トランスコスモス、医療現場の社会課題解決への取り組みとして総務省「令和4年度 課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」事業に採択

新型コロナウイルス感染症などでひっ迫した救命救急医療現場への導入や医師の働き方改革のための法改正にあわせた新しい地域医療提供体制への貢献が期待

トランスコスモス

トランスコスモス株式会社(代表取締役共同社長:石見浩一、牟田正明)は、地域課題解決に向けたローカル5Gの開発実証実験(総務省「令和4年度 課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」)事業における医療分野の採択事業者に選定されました。医療分野としては唯一の2年連続の採択となり、提出した企画は「ローカル5Gを活用した大都市病院間の広域連携による救命救急医療の強靭化と医師の働き方改革の実現」です。

本実証では、ローカル5Gの超高速の特性を活かし「広域連携、遠隔診療、院内MaaS」の3つのテーマで開発実証を行います。ローカル5Gとキャリア5G等(公衆網)がシームレスに連携する通信インフラに、映像共有ソリューションや自律走行ロボットといったローカル5G活用モデルを構築します。三次救急医療機関の聖マリアンナ医科大学(川崎市宮前区)と二次救急医療機関の川崎市立多摩病院(川崎市多摩区)を実証フィールドとして、地域の医療機関が連携した緊急性の高い患者に確実な救急医療資源の提供が行える医療供給体制の強靭化、加えて、医師だけでなく、看護師や診療看護師などのタスクシフトや業務効率化(働き方改革)が実現された、より高い質の医療が提供できる社会を目指します。

なお、トランスコスモスが代表機関を務め、川崎市、学校法人聖マリアンナ医科大学、NTTコミュニケーションズ株式会社(旧: 株式会社NTTドコモ)の四者にてコンソーシアムを組み、実証事業を行う予定です。
 

  • 提案概要

(本提案の課題と背景)
・背景
近年の救急応需逼迫状況に加え、集団災害や新型コロナウイルス感染症等に対応した大都市病院における高度医療体制の構築が求められ、また、2024年4月に医師の時間外労働の上限規制(いわゆる医師の働き方改革)が適用され、各医療機関は医師の長時間勤務への対策が必須になっている。

・地域における課題
超高齢化社会の到来が予想され、救急搬送件数も大幅な増加であり、救急医療体制の充実は市民にとって非常に関心が高い課題である。一方、医療機関側(特に聖マリアンナ医科大学)の救命救急センターは常に高い稼働率であり、専門医不足や時間外労働条件規制、看護師等への負担増加の課題を抱えている。

(予定される実証テーマ)
(1)ローカル5G広域連携:地域医療連携における映像共有による高度化・効率化
救急車(消防本部)、二次救急医療機関、三次救急医療機関で広域連携した映像共有システムを構築し、客観的かつ確実性の高い情報共有を通じて、搬送先選定での判断の質向上ならびに迅速化による救急医療体制の強靭化を目指す

(2)遠隔支援による効率化・高度化:内視鏡医と麻酔科医の統合管理による業務効率化とタスクシフト
三次救急医療機関と二次救急医療機関の間で、専門医(麻酔科医・内視鏡医)の遠隔診療による、診療オペレーションの統合管理や学生・若手医師などへの研修指導を実証し、医師のタスクシフトや稼働効率化の実現を目指す

(3)院内MaaSにおける効率化、安全性向上:自律走行ロボットでの患者移動による効率化
リアルタイムな遠隔監視可能なシステム構築により、医療安全の安全を担保した自律走行ロボットによる看護師の業務効率化の実現を目指す

※これらテーマに加えて、技術実証として、「分散アンテナシステム」及び「中継器」(リピーター)を用いた病院における柔軟な効率的なエリア構築を行い、医療分野におけるローカル5Gの社会実装ユースケースの確立を目指します。

(実現したい将来像)
地域の医療機関が連携した緊急性の高い患者に確実な救急医療資源の提供が行える医療供給体制の強靭化、加えて、医師だけでなく、看護師や診療看護師等のタスクシフトや業務効率化(働き方改革)が実現された、より高い質の医療が提供できる社会、Well-beingの向上を目指します。
 

  • 実証スケジュール及び今後の展開

2022年11月以降、聖マリアンナ医科大学(川崎市宮前区)等において実証事業を開始する準備を進めて参ります。詳細が定まりましたら改めて発表する予定です。
 

●関連ページ(総務省「令和4年度 課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」とは)

「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」等に係る令和4年度事業の提案の公募の結果(開発実証事業)」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000325.html

※トランスコスモスは、トランスコスモス株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です
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(トランスコスモス株式会社について)
トランスコスモスは1966年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合し、より価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の競争力強化に努めて参りました。現在では、お客様企業のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界28の国と地域・172の拠点で、オペレーショナル・エクセレンスを追求し、提供しています。また、世界規模でのEC市場の拡大にあわせ、お客様企業の優良な商品・サービスを世界46の国と地域の消費者にお届けするグローバルECワンストップサービスを提供しています。トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。(URL: https://www.trans-cosmos.co.jp

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会社概要

トランスコスモス株式会社

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URL
http://www.trans-cosmos.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60
電話番号
050-1751-7700
代表者名
牟田正明 神谷健志
上場
東証プライム
資本金
290億6596万円
設立
1985年06月