療従事者の監修のもと、がんやがんの治療によって生じる外見に関する変化やそのケア方法について、患者やその家族に寄り添った情報提供を実施し、生活の質(QOL)向上に貢献することを目指しています。
実際に、アピアランス(外見)に関する変化へのケアの情報の充実も求められており、がん患者、家族を対象として行われたアンケート※3では、約50%以上の方が、脱毛、皮膚、リンパ浮腫といったアピアランスに関係する情報が治療中/治療後に必要であると回答しました。
「統合型ヘルスケアシステムの構築」は、医療デジタルツインを活用し、医療提供の質向上と健康寿命の延伸、医療産業の振興を目指すプロジェクトです。このプロジェクトにおいて、TXP MedicalはサブテーマB-1「がん診療についての統合的臨床データベースの社会実装」に参画し、患者支援プラットフォーム「ありサポ」を提供しています。
今回の連携により、ありサポ内に「Nagomi time」へのリンクを掲載することで、がん患者とその家族が必要とする外見ケア情報に迅速かつ信頼性の高い形でアクセス可能な環境が整備されました。この取り組みは、「統合型ヘルスケアシステムの構築」を通じて、がん患者を支援する新たな価値を生み出す重要な一歩となります。
【今後の展望】
当社は「統合型ヘルスケアシステムの構築」によって提供されるありサポとの連携を通じて、患者支援の基盤をさらに強化するとともに、「Nagomi time」を利用したがん患者のアピアランスケア情報の充実を進めていきます。この連携により、医療デジタルツインを活用した統合的な支援環境を提供し、患者が「その人らしい社会生活」を維持できるための仕組みを構築します。
また、キリングループ横断プロジェクトへの参画を軸に、医療従事者や医療現場のニーズを反映した支援体制の構築を継続的に進め、がん治療を受ける患者の暮らしに寄り添うサービス発展を目指します。「Nagomi time」を通じて、患者一人ひとりが自分らしく生活できる社会を支える情報提供の指針として、独自の価値を社会に提供し続けます。
※1 : ありがとうサポート(https://service.arigatou-support.jp/)
ありがとうサポートは、「統合型ヘルスケアシステムの構築」の一環として開発、サービス提供が開始されました。利用者はスマートフォンを利用し、無料のアカウント登録の上、コンテンツを開始することができます。ありがとうサポートは特定の疾患のためのプラットフォームではなく、利用者それぞれの疾患や知りたい情報に合わせたコンテンツを利用することができます。
利用者はプログラムされた質問に回答していくことで、日々の体調記録や問診を行うことができます。また、同じ問診をした他の利用者の結果の統計値等と比較することができ、自身の体調をより客観的に評価しやすくなるという効果があります。
標準的、客観的な指標を多く取り入れているため、利用者・医療従事者間のコミュニケーションを円滑にし、診療の質の向上に寄与することが期待されています。
※2 : 統合型ヘルスケアシステムの構築
「統合型ヘルスケアシステムの構築」は、内閣府が提唱するSociety 5.0の実現を目指す国家プロジェクトの戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の研究開発課題の一つで、医療デジタルツインの実装により医療・ヘルスケアにおける「知識発見」と「医療提供」の循環が自律的に促進され、医療の質向上、健康寿命延伸、医療産業振興、持続可能な医療制度に活用されることを目指しています。そのために、医療デジタルツインに必要な「技術開発」と医療デジタルツインを活用した医療・ヘルスケア課題のソリューションの「事業」化に取り組みます。
※3 : 治療中に欲しい情報は?(支持療法関連) (重複あり、%)

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