万博の際に寄ってみたいのは、寺社・仏閣　京都・奈良は人気、神戸は苦戦？　産経R＆D「大阪・関西万博」アンケート結果発表

産経新聞社

2023年6月7日 10時10分

産経新聞グループの調査会社、産経リサーチ＆データは、大阪・関西万博についてのアンケートを実施しました。今回の調査は、2023年5月2日から14日までの13日間、インターネットで実施し、2424人の回答を得ました。大阪・関西万博への来場意向、（行くとした場合）同時に他の観光地に行ってみたいか、どの交通ルートで万博会場入りをするのか、公式キャラクター「ミャクミャク」などについて調査をしました。

■「大阪・関西万博」への来場意向：調査結果

世代に関わらず約半数が「万博に行ってみたい」

2025年「大阪・関西万博」に行ってみたいか尋ねたところ、「ぜひ行ってみたい」「できれば行ってみたい」を合わせて53.8%の方が「行ってみたい」と回答しました（以下、この合計を「行ってみたい」とします）。年代別にみると、40代の方は半数以下であるものの、それ以外の年代では「行ってみたい」割合が過半数となっています。

居住地域別にみると、開催地である大阪府では7割以上、大阪府を除く近畿では6割以上が「行ってみたい」と答えています。また東海・甲信越、中国・四国でも「行ってみたい」方が過半数となっています。一方で、北海道・東北、関東、九州・沖縄では「行ってみたい」方は半数以下で、大阪から遠いほど「興味はあるが行くのは困難」「行く気はない」という回答割合が高くなっています。

■「大阪・関西万博」と合わせて行きたい地域：調査結果

兵庫県は不人気!? 万博の前後に行ってみたい観光地は「神社・仏閣」

大阪・関西万博に行くとしたら、前後に合わせて行きたい、立ち寄りたい地域はあるか尋ねたところ、開催地である大阪府および隣接する京都府、奈良県が人気でした。兵庫県は大阪府に隣接していますが、北海道・東北、関東、東海・甲信越、九州・沖縄からでは奈良県よりも少ないという結果になりました。

居住地域（出発地）別にみると、近畿から離れるに従い周辺の観光地にも行きたいという割合が増え、行きたいエリアは関西周辺の他の県にまで及んでいます。普段、近畿圏に行く機会の少ない方は、大阪・関西万博を機に関西あるいはその周辺を観光して回りたいというニーズがあるようです。

各府県別の詳細調査では、京都と奈良は寺社仏閣が人気となっており、神戸市内を訪ねたいという声は13.1％にとどまっています。

■希望旅行日数：調査結果

近畿圏以外は3日以内を希望

万博以外の前後の旅程も含めて何日くらいで行ってみたいかを尋ねたところ、大半が3日以内の旅程でした。開催地の近畿圏では日帰りが大半を占めますが、出発地が近畿圏から離れるに従い日数も増える傾向にあります。

■万博会場への交通ルート：調査結果
大阪メトロルート、JRルートの鉄道利用に集中

大阪・関西万博会場への交通ルートについて、主催者による来場者輸送基本方針にて想定されているルートに簡単な説明文も表示した上で、大阪入り後にどのルートを利用するか尋ねたところ、大阪メトロ（地下鉄）ルートとJRルートで行くという方が大半を占め、バスやマイカーの利用意向は少ない結果となりました。来場者輸送基本方針では鉄道利用の混雑緩和を重視しており、来場者をバスにも分散させる計画ですが、大阪メトロルートやJRルートに集中する恐れもありそうです。

■「ミャクミャク」人気度・グッズ購入意欲：調査結果

若い年代ほど人気だが、グッズは買わない

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をどう思うか尋ねたところ、おおむね年代が若い方が「良いと思う」割合が高い傾向がありました。40代までは「良いと思う」割合が過半数となっています。「あまり好きではない」割合が多いのは60代が最も多く、それ以上の年代では「良いと思う」割合が盛り返していますが半数を超えていませんでした。

男女別にみると、男性では約６割(60.2%)、女性では約５割（53.0%）が「あまり好きではない」と回答しました。